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Ethiopian Football News (vol.9)

こんにちは、シュウです。

過去のレポート紹介になります。

改めていろんな人に出会ってきたんだなと思い出しました。

みんな元気かな?

今回も、お楽しみください


2017.3.24
エチオピア滞在8ヶ月目

今月から、DREAM プロジェクト改めスポーツプロジェクトとして活動することになりました。今までは、体育スポーツ分科会のプロジェクトを使っていたのですが、サッカー隊員が増えたため、サッカー分科会を立ち上げようということになりました。そのため、名前はまだ仮称なので、これから正式に決めたいと思います。また、海外にいると日本人のコミュニティも狭くなり、何かとチクチク言ってくる人が
いるのですね。日本社会の縮図を感じながらも、それに屈せず頑張りたいと思います。

さて、今月はそのスポーツプロジェクトの話題からお届けします。

1.スポーツプロジェクト(旧 DREAM プロジェクト)

「3 月は、5 つの学校にいくぞ」と、他の隊員に豪語しておきながら、予定が合わずに3つの小学校と、ひとつの幼稚園に行きました。
どこの学校も元気いっぱいの子どもたちがたくさんいました。新たな挑戦として、今回の小学校では、 配属されている隊員が中学校の野球部顧問だったということもあり、 野球をやらせてみました。 紙を丸めて作ったボールとペットボトルを切って作ったバットを持ち込み「投げる・取る・打つ」を遊びながら体験させました。エチオピアでは、野球というスポーツはなく、ベースボールと言っても通じません。そのため、「野球(ヤキュウ) 」という名前でこのスポーツを広めようと、参加した隊員間で勝手に意気込んでいます。(笑)
男の子だけでなく、女の子もそれなりにボールを投げられるし、バットにボールがきちんと当たるのにビックリしました。そして、ボールが遠くに飛ぶと、とても喜んでいました。活動最終日に、使ったボールやバットは、この学校の体育の先生にプレゼントしました。その数日後、配属されている隊員から「こないだのボールとバットを使って、体育で野球やっていますよ!」という報告を受け、「スポーツの普及ってこういうことだよな」と感じます。と言うのも、エチオピア人の先生も「ベースボール」というスポーツを名前でだけ知っていて、実際にやるのは初めてだったようです。気に入ってもらえてよかったです。
いつの日か、エチオピアの人気スポーツに、サッカー、陸上の次に野球が来る日は来るのでしょうか。

いい写真ですね!
楽しそうな笑顔
フルスイング!
お決まりの集合写真
プレゼント!

もうひとつの新たな挑戦をしました。それは、幼稚園に柔らかいサッカーボールを持って乗り込み、一緒にサッカーをして遊ぶというシンプルかつ大胆なことを試みました。しかし・・・園児のパワーは底知れず、メリーゴーランドみたいな遊具に乗せられぐるぐる回され、ブランコに乗せられひっくり返りそうなくらい押され・・・と、かなり手厚く歓迎されました。(笑)
予想以上の子どもたちの勢いに押されなが
らも、ワーワー!ギャーギャー!と遊び、結局サッカー教室とはいきませんでしたが、一緒に運動することができ、とても楽しむことができました。その日の昼寝は、みんな爆睡で先生たちも大喜びでした。アリのことを「グンダ」とアムハラ語で言うのも初めて知りました。日本の園児同様、アリンコいじりは万国共通なのですね。(笑)

