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「地域に開く」って?

ぼくたちは来年の夏にデイサービスをオープンすることを目標にしています。
常日頃からどんなデイサービスがいいかな、って話をしていますが
その中で「地域に開いたデイサービスっていいよね!」というのはぼくたちの共通認識です。

現在介護の世界で働く自分から見た、他の人が持っているであろうデイサービスのイメージは
「おじいちゃんおばあちゃんのお世話してるんだね」
「なんか大変そう」
「若いのにえらいねぇ」
「中で何やってるか分かんない」
といったところでしょうか。
なんだか、マイナスイメージのような気がします。
もしかして、ぼくがひねくれているだけ??とかも思ったりしますが。

病院などの医療機関で働く同業者からでもこのような言葉を聞くのに
医療・介護の世界に触れたことのない方達だったらなおさらそうだと思います。

実際に働いている自分は全くそうは思いません。
心や体だけでなく社会的な要因など、何らかの影響で自分のやりたいことができなくなってしまった。
そういった方々に対して、自分の持つ知識や経験や思いをフル活用して
やれなくなったことをできるようにしていく。
そのサポートをする。
これはどの仕事も同じだと思います。
困った人にサービスを提供して幸せにする。
その対象がたまたま高齢者だったりするってだけ。

しかし、デイサービスに対してなぜそのような印象を持つかというと、知らないから。
自分も学生時代や病院勤務時代はデイサービスに対して今ほどプラスのイメージを持っていなかったかもしれません。
でも実際を知ることで、楽しい場所であり、やりがいのある場所であり、前向きな方たちもたくさんいる場所だということを実感しています。

この業界が素敵なものだということを知ってもらうには、どんなものなのかを認知してもらう必要があると思います。
そのための「地域に開いたデイサービス」です。

それを勉強するために、この度「鞆の浦 地域医療プログラム」に参加させてもらうことになりました。



福山市地域おこし協力隊と鞆のくらしの診療所(任意団体、代表:平岩千尋医師)は、地域医療をより良くしたいと考えている方を支援するために、広島県福山市にある人口3,000人の町・鞆の浦(とものうら)を舞台に「地域医療プログラム」を開催します!

鞆の浦・地域医療プログラムは、病院や学校だけでは得られない地域医療におけるアプローチ方法の選択肢を広げることを目的とした6ヶ月間の人材育成プログラムです。自身が活動する地域での悩みや課題を解決することのできる、地域医療のリーダー人材を育成します。

【募集】鞆の浦で学ぶ「地域医療プログラム」募集開始!5/31締切 - CoCoLoふくやま (cocolofukuyama.com)

2023年7月から12月までの半年間かけて
「地域医療とは何だろう?」
「医療人である自分が自分の住む町にできることって何?」
を広島県福山市の鞆の浦を舞台に、様々な講師や参加者と共に学ぶ場です。

先日第1回のプログラムが終了したところです。
講師は羽田冨美江さん(鞆の浦・さくらホーム|有限会社親和 代表取締役)と内海慎一さん(LifeWork/コミュニティデザイナー)のお二方。

お二人の講義や参加者との学びの中で感じたこと。
・幸福は健康でもお金でもなく、心の通い合いがある社会的なつながりが多いこと
・職員が地域化する
(住民と何気ない会話をして顔なじみになる、地域のイベント参加する、地域の不安や困りごとに伴走し苦情には即対応する)
・地域の人に対するヒアリングは徹底して行う
・思考の軟体化(こちらが相手の枠にはまり込む)

「医療・介護」という枠を飛び越えて、地域のいち施設としてまちに溶け込むのがあるべき姿かな、と感じました。
それが「地域に開いたデイサービス」だと思っています。
自分の中では「専門職としてのプライドや質の担保は大事にしながらも
専門色を出しすぎないで、まちで活動する」というスタンスが良いと思っています。

この地域医療プログラムで感じたことや自分たちの活動に生かせる振り返りは今後もやっていこうと思うので、ぜひ共有させてください。
みんなで素敵な空間を作っていきましょう!!

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