小論文3

【推薦・AO入試】小論文の書き方②(実践+α編)

小論文の試験対策が必要な人向けのお話です!

前回の小論文の書き方①(基礎編)の続きです!こちらを読んでから、今回の記事を読んでください!

今回は、「小論文の書き方②(実践+α編)」ということで、実践と、最高評価を狙うための隠し味みたいなものを書いていきます。


ではさっそく本題に入りますが、小論文の評価では、『発想力』・『論述力』が重視されていますので、ここの対策をしていきます!
まずは、配点が大きいところでごっそり稼ごう!ということです。

前回の小論文の書き方①(基礎編)の中で、《1.結論》・《2.具体例》・《3.まとめ》の3部構成で書きましょうと言いました。

この中で、『発想力』・『論述力』を出しやすいのは《2.具体例》です。最も書く量が多く、具体的なところからみんなが納得できる形に落とし込む論述力をアピールできます!


まずは、作文の形(主観のみ)で2つのパターンを箇条書きで書いてみます。どちらが説得力があるかを比べてください!(๑•̀ㅂ•́)و✧

作文テーマ:『一人暮らしがしたい』

【パターンA】
《1.結論》
・一人暮らしがしたい

《2.具体例》
・料理や洗濯など、家事が身につく
・お金の管理をする習慣が身につく

《3.まとめ》
・一人暮らしがしたい
・自立できるよう料理など今からできる準備を始めたい


【パターンB】
《1.結論》
・一人暮らしがしたい

《2.具体例》
・料理や洗濯など、家事が身につく
・今までの生活習慣からすると、だらしない生活や引きこもりが心配になるかも→定期的に部屋の写真を送ったり、定期的に実家に帰って顔を見せることで対策する

《3.まとめ》
・一人暮らしがしたい
・自立できるよう料理など今からできる準備を始めたい


【パターンA】と【パターンB】を見比べてみると、違いは、太字のところだけです!
『一人暮らしがしたい』というお題で、例えば両親などに対して、説得力がありそうだと感じるのは、どちらでしょうか??

おそらく【パターンB】の方が、説得できそうな気がしませんか!?

ここで使っているテクニックは、「あえて自分からマイナスの情報を出し、それを解消する」ということです!

このテクニックの効果は2つです!

1つは、「プラスなことばかりでなく、リスクまでちゃんと考えているんだな」と真剣に考えている印象を与えられます!

もう1つの効果は、『相手の反論を先に潰す!!』です!

これらの2つの効果は、小論文でも非常に有効です!


では、同様に、小論文バージョン(客観的な書き方)で見てみましょう!


小論文テーマ:『一人暮らしについて』

【パターンA'】
《1.結論》
・一人暮らしは自立するために重要である

《2.具体例》
・料理や洗濯など、家事を強制的に身に付けさせられる
・お金の管理もしなければならず、収入と支出の全体を把握する視点が生まれる

《3.まとめ》
・一人暮らしは自立するために重要である
・まずは料理など、できる準備を始めていくべきである


【パターンB'】
《1.結論》
・一人暮らしは自立するために重要である

《2.具体例》
・料理や洗濯など、家事を強制的に身に付けさせられる
・一方で、だらしない生活や引きこもりになってしまう例もある→定期的に部屋の写真を送ったり、定期的に実家に帰って顔を見せたりすることで対策が可能である

《3.まとめ》
・一人暮らしは自立するために重要である
・まずは料理など、できる準備を始めていくべきである


こちらも【パターンB'】の方が、説得力がありそうな気がしませんか!?

あえてマイナスの情報を出し、それでも自分の結論が優れていると伝わるように進めていきます。その方法は以下の3つです!

マイナス面への対策を考える
・マイナス面よりもプラスの面の方が多い
・マイナス面よりもプラスの面の方が重要


こうして、「プラスなことばかりでなく、リスクまでちゃんと考えているんだな」と伝わり、『発想力』のうちの「先を想像する力」を示すことができます!

また、『想定される相手の反論を踏まえても自分の結論が優れていること』が伝われば、相手を説き伏せるだけの『論述力』を示すことができます!


【まとめ】

小論文では、『発想力』・『論述力』をアピールしたいですが、オリジナリティーのある話が、いつも思いつくとは限りません!
よって、《2.具体例》のところで、自分の視点で感じたことを活かして書きましょう!

また、自分の論述の中の弱点から逃げないようにしましょう!
弱点から逃げると、そこは穴になってしまいます。諦めずに、ピンチをどうしたら克服できるか、チャンスにできるかを、いつも考えるくせをつけておきましょう!

小論文に限らず、「自分の頭で考える」ということは、一朝一夕では身につきません!
日頃から「なんでだろう?」と思ったことは、その都度調べ、考え尽くすようにしていきましょうね!!

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