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「未来の仲間」の入社エントリを、勢いと想像で書いてみた

以下の内容は、架空の人物の想像上の入社エントリです。
「ターゲット人材の解像度向上」と「対外的な情報発信の強化」を狙いに、試しに書いてみたnoteになります。
高橋と名乗っていますが、執筆者は辻井です。

はじめまして!デジタルプロダクトデザイナーをしている、高橋と申します。今回、自身の転職をきっかけに、noteをはじめることにしました。

2023年12月に約6年間お世話になったXXを退職し、2024年1月から、株式会社リンクアンドモチベーションにジョインしました。デザインマネージャーとして、UX/UIのレベルアップや、デザイン組織の強化に取り組んでいきます。

はじめに自己紹介

まずは、簡単に自分のキャリアを振り返ってみます。

1社目:制作会社で「Web」デザイン

2009年に新卒でWeb制作会社に入社し、デザイナーとしてのキャリアをスタートしました。学生時代からデザインをしてきた優秀な同期の中で、完全未経験の自分は「何もできない」苦しい日々を過ごしました。Webデザインへの漠然とした憧れから就職先を決めたのですが、文系学部卒の自分にとっては、分からないことだらけ。パソコンにも不慣れで、タイピングの練習から始める始末でした。

しかし、めげずに目の前の仕事に全力投球していく中で、次第にパフォーマンスを出せるようになっていきました。「量は質に転化する」を一番肌で感じたのはこの頃で、目的に即したアウトプットを少しずつ出せるようになりました。多種多様な案件に携わることで、クリエイティブの幅をグッと広げることができたのも、大きな財産となりました。旅館に、コスメに、スーパーフードに、清涼飲料水に、幅広いジャンルに触れられたのも良い経験でした。

2社目:ベンチャー企業で「何でも」デザイン

最初の転職は2015年。クライアントワークだけでなく、事業会社のインハウスデザイナーとしてもチャレンジしてみたいと思い、30名ほどのベンチャー企業に転職しました。新規事業を立ち上げるタイミングと重なり、ここで初めて本格的にUX/UIデザインに取り組むこととなりました。

自分の入社と入れ替わりでデザイナーが退職したこともあり、実質「1人デザイナー」として社内のあらゆるデザイン業務を請け負いました。プロダクトのUX/UIはもちろん、自社サイトのリニューアルや各種バナーの制作、名刺や営業資料といった紙媒体のデザインもありましたし、展示会のブースデザインなども手がけました。会社全体の「あらゆるデザイン」を一手に引き受け、やりがいに溢れた時間を過ごすことができました。

在籍していた3年間の間に、社員数は30名から150名まで急成長し、デザイン組織も6名まで拡大。事業・組織の劇的な変化を、最前線で味わうことができました。デザイン組織の立ち上げを、責任者として牽引できたのも、得がたい経験でした。

3社目:メガベンチャーで「(デジタル)プロダクト」デザイン

次の転職は2018年。会社の成長がひと段落し、フェーズが変わるタイミングで、自分も次のキャリアへと進みました。一転して、今度はいわゆるメガベンチャーへとジョイン。「一度きりの人生、いろんな経験をしてみたい」という自分のポリシーもあり、デザイナーだけで正社員が100名以上いるという、まったく異なる環境に飛び込みました。

リードデザイナーとしてご縁をいただき、既存サービスのリニューアルや新規サービスの立ち上げに従事しました。UX/UIだけでなく、営業フェーズまで含めた全体の体験設計やブランド構築といったテーマにも携わりました。扱う領域としては2社目の時と近いものがありましたが、プロダクトのユーザー数も開発組織の規模も桁違いで、「大きなチームで、大きな事業を動かす」ダイナミズムを体験することができました。

リンクアンドモチベーションとは

リンクアンドモチベーションは、2000年に創業した組織人事コンサルティングの会社です。人材の採用・育成、人事制度の策定、企業理念の策定・浸透など、組織づくりをワンストップで支援しています。

2016年にモチベーションクラウドをリリースし、SaaS事業をスタートさせています。これは、エンゲージメントサーベイを基軸に、組織改善の支援を行うプロダクトで、2018年にはHR Tech領域のサービスで初めてとなるグッドデザイン賞も受賞しています。

2018年に開発組織を立ち上げ、エンジニアやデザイナーなどすべての職種を含めると実はすでに100人規模まで拡大しています。会社としてはコンサルのイメージが強いかもしれませんが、SaaS事業にもかなり力を入れています。開発チームはオンリーワン性の高いプロダクトの開発を通じて、ビジネスモデルの転換にチャレンジしています。

入社を決めた要因

①組織づくり・人づくりへの共感

複数の組織でチームマネジメントを経験していく中で、組織をつくり、人を育てることの面白さと難しさに何度も直面しました。意図や想いがまったく伝わらず、メンバーと何もかも噛み合わない苦しさもあれば、チームが一つにまとまって大きな成果を創出できた喜びもありました。

これはデザイナーに限らずだと思うのですが、「組織」に関する悩みを一切抱えることなく働いている人は、本当に一握りなのではないでしょうか。上司と部下の関係性、経営と現場の距離感、他部署との軋轢など、組織には様々な課題が山積しています。(チームメンバー全員から立て続けに退職意向を告げられたときの衝撃は、今でも鮮明に覚えています。)

リンクアンドモチベーションは、まさにそういった「組織」や「人」にまつわる課題解決を生業としています。私が特に共感したのは、「問題は"人"ではなく"間"にある」という考え方で、初めて聞いた時には衝撃を受けました。ともすると組織の課題は、特定の個人や部署に原因を帰着させがちですが、そうではないと。人との人の間、コミュニケーションの不全や認識の齟齬から課題が生まれると捉えることで、課題解決のアプローチが一気に変わってくるとのことでした。

