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適性がないのではない、才能の使い方が分かっていないだけなのだ

皆さんは、今の仕事が自分に向いていないと思ったことはありますか?
仕事でパフォーマンスが出せていないと感じたことはありますか?
失敗が続いたり、なかなか成果が出せなかったり、達成感・充実感が味わえなくて、自分にこの仕事は向いていないのではないだろうか?と考えたことがある人は少なくないのではないでしょうか?
今日は、そんなあなたの考え方や視点を少しだけ変えてみてほしいと思って書きました。

自分に適性がない!?

リ・カレント社の「働くことへの若手意識調査」2024年によると、多くの人が自分には今の仕事に適性がないからやめたいと考えたことがあるようです。

Q:直近1年間で「仕事をやめたい」と考えたことはありますか?
A:考えたことがある43.3% 考えたことがない56.7%
Q:「仕事をやめたい」と考えた理由はなんですか?
A:自分には向いていない・適性がないと思うため 41.1%

「働くことへの若手意識調査 2024年 リ・カレント社」

また、自分の仕事のパフォーマンスが周囲の人と比べて劣っている、職場に迷惑をかけていると感じている人もいるようですね。

Q:自分の成果・パフォーマンスが周囲に比べて下回っていると感じることはありますか?
A:常に感じている11.2% 時々感じる29.7%
Q:特段叱責を受けていない状況であっても、職場に「迷惑をかけている」と感じることはありますか?
A:常に感じる9.0% 時々感じる29.4%

「働くことへの若手意識調査 2024年 リ・カレント社」

適性とは「ある事に適した資質能力」のことをいうわけですが、自分の資質や能力についてどの程度理解しているのでしょうか?「自分のことは自分自身が一番わかっている」と思うかもしれませんが、認識している自分はほんの一部にすぎません。普段の言動には無意識・自動的・本能的に行われている部分が多く、潜在的な資質や才能について認識できている人は多くありません。自分の適性を理解していないのに、仕事に適性がないというのは早計な判断だと言わざるを得ません。

才能は投資して鍛えなければ強みにならない

才能は投資をして育てなければ強みとして力を発揮することができません。投資をするとは、意識してその才能を使う練習をすることです。才能に恵まれたスポーツ選手であっても、日々のトレーニングなくして結果を残すことはできません。そのトレーニングは、やみくもに体を鍛えるのではなく、自分の長所を伸ばすためのトレーニングメニューをトレーナーやコーチが組んでいるはずです。そうやって自分の才能に目を向け、意識して、鍛えることで初めて高いパフォーマンスを発揮することができるのです。

仕事においても同じこと。日々の業務において意識的に自分の才能を使ってみましょう。皆さんは自己理解研修を通じてすでに自分の才能を知っています。その才能を、面接で、営業で、事務業務で、チームマネジメントで、どんどん使ってみましょう。意識を自分の才能に向けることで、以前より仕事がやりやすいと感じるはずです。はじめは小さな成果かもしれません。それをじっくりとかみしめて、「いま自分の才能が発揮されている」と感じましょう。この繰り返しによって才能が自分の強みとなって発揮され、大きな成果につながるはずです。才能を強みに育てるということについては、こちらのnoteにも書いてあるので読んでみてください。

仕事でパフォーマンスを出すための近道

私が新卒で入社した会社は外資系ソフトウェアの会社でしたが、文系の私には技術的な内容が理解できず、それこそ「自分の成果・パフォーマンスが周囲に比べて下回っている」と劣等感と焦りを感じていました。でも、テクノロジーを実際に使いこなすことは苦手でしたが、お客様が抱える課題をこのテクノロジーがどのように解決できるのか、製品が実現する未来について話すことは得意でした。初めは他の人のプレゼンをパクッていましたが、そのうち少しずつ自分なりのアレンジを加えていきました。話を聞いてくれる人の表情を見ながら、何が共感され、何が懐疑的な印象を与えるのか。そのようなことを考えながら毎回内容をブラッシュアップしていきました。

徐々に社内では私は技術が苦手という認識が高まってくると、「お前はノーテクだもんな」と周囲の人が助けてくれるようになりました。その一方で、プレゼンテーション力が評価されるようになり、技術者がつくったデモを私がプレゼンするという分担で仕事をするようになってきました。新製品発表会や記者会見などでの登壇機会も増え、徐々に自分の活躍の場が増えてきたという実感とともに自分の長所が活かされているという充実感が得られるようになったことを記憶しています。ここまでくるのに6~7年、私は当時自己理解ができていなかったので、ずいぶんと遠回りをしました。。。

仕事がうまくいかないと感じた時、それは自分に適性がないのではなく、自分の才能をうまく仕事に使えていないだけ。自分に適性がないと決めつけて、転職したり、職種を変えていたりしていては、いつまでたっても自分の才能を発揮することができません。まずは、自分の才能を理解して、意識して使うこと。それが仕事でパフォーマンスを出す一番の近道なのです。

あとがき

  1. 私はスイーツの中でも特にクッキーが好きなのですが、私のオススメのトップ3のひとつが丸ビルの美瑛放牧酪農場のクッキーです。店頭には牧場直送のバターをたっぷり使ったクッキーがずらっと並んでいて、缶の容器を購入して、そこに自由に選んで詰めていくスタイル。夕方には種類が減ってしまうので、早い時間に行かなければなりません。朝はこれでもかというくらいのバターの塊が添えられたパンケーキが食べられるらしいのでいつかトライしたい。。。
    BUTTER | 美瑛放牧酪農場 (biei-farm.co.jp)

  2. 先日社員の結婚式に参列してきました!共感性が強く、また歳で涙腺が緩んでいる私には、トラップがたくさんあって大変。(改めて結婚おめでとう!!)そしてもうひとつ嬉しかったのが、披露宴の同じテーブルには、産休中女子が3人も。結婚、出産、育児、、、個人のライフイベントに寄り添える会社でありたいと思ってきたけど、少しずつ近づけている気がしました。みんな、産休明けに戻ってきてね~。

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