「バイラル・ライバル #05」 タピ子 Queen of the Sweets
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それはまるで火炎の旋風だった。一回転、二回転、三回転! 熱風渦巻く回転蹴りがタピ子を襲い続けていた!
「こいつ……!」
一歩、二歩、三歩──タピ子は半身にかわしながら後退をし続ける。「ははっ!」吠えるように笑うホユン。その蹴りは回転するごとに速度を増していき、その熱量も加速度的に増していく!
辺りにたちこめる甘く香ばしいホットクの匂い。凄まじい大技だ。しかも(スキがない!)タピ子は驚嘆していた。ここまでの大技を放ち続けながら、その視線、その体軸