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映画感想「素晴らしき哉、人生!」

はじめに

今日はアウトプットする代わりに6年ほど前に書いた感想を転記してみました。時期外れですが、クリスマスの晩の映画です。

紹介する映画

「素晴らしき哉、人生!」(原題:It's A Wonderful Life)
1946年製作、アメリカ映画
監督:フランク・キャプラ 
脚本:フランク・キャプラ
主演:ジェームズ・スチュワート
本編:130分

第4回(1946年)ゴールデングローブ賞 監督賞 第19回(1946年)アカデミー賞 作品賞・監督賞・主演男優賞・編集賞・録音賞候補

あらすじ (DVDパッケージより引用)

クリスマス・イブに奇跡が起こる 生きることは素晴らしい!

本作DVDパッケージより

誠意をこめて生きてきた主人公ジョージ。だが、すべてが裏目に出て絶望し、自殺しようと思いつめる。そんな時、200歳になっても翼をもらえない二流の老天使とめぐり逢う。天使はジョージの人生を振り返り、その意義を示してみせる...。 ユーモアとペーソスにファンタジーをまじえ、フランク・キャプラ監督が善意を高らかに謳いあげた永遠の名作。

本作DVDパッケージより

こんな時にオススメ

  • 元気になりたい時。

  • 現在の境遇が辛いと感じられる時。

  • クリスマスに観る映画を探している時。

感想

ラストシーンが感動的で、とても元気を貰いました。

  • ひとりの人間の人生は、ひとつだけで完結しているのではなく、多くの人間の人生に影響を与えていること。

  • 人と人の絆があって、お互いが支え合うことで、大変なことがあっても乗り越えられる暖かい世界が作られていること。

  • 「自分も誰かの役に立っている」と自分の存在を認められて、今の人生を受け入れることができたら、辛いと感じた出来事や、嫌だなと思っていた人のことも、前向きにとらえられるようになること。

そんなことをこの映画を観て感じました。 「世の中の一人一人の存在はかけがえのないものだ (この映画を観ているあなたの人生も)」というメッセージが込められていると思いました。 物語の冒頭は、神様が、主人公ジョージのために祈る多くの人々の祈りの声を聞き、ジョージを救うために守護天使を遣わすという不思議な始まり方になっています。この二級天使のキャラクターは実にチャーミングです。

前半では、主人公の子供の頃から現在までの人生が描かれます。少年時代のシーンは、彼の優しく誠実な人柄が伝わるエピソードで、ヒューマニズムに溢れた暖かい映画を予感させます。 その後の青春時代を、彼としては不本意ながらも誠実に仕事に向き合うのですが、昔からの夢だった世界一周旅行も叶えられないまま、周囲のために望まぬ家業を引き受け、小さな町に留まることを余儀なくされます。

クリスマス・イブに、見舞われた困難のあまりの大きさに絶望した彼は、人生は不本意であり、家族や周囲を幸せにできない自分の存在は意味がないとまで感じてしまいます。が、彼が気付いていないだけで実は彼の人生は多くの人を救ってきたとともに、一方で家族や友人に恵まれて彼自身も支えられてきたことがわかります。

後半のシーンは、、ネタバレしないよう、詳しく書かないでおきます。
130分と長めの映画ですが、脚本が素晴らしく、編集やカメラワークも面白いので、それほど長く感じずに見られると思います。ちょうど今年で70年も前の映画だとは思えません。 1946年12月20日に公開されたこの映画は、公開当時はヒットしなかったものの、後に見直され、アメリカでは今や毎年クリスマスの定番映画としてTV放送されているそうです。

人生辛いなぁと感じても「生きているって素晴らしい」と感じられる心温まる映画だと思います。

印象に残った言葉

「友ある者は、敗残者ではない。」クラレンス

映画本編より

予告編


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