アリいじり…
可愛いね〜

2.KOICA との交流会

韓国のJICA こと、KOICA の体育隊員2 名と食事会を行いました。彼らは、アムハラ州のバハルダールというところに配属されていて、主にテコンドーの指導をしているそうです。昨年10 月に非常事態宣言が出された関係で、現在、アムハラ州にはJICA ボランティアはいくことができませんが、KOICA は派遣されています。実際に何か起きてからでは手遅れなのですが、少し慎重になり過ぎなのかなと話を聞きながら思いました。チョン君がテコンドーの指導での「選手のモチベーションの維持の仕方」に悩んでいるという話題があがり、みんなで話していく中で出たアイディアが「帯などの色を使った昇級システムを作ったら?」という初歩的なアイディアに対して灯台下暗し的な感覚を受けていました。難しく考え過ぎると、アイディアが固まり、こうやって会話を通して得られるものってたくさんあるのだと気づかされました。それと、「サッカーでは、イエロー、レッドカード以外にグリーンカードを使っているよ」とい
う私からの提案にとても興味を示してくれたので嬉しかったです。この時は、 主に英語で会話をしていたのですが、お互いにアムハラ語ができるので、ところどころアムハラ語、英語、日本語、韓国語と入り乱れながらも会話が成り立ち、エチオピア人の店員も苦笑いしていました。言葉は、コミュニケーションツールのひとつなのだと改めて感じました。それ以外に、任国外旅行の話にもなり、KOICA は世界中どこ
でも行けますが 2 年間に 20 日だけ、JICA は決められた国にしか行けませんが、2 年間で 40 日あります。どっちがいいかなと、お互いにない物ねだりをしていて可笑しかったです。今後、KOICA ボランティアとコラボした活動なんかできたら面白いなと思いました。なので、コラボ計画があったらまたレポートします。

3.ドイツ人によるコーチングセミナー パート2

先月の指導者講習会に続き、ドイツ人のジョアキンは 60 歳の老体に鞭打って頑張っています。とかいうと「おれはこのオフィスのヤングスターだ!」というお茶目なジョアキン(笑) さて、パート2ということなのですが、コーチングセミナーというよりかは、U17代表チームの選手を使ってドイツ式のトレーニングを公開しています。今月から毎週月曜日の午前中に行われていて、U17の選手たちも日に日に上達しているのを見て取れます。 日本で言うトレセンみたいな形式で行っているので、なんとなく懐かしく感じています。まさかエチオピアに来て、ドイツ人のコーチと知り合い、ドイツの指導方法を学べる機会に恵まれるとは思っていませんでした。トレーニングの組み方では、ゴール前のトレーニング、主にシュートシーンのトレーニングから段々とゴールから距離をとっていきます。試合の戦術や戦略もゴールから逆算といいますが、トレーニングからもろにそれを感じさせられる組み方をしているのが印象的で
す。最後のシュートに持っていくために今回は「オーバーラップ」の使い方、「壁パス(ワンツー)」、「高い位置でボールを奪いカウンターを仕掛ける」など、テーマは色々と用意されています。カウンターを仕掛けるセッションでも、「ここで、オーバーラップを使うと効果的だ」と復習しながら選手の理解を深めているのが面白いです。しかし、難しいと思うのがやはり言葉・・・ジョアキンは、ドイツ語、英語、フランス語を流ちょうに話しますが、アムハラ語は皆無・・・そのため、英語で話したのを現地のエチオピア人コーチが通訳するのですが、エチオピア人コーチの話が何故か長くなる。なんとなくアムハラ語がわかるようになってきた私が聞いていても、「そんなこと言ってないぞ」と思おうこともしばしば・・・。そのまま、伝えるっていうことができない国柄なのだと理解しました。今後も彼からたくさんのことを学ばせてもらおうと思います。

なぜか手を置きがち
真剣です
ジョアキムと愉快な仲間たち
トレーニング風景

4.最後に

前回、「ドキュメントを PDF 化するとデータ量が小さくなる」ということを教えていただき、今回から写真を大きく載せることができました。J リーグの山下さん、ご指導ありがとうございました。
そして、先月行ってきたアルバミンチの隊員から嬉しい連絡がありました。それは、「こないだのトレーニングを体育の先生が真似してやってくれているよ!」と言うもの。しかも、図工の時間に子どもたちと手作りでコーンを作ったそうです。普及活動は、果てしない、終わりない活動だけれど、こうやって少しずつ自分のやってきたことに価値がついてくるのだと感じました。ナショナルチームの活動が全然なくて腐りそうでしたが、次の「嬉しい連絡」に希望をみながら今日も小学校に行ってきます。(笑)

いい笑顔だね
自作のコーン

活動が充実していたなと写真を見て感じます。

この時に出会った子たちは、もう高校生くらいかな?

時が経つのは早い!!笑

ではまた!

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