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多くの歌手がこぞって歌いたがる名作シリーズ!カバーの多い失恋ソング

失恋した時、傷ついた心を癒してくれる音楽。5月25日の放送では『失恋した時に聴いた曲特集』と題し、昭和世代が昔の恋を思い出す10選をピックアップします。
どれも名作と呼べる大ヒット曲ばかりですが、いい歌であればあるほど多くの歌手が歌いたがるもので、カバーの多さが名作のバロメーターになっています。
そこで今回は、番組でピックアップした曲の中から、多くの歌手がカバーしている作品について取り上げることにしました。

  昭和的失恋ソングの女王・中島みゆき
昭和世代にとって失恋ソングの女王といえば、中島みゆきさんが筆頭に挙げられますが、今回は『わかれうた』が関根世代のリクエストに選ばれ、ゲストの真田ナオキさんに歌って頂きました。
この曲は研ナオコさんのシングルとしてもヒットしましたが、他にも加藤登紀子さん、布施明さん、桑田佳祐さんなど錚々たる大御所がカバー。
また、演歌界でも支持され、坂本冬美さん、伍代夏子さんがカバーしています。
また、異色なところでは、平井堅さんのアルバム『Ken’s Bar ll』にも収録され、なんとスピッツのボーカル・草野マサムネさんとデュエットしており、男を泣かせる作品になっています。

     歌手が憧れる『難破船』
カバーが多い失恋ソングといえば、加藤登紀子さんがオリジナルの『難破船』。昭和62年に中森明菜さんがカバーし、自身のシングル曲としてリリース。明菜さんのあの囁くような歌声が見事にハマって大ヒットしました。
その後、女優の桃井かおりさんや華原朋美さん、島津亜矢さんを始め、香港のスーパースター歌手アニタ・ムイさんなど海外でもカバー。
また、東洋一のサウンド・マシーン、クレイジーケンバンドの横山健さんが、好きで好きでたまらない曲のみをカバーしたアルバム『好きなんだよ』でも歌っています。

   映画でタイトルごと蘇った名作
早見世代のリクエストでは、大沢誉志幸さんの『そして僕は途方に暮れる』もピックアップされ、新浜レオンさんが歌ってくれました。
この『そして僕は途方に暮れる』は昭和59年発売、デザイナーズブランドブームが最盛期で、女性の刈り上げヘアが流行した年でした。
歌詞の中にもそんな時代背景がイメージされ、
「見慣れない服を着た 君が今出て行った 髪型を整え テーブルの上もそのままに」とあります。
(『そして僕は途方に暮れる』 銀色夏生作詞)

今も決して色褪せることなく都会的でおしゃれな雰囲気を漂わすこの曲が40年近くも昔の歌だったことに改めて驚きますが、この曲が今年1月に公開されたKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔さんが主演の映画『そして僕は途方に暮れる』に、タイトルごと主題歌として使われました。
楽曲のカバーでこそありませんが、今の若い世代にも響く音楽性や世界観がある名作であることが示されている気がします。

今回は他にも、プリンセスプリンセスの『M』をおかゆさんが、そして欧陽菲菲さんの『Love is over』を秋元順子さんが熱唱!
詳しくは5月25日(木)よる9時『失恋した時に聴いた曲特集』をお楽しみに!

ゲスト: 秋元順子、真田ナオキ、おかゆ、新浜レオン

構成作家 工藤ひろこ

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