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#30 プロセスエコノミー

youtubeとかtwitterとかinstagramとかtiktokとか最近のSNSを見ていて、
私の中の得体の知れないモヤモヤが蠢いていた理由がわかりました。

本書では、「プロセスエコノミー」の価値観について
様々な角度から解説、その可能性、リスクや将来について記載してくれています。

プロセスエコノミーとはなんぞやというところですが
私の解釈では、要するに
「過程あっての結果が評価され、価値になる。その比重がどんどん前による。」
って意味だと理解しました。

読んでいて、「おお!」ってなった部分を何個か紹介します。

▪︎正解主義から修正主義へ

最初聞いた時に、プロセスエコノミーに反応してしまう抗体として
「正解主義」というのがあるのではと言っています。

正解主義とは?
端的にいうと、答えを探してしまう性質です。
正解を見つけ出さないと表現できない、アウトプットできないことです。

私(今30歳)も含め、多くの方が学校教育では
「正解」を提出しないといけなかったと思います。

それを繰り返した結果、社会人になっても、正解以外を
表現、アウトプットするのが苦手だという話です。
私は、すっごく思い当たる節がありました。

それに対し、「修正主義」というのは、ベータ版を出し
修正すればいいじゃん、過程を出そうぜって話です。

完璧なものを出すだけでなく、変化に合わせてアップデートする。
なんだか、ハードウェアからソフトウェアにみたいな変化とも似ているなとも
感じました。

▪︎自分を大切にしてwhyに立ち返る

最近のSNSを見ていて感じる部分はここに掛かります。
プロセスエコノミーにおいて
顧客が「プロセス」に価値を感じてくれるようになってくると
プロセスだけで収益化し始めます。

作っている途中のオンラインコミュニティとか
ライブ配信とか
ともすれば資金調達、こういうことしたいぜ!って言っている場面とか。

そこに応えよう、集中してしまうことで
元々やりたかった自分の「why」を忘れてしまいかねない
という話です。

個人的には、そういうの多い気がするなあと感じました。
プロセス自体が評価されるからこそ、日常を晒す。

その先に、何があるんだろうかと感じる場面も少なからずあります。

少なくともクリエイターの方とか、ものづくりをやっている方には
プロセス"だけ"にならないようにして欲しいなと思います。

▪︎「Must」「Can」「Will」の順番を間違えない

世の中は「好きなことで生きよう」
「やりたいことを見つけよう」という言葉で溢れていると思います。
私もそれに圧迫されまくっています。

けど、最初からそうだった人って何人いるのでしょうか。

生きていて、「これやって?」と言われやってみて
何かを「できる」ようになり
そうする中で「これをやりたい」となっていく。

MUST → CAN → WILL

この順番があることを忘れない。
飛ばそうとしない。変に焦らない。
そういう意味に私は感じました。

これは年齢とかキャリアとかそういう話ではないと思います。
今自分が「どこにいるのか」をしっかりと把握していることが
重要だと思います。

▪︎まとめ

なんとかエコノミーが最近多いです。
シェアリングエコノミーも気になっていますが
(オススメ本がある方、コメントでも教えてくれると嬉しいです。)
読んでいつも思うのは。

「ああ、これの話ね」です。

普段感じていることとか時代の流れとか
それを横文字にして、概念化してくれている。
そういう風にいつも感じます。

一方で、それを「これの話ね」ってなれていることは
ありがたいことだとも思っています。
周囲の方に色々刺激を受けながら、感度を保ち
内省しながら、感受性を保てているのかなと。

要するに、きちんと感受性を持っていけるように
違和感を感じられるように、保ちながら
自分と周りの「幸せ」を模索していきたいです。

もうすぐ冬ですね。
白菜が美味しい季節です。


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