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働く時間もタイミングも自分で決めたい




「あの時がいちばん良かったわ」
 
 
祖父の口癖だった。
 
 
 
 
今よりもっと
生まれた家で人生が決まる時代に
 
 
貧しい家に生まれて
役場で出世できたことは、
 
 
祖父にとって
人生で最も輝かしい成功体験だったのだろう。
 
 
 
 
 
55歳で退職。
60歳の時に初孫(私)が生まれた。
 
 
 
 
「あの時がいちばん良かった」
 
 
冗談まじり、
本気まじり、
時に淡々と。
 
 
 
私は何度その言葉を聞いただろう。
 
 
 
 
祖父のことを大好きだったから、
その言葉を聞くのは
毎回とても辛かった。
 
 
 
「今私といる時間は幸せじゃないの?」
 
 
 
 
私から見たら
老後も周囲に頼られているように見えたけれど、
 
祖父にとって
92歳で亡くなるまで
37年間ずっと、
 
 
 
「あの頃がいちばん良かった。
 戻れるならあの頃に」
 
と思い続けていたのだ。
 
 
 
 
 
 
 
祖母は、THE昭和の女だった。
 
 
多くを語らず
愛情深く、忍耐強く
ただ祖父や家族を支えて
自分の役割を全うする。
 
 
世話焼きで
人を楽しませるのが好き、
人間の好きな人だった。
 
 
 
 
 
影の大黒柱に見えた祖母は
役割を楽しむ力があった。
 
 
 
 
私が高校2年生の冬、
同居していた祖父母の家を
離れることになった。
 
 
 
 
 
 
母、私、弟、妹が
いなくなって
 
祖母は認知症になった。
 
 
 
 
 
大変だっただろうけれど、
私たちの面倒を見ることは
祖母の生きがいだったのかもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私は、
 
「今がいちばん楽しい。幸せ」
と言いたい。
 
 
 
シナリオは自分で選びたい。
 
 
 
 
子どもと過ごす20年に満たない時間を
今は思いっきり楽しんで、
 
 
 
世間で退職だと言われている
65歳をはるかに越えて働いていたい。
 
 

 
** 
 
 
 
 
いかがでしょうか。
 
 
 
 
思い返すと、
在宅起業という選択を取ったことは
 
私にとっては
必然だったかもしれません。
 
 
 
 
 
長い間、気がつきませんでしたが、
 
 
どういう人生を選ぶのかは
自分で決められるんですよね^ ^
 
 
  
  
 


さいた

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