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テキストマガジン「狂犬の本音」

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#日本

【レポート】世界一幸福度の高いフィンランドは本当に幸せなのか?!

さて、コロナ直前に北海道からヘルシンキにfinairで飛ぼうと思っていたのですが、あえなく断念。4年を経てようやく行ってきました。3泊4日でヘルシンキに滞在。 フィンランドは幸福度ランキング1位となっているというわけですので、どれだけハッピーな国なのか。実際にいって確かめようというわけでもあります。笑 ちなみに日本は47位になっているのです。 今から夏が北欧最良の時期なわけですが、今は日没は22時すぎ、朝は4時くらいから明るくなってくるので一日がとにかく長い。一日をどっぷ

染み付いたデフレ脳と円安騒ぎを長期目線で考える

円安が急進してメディアは大騒ぎ。 1990年前後以来の円安で、当時はハワイに皆がいけるくらい景気が良かったけど、今やハワイに行けない、とかあれこれゴタゴタいっていますね。円高になっても日本から製造業が抜けていくと大騒ぎ、円安になっても物価があがって大変と大騒ぎ、何をやっても批判をする姿勢に付き合っていると危険だと思いますね。 ◯ ドル円相場と消費意欲ぐっちーさんが生きていたらまさにこの手の話を聞きたいところですが、そもそもバブル期と同じくらいのドル円相場になって、なぜ当時

消滅可能性都市のウソ、消えるのは地方ではなく「地方自治体」である。2024年度版

地方創生が始まる契機となった増田レポートと似たようなレポートが出て話題になっています。10年間で何を学んでいたのかと首を傾げます。まぁ再計算しただけ、ということですが、これを出して自治体に警告しても意味はないのです。その理由について以下で解説しておきます。 そもそも10年前にも解説しましたが、人口が減って再生産ではなくなっても、日本の場合には市町村合併など行政組織を改変して対応していくことで、いきなり地方の仕組みが破綻し、消え去るということはありません。 そもそも人がいな

「移動する勇気」〜大黒柱に車をつける、が勝負どころになってきた

イオングループの前身となる岡田屋の家訓で有名なのが「大黒柱に車をつける」という言葉です。別にイオンが好きでもなんでもないんですが、商売の基本として「儲かるところに本業をシフトさせる」というのはとても大切です。特に今の日本は「地域」と「産業」と「個別企業」によって成長と処遇の格差が絶大になってきています。 同じ「日本」であっても、全く同じではない経済構造になってきています。全国がデフレで、全国で低賃金という横並び思想は未だに強いですが、実際には全く異なる状況になってきています

求められる「よそ者目線」の質的変化と日本を変える「希望の力」-地元目線から海外目線による希望の発見を見逃すな

昨今の地方における成長分野の多くは、日本国内からという内発的なものというよりは、よそ者目線の評価によって再評価されていっていものが多くあると思っています。 先日Newspicksのほうで私も次にくる地方不動産というテーマで上川地域を挙げておいたのですが、里山十帖の岩佐さんがすでに旭川も外国人ばかりで大変なことに、とありました。大雪山系の魅力はすでに外国人の方々によって評価がバク上がりになっています。 実際にニセコもそうですが、地方の魅力発見は日本人ではなく外国人によって行

昭和100年を生きる、大日本帝国企業たちの叫び〜対岸の火事ではないダイハツのブラック構造あるある〜

ダイハツの不正に関する第三者報告書の記載内容をとかをみても、「失敗の本質」が地で行ってて、まじで絶大な勝利の後に、とてつもない失敗の道を歩んでいく大日本帝国のような戦後工業の行く末を感じるところです。 あなたの組織も大丈夫ですか?! ◯ 地獄のダイハツは対岸の火事か?!

【台湾訪問記2023冬:02】台湾における土地持ち問題と市場再生と墓標

二日目は高雄市にある中山大学とのプログラムで、商店街や市場再生の現場にいってレクチャーをしてきました。商店街や公設市場のプロジェクトとかに若い頃に関わったことがこんなところで役立つとは。万事塞翁が馬ですね。笑 今回は事前に私の翻訳本の1冊をもとに輪読会を行ってもらい、事前に質問ももらったりしていて、過去一番盛り上がったな、伝わったなと思いました。 そして、台湾の魚市場墓標の話や、新設団地の味気ないランドスケープと断絶する高齢者たちなど日本でも聞かれるような失敗事例。。。ま

[満室御礼!]【狂犬修行プレミア】高野山で自分と1000年と向き合う「自分と地域の未来を展望する2泊3日」

以前募集して速攻で満室完売となった狂犬修行@高野山。今回、恵光院の伝統的な大広間を活用した宿泊プランを5人だけと、2/20-2/21の一泊二日だけのプランを2室だけ追加いたします。 企画内容は以下で動画も含めて解説していますので、ぜひ「えー知らなかったーーー!!!」という方はぜひどうぞ。日本において先端的な宗教ツーリズムを体感できると思いますし、今後の歴史資産を活かすべき日本の指針が体感できると思います。 メンバーシップ限定での募集となりますので、お早めにどうぞー!!!

