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【データで見る地域のキホン・5】日本人の昔と今の働き方はどれだけ変わったのか?!〜統計からみえる、地方における自営の減少とチャンス〜

さて、データから地域の基本的な情報を頭に入れようという連載企画、本連載は神門くんと行っています。

神門崇晶(かんどたかあき):小樽商科大学4年生(休学中)。同大学に2019年に入学。同年11月に「カレーパンドラ小樽商大店」をオーナーと共にオープン。コロナ禍により同店を休業し、2020年にYoutubeチャンネル「おたる再興戦略室」を開設。これをきっかけに、2021年4月からは札幌の過去・現在を紐解き、未来への提言までつなげていく「札幌解体新書」の学級委員長を務める。また、2022年1月からはえぞ財団で「北海道経済入門」を連載中。 僕のSNSはこちらからフォローして頂けると嬉しいです!

今回は、総務省統計局の労働力調査をベースに日本における働き方について取り上げます。なんかなく「常識的な仕事」みたいなことが語られたりしますが、日本人の働き方というのは50年スパンくらいで劇的に変化しています。

1955年時点では全世帯の7割近くが個人事業主とその家族従事者、さらにはのうちの4割が農家というのが日本の「働き方」でした。

現在は、日本人の多くがサラリーマンとして働いていますが、それはいつからのことなのでしょうか?そして、今のようにサラリーマン社会になる前の働き方とはどのような形だったのでしょうか?

この変化について見つめつつ、今後またさらに日本人の働き方がどう変わっていくのかを考えましょう。そして地方が、日本が強くなるのに必要な「働き方」のヒントになればと思います。

◯ そもそもの労働者の種類

今回見ていくのは、上図における労働力人口及びそれにカテゴライズされる労働者群です。皆さんはどこに位置していますか?!

労働者人口は就業者と完全失業者に分けられます。日本は先進国の中では完全失業率が長年低水準で推移していることで有名です。

今回主に見るのは、就業者のうち雇用者・自営業主の割合です。この割合は、戦前・戦後(高度成長期)・現在で大きく異なります。

◯ 現在の日本人の働き方はどうなっているのか?!

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