見出し画像

Star gazer

秋、もう中秋の名月だと世間が少し賑わったあの日からも、何日かを経た。

秋, 冬は、星がキレイにみられる。
澄んだ空気に感謝をする。
水蒸気量が減り、かつ対流運動が弱まることから、夏よりも澄んで見えるという。

いつからか、目眩がするほど、
世界はぐるぐると高速で周り、
そして高速で変化していっているように
勝手に僕は感じてしまっていた。

夏に公園でうたったあの歌も
遥か空の向こうに溶けていき、
ホンマに暑いなぁと
君の声も遥か海の向こう
きっと太平洋よりも遠くへと
旅に出ていった。

でも、この空は違った。
アンシエント遥か昔から
この空はなんにも変わらない。
いや変わっているのかもしれないが、
僕の日常よりかは
著しくスローペースな変化だろうと思う。

どこか安心をしてみる。
街灯に照らされて、壁にうつる自分の影を見る。
背が高くなったことを理解する。

あー、さむいさむい。

部屋に入り、僕は過ごすのも飽きたこの部屋で、
もうここには住んでいない、
いつかの自分を想像した。

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?