PDCA幻想ー今更聞けないPDCAのルーツと課題と解決

まぁよくいう人いますよね。PDCAだなんだというのをめちゃくちゃ信奉してやまない表面的な真面目な人。そんな人に限って、PDCAの源流を全く知らない。 本来は戦後の「日本製品はクソ!」という時代において発生した、統計的品質管理に関する活動から日本に広がったと言われています。つまりは、ものづくりの世界で生まれて錦の御旗の如く語られ、今となっては何でもかんでも概念として「PDCAを回せば良くなる」という幻想に囚われている人が多発しているという状況。 しかも口だけの人多し。念仏の

低層高密度、スカイライン、配色などのエリアプロトコル設計がもたらすもの【中東・欧州出張記 #5】

エリア単位での活性化などを考える上でも、また人口規模が都市圏でも自治体区分でも小さい場合にもやはり重要だなと思うのが、今回各地を回っていて「低層高密度、スカイライン、配色」だなと思わされます。 建築とか都市計画とかも、個別のエリアとか区画整理・再開発とかそういう手法ばかりで日本では未だに注目されるけど、まちとして、エリアとして、プロトコル(規則や手順)を定めるということの重要性を感じます。 地域活性化やエリア再生でビジョンをたてるみたいな話があるけど、正直ビジョンとか以上

【中東・欧州出張記 #2】万博と未来博物館をみて思う、日本の本質的な強み

ドバイ滞在で今回は、ドバイエクスポシティと未来博物館にも行ってみたのですが、そこで感じた「日本の本質的強み」がすごいわかりますね。 日本は基本的にオタク体質なのですが、それって何かといえば「ディテールにこだわる力」と思います。オタクってそんなことまで知ってる必要ある?!ってくらい知っていたりするのですが、そういうオタクがいるので、適当なことができなかったり、はたまたオタクがいるから突き詰めて新しいものを創造できたりするわけですね。 地域の強みもある意味その地域にある分野に

【中東・欧州出張記 #1】10年で人口約1.8倍成長。資源ではないもので稼ぐドバイの戦略と実態

さて、ドバイにきています!! ものすごく暑いです。。。 あつすぎて日中は歩いている人はまちには見られず、完全なる自動車社会。そこを爆走するのは、トヨタとレクサス。日本人としては「ありがたやー」と感じさせられます。笑 日が落ちてからまちに出て、ドバイモールにも足を伸ばしましたが、びっくりしたのはこのモールの営業時間。深夜1時までやっているんです。物販店でも11時間までやっていて、昼間は暑すぎるからか、ナイトタイムエコノミーで動いている感があります。 ということで、中東・欧

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【海外出張記・タイ #3】エリアで変えるターゲティングと需給調整のビジネスモデル

日本の課題はカバレッジを広げる上で1つの平等にこだわるが故に取りこぼしている需要があること。もうひとつは需給調整のビジネスモデルをより意識していくことです。 日本は「一つのものですべての人をカバーする」という思想が強いように思います。これは一億総中流なんて言われた半世紀前くらいに確立され、戦後成長世代が持つ価値観と密接に関わっていると思います。ただ結果として、それが大行列を生み出して、ビジネス全体のスケールを広げることにはつながらなかったりすることも多いですね。 やはりこ

【海外出張記・タイ #2】タイの地方交通事情、個人事業集積、国立公園離島における入島税とネット環境

タイ滞在が続いております。今回色々と教えてくれている現地居住6年となったという日系企業駐在員の知り合いともあれこれ話をしていて、タイと日本の経済関係についても考えさせられるところがあります。 一発目の日本との産業関係など含めたタイの重要性については以下で解説。観光都市戦略もかなり多様で、地方分権というか、地方それぞれが考えて行動しているのが特徴的です。国に集客任せて、とかではないのがよいところですね。 が、そこはまた後日バンコクでも掘り下げるので、今日少し視点を変えてタイ