他にも、様々な学術的知見や理論を参照しながら、組織・人の変革を実現するためのメソッドが、リンクアンドモチベーションにはたくさんありました。自分自身が当事者としても苦しんだ大きな課題に対して、実践的かつ本質的なアプローチができる点に、深く共感しました。

②デザインとの相性の良さ

加えて、「組織づくり・人づくり」というドメインとデザインの相性の良さも、大きな決め手となりました。プロダクトとして形にし始めたのは2016年ですが、創業から20年以上、「どうすれば良い組織をつくれるのか」「どうすれば一人一人の望ましい行動を引き出せるのか」を科学してきた歴史は、そのままデザインの歩みとして捉えられると感じました。

近年、組織やカルチャーのデザインにデザイナーが従事するケースが増えていますが、その理由は「対象がユーザーか社員かの違いがあるだけで、本質的には人を理解・共感し、特定の行動を促す」行為に他ならないからだと考えています。そのように捉えれば、リンクアンドモチベーションの価値の源泉は「デザイン」にあったと言えるのではないでしょうか。

リンクアンドモチベーションには、エンゲージメントが低かったり、離職が続いていたり、採用がうまくいっていなかったりと、困難な組織課題を抱えたお客様からのご依頼が数多く届きます。そういった課題を解決していく上で、プロダクトのUX/UIにとどまらない「広義のデザイン」の力が、大きな武器になると確信しました。デザインの力でより大きな課題解決に挑戦できる点を、魅力に感じました。

③デザイン組織立ち上げへの再チャレンジ

開発組織は100名規模になっていますが、デザイナーは現在正社員が4名で、デザインマネージャーが不在の体制となっています。業務委託でシニアクラスの方々にご尽力いただいており、プロダクトのクオリティは担保できている一方で、インハウスチームとしてはまだまだ発展途上と言えます。

自分自身、「ほぼ1人」デザイナーとして、スタートアップでデザイン組織を立ち上げた経験もありますが、正直当時はデザイナーとしてもマネジャーとしても未熟でした。目の前の出来事に全力で取り組む中で、なんとか組織が形になっていったというのが実情です。前職ではデザイナーだけで100名を超える規模で、自分自身が組織をつくっていく手触り感を得づらかったというのも本音です。

今回、お話をいただく中で、「高橋さんが理想とするデザイン組織を、会社のあらゆるアセットを活用しながら実現していって欲しい」「ゆくゆくは、経営レイヤーにまでデザインの考え方を実装していって欲しい」というリクエストをいただきました。上場企業としての資産やアセットをフル活用できるチャンスがあるのと同時に、「デザイン経営」の実現に向けては乗り越えるべきハードルも少なくない状況。そんな中でデザイン組織を立ち上げていくチャレンジに、自分自身とてもワクワクしました。

4人中3人が他職種からのジョブチェンジという異色のデザインチームで、「デザイナー」としての経験やスキルは伸びしろが大きい分、顧客・ユーザーやビジネスドメインへの解像度が高く、魅力的なメンバーが集まっています。彼・彼女たちと協働し、リンクアンドモチベーションらしいデザイン組織の実現を目指します。

さいごに

デザイナーとしてのキャリアを振り返りながら書いてみたら、かなりの長文となってしまいました。今は絶賛オンボーディング中で、実際にプロダクトを触りながら、カルチャーやメンバーへの理解を深めています。

個性豊かなメンバーと、共通のビジョンに向けてチャレンジする、アグレッシブなカルチャーを肌で感じ始めています。もし少しでも興味を持っていただけた方がいたら、ぜひお話しましょう!気軽にご連絡ください!


編集後記

改めましてこんにちは!リンクアンドモチベーションの辻井です。気づいたら超長文となってしまいましたが、実験的にこんなnoteを書いてみました。

あらゆる交流会・懇親会・飲み会で、デザイナーが集まると必ずたどり着くのが『採用』の話題です。

  • マジでデザイナーが採用できない、そもそも出会いがない

  • ジュニア〜ミドルすら希少、シニア・マネジャーはツチノコ状態

  • 顕在化して接点を持つ前に、勝負が決まっている

  • デザイナー全員、○社や☆社に吸われているんじゃないか

ご多分に漏れず、僕たちのチームも『絶賛採用強化中』なのですが、思い通りの成果を出せていないというのが正直なところです。そこで、改めて採用目標を設定し、行動計画を立てて実行しているのですが、「もっとターゲットへのインサイトを深めないといけないのでは?」という話になりました。

そんな議論から執筆に至ったのがこの記事です。まだ見ぬ未来の仲間が、何を感じ、どんな想いで入社してくれたのか、入社エントリを妄想で書いてみよう!という勢い企画です。

「こんな完璧な人材、何人いるんだ?」「どこで出会って、どうやって入社まで導くんだ?」という問いはさておき、

  • どんな人に仲間になって欲しいのか

  • その人に、自社の姿はどう映るのか

  • 何が入社の決め手になるのか

といったことを考える上で、とてもいい機会になりました。採用に限らず、ユーザー理解を深める上でも、「ペルソナの日記」や「ペルソナのnote」をロールプレイングして書いてみる手法を試してみたいな、と思いました。「想像する」のもう一歩先、「演じてみる」「書いてみる」というアプローチ、結構いいかもしれない。

もし、「あれ、リンモチ普通に面白そうじゃない?」「自分がやりたいことに重なっているかも!」と感じた方がいれば、ぜひご連絡ください!
カジュアルにお話しましょう!

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