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音楽配信、海外の評価…昭和のヒット曲に新展開!

日本列島を梅雨前線が北上し、しとしと長雨が続くこの季節、6月8日の放送では『雨の歌特集』と題し、雨の情景を歌った曲10選をご紹介します。
今回は、「長崎は今日も雨だった」や「雨の慕情」、「氷雨」など定番の曲はもちろん、若い世代からも注目されているリバイバルヒット曲もピックアップされました。

 超ロングランヒット!翼の折れたエンジェル
最近の曲で「雨の歌」を検索すると、まず挙がるのが米津玄師の「Lemon」。
2018年と2019年のBillboard JAPAN 年間チャートで1位を獲得しているロングランヒット曲ですが、「はて?『Lemon』のどこが雨の歌?」と、歌詞を探ったところ、
「雨が降り止むまでは帰れない 今でもあなたはわたしの光」と確かに歌っていました。
(「Lemon」米津玄師作詞)

一方、昭和にロングランヒットした雨の歌の1つが、当時18歳だった中村あゆみさんの3rdシングル『翼の折れたエンジェル』。
「ドライバーズ・シートまで横なぐりの雨 ワイパーきかない 夜のハリケーン」
(「翼の折れたエンジェル」 高橋研作詞)
で始まる、思いきり土砂降りの雨ソングで、1985年(昭和60年)、「日清 カップヌードル」のCMソングに起用され大ヒットしました。

実はこれが近年の若い世代の支持も得て、音楽配信が普及し始めた2016年12月時点で、音楽配信の売上は12万ダウンロード、ストリーミングの再生回数は約140万回。今月末時点のYouTubeでのミュージック・ビデオの再生回数は1300万回以上を記録しています。昭和の歌が音楽配信で劇的な復活を遂げました。

実際、今回のゲストであるイマドキ世代のおかゆさんもこの曲にゾッコン。自宅の部屋にもレコードを飾っているほど好きだということで、スタジオで歌唱して頂きました。


    「みずいろの雨」の八神純子が
       アメリカで殿堂入り

音楽配信によってさらなる新展開を見せたのが、1978年(昭和53年)「みずいろの雨」で大ブレイクした八神純子さん。2022年6月、音楽制作を続ける女性アーティストを支援するアメリカの団体から「女性ソングライターの殿堂」賞を贈られました。
主催者が語った授賞理由によると、「最近の配信作品を見ました。長年の活動、そしてファイヤーボール(火の玉)のような歌声に、あなたしかいないと思った」とのこと。
最新のヒットソングでなくとも、音楽配信によって才能や実績が発掘され、時代も国境も飛び越えて世界レベルで評価される時代になったという証です。

 懐かしさと新しさが入り混じるシン・昭和歌謡
若い世代の間で昭和歌謡がブームと言われて久しいですが、当番組でも今の若者が昭和の名曲を歌う新コーナー「時代を超えた1曲」が大好評。
今回は、今から50年前の1973年(昭和48年)にリリースされたユーミンの「ひこうき雲」を歌う18歳のあまりの美声に一同驚愕!

また今回は、イルカの「雨の物語」を、湯原昌幸さんがギターとコーラスで市川由紀乃さんとコラボした、この番組だけのスペシャルステージも必聴!


詳しくは5月25日(木)よる9時『雨の歌特集』をお楽しみに!

ゲスト: 湯原昌幸、日野美香、市川由紀乃、おかゆ


構成作家 工藤ひろこ

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