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140字小説 | 回れ右

「回れ右!」

僕がそういうと皆一斉に右に向いた。

もう一度言ってみる。

「回れ右!」

数人が間違えて左に向いてしまった。

すると恥ずかしそうに体を丸めながら右に二回回った。

実につまらない。

この広い村でなぜ回れ右をしなければいけないのかを問う人は誰もいなかった。







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