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ヨーロッパ周遊とモロッコからサハラ砂漠の回顧録/元映像カメラマン/岩手県出身/30歳男…

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ヨーロッパ周遊とモロッコからサハラ砂漠の回顧録/元映像カメラマン/岩手県出身/30歳男性/読書・旅行・ギター・カメラ/たまに詩を書きます

マガジン

  • 日記と写真で辿るサハラへの旅

    あなたの冒険はなんですか? イギリス・ロンドンから始まり、モロッコのサハラ砂漠を目指した一人旅。 スマホに書いた日記と撮り溜めた写真を頼りに旅の記憶をたどる。 おおよそ週一回更新。 2ヶ月半にわたる旅の先にあったのは、求めていたものだったのか。 改めて考えてみたい。

最近の記事

ギリシャ①〜アクロポリスの丘に立つ〜

シチリアからナポリを経由してギリシャに向かう。 旅の折り返し地点を通過したような気がした。 シチリア〜ナポリシチリアのパレルモで宿泊していたホテルをチェックアウト。 気さくな受付のお兄さんに別れを告げ、ナポリ行きの夜行フェリーが出る港に向かった。 フェリー乗り場に早めに着いたので、木陰のベンチに腰掛けていると目の前に1台の自転車が止まった。 「僕を覚えている?」と自転車にまたがったお兄さんが声を掛けてきたため、少しびっくり。 はじめはまったくピンとこなかったけど、お

    • シチリア④〜パレルモ発バスで巡るトラーパニ〜

      シチリア最後の旅は「トラーパニ」へのバスツアー。パレルモを出発して遺跡や塩田を訪ね、クスクスを食べる。 シチリア島最西端の街シチリア島西部に位置する「トラーパニ」。 アフリカ大陸に近い地理的要因もあってか、アフリカの伝統料理クスクスが食べられるなどアフリカとイタリア文化が混じり合った都市だ。 さらにトラーパニといえば塩田、と言われるほど塩田が有名らしい。 そんなトラーパニを8時間のバスツアーで巡ってみた。 当日は、昨晩寝つきが悪かった割には元気が良く、集合場所のマッ

      • シチリア③〜パレルモから行く、美しき海沿いの街チェファルー〜

        パレルモ市街の観光を終え、周辺の街をバスや電車で巡る。今回は、パレルモからほど近い海沿いの街「チェファルー」を訪れた。 パレルモを飛び出してチェファルーは、シチリア島の北海岸に位置し、パレルモ中央駅から電車で1時間ほどの場所にある。 ヨーロッパでは有名なリゾート地として知られていて、名作映画「ニューシネマパラダイス」のロケ地でもあるらしい。 当日は、パレルモ中央駅から電車でチェファルーへ。 ユーレイルパスをしばらくインターネットに繋いでいなかったので、認証が切れて使え

        • シチリア②〜旧市街とモンレアーレの街

          旧市街あたりを中心にぶらり旅。 山の上にある黄金に包まれた大聖堂にも足を伸ばした。 パレルモ大聖堂旧市街にあるパレルモで一番大きな大聖堂。外観は、お城のような雰囲気があり、茶色がかった外壁の色が歴史を感じさせる。内部は、装飾が少なく素朴な印象。大勢の観光客が押し寄せ、賑やかな場所だった。 大聖堂を見学していると何やら見覚えのある初老の男性を見かけた。こちらの視線に気がつくと男性はこっちを向いて笑いかけてくれた。「あ、思い出した」。この人は、フェリーで同室だったおじさんだっ

        ギリシャ①〜アクロポリスの丘に立つ〜

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        • 日記と写真で辿るサハラへの旅
          37本

        記事

          シチリア①〜最大都市・パレルモの魅力〜

          ナポリの街は十分に楽しんだ。 それではシチリアに行こう。 フェリーでシチリア島へナポリの街ぶらと教会巡りを終え、ホテルに戻って荷物をピックアップした。ナポリ港にあるシチリア行きのフェリー乗り場に午後4時30分に到着。ネットで購入したチケットを窓口で引き換え、乗船時間まで待合室の椅子に腰掛けて過ごした。 午後6時、アメリカ出身のおばちゃんたちと談笑していると乗船手続きが始まった。こんな大きなフェリーに乗るのは初めてなので、少しウキウキしながら船内を探検。スタッフのおじさんに

          シチリア①〜最大都市・パレルモの魅力〜

          ナポリ③〜街ぶら、教会巡りも悪くない〜

          日帰りでカプリ島観光を楽しみ、再びナポリの街へ。 今日は夜行フェリーでシチリアに行く。 昼間は適当に街をぶらついて時間を潰そうなんて思っていた。 街歩きシチリア行きの夜行フェリーは、午後8時にナポリ港を出発する。 午前中はホテルのチェックアウトを済ませて市内観光へ。 ホテルに夕方まで荷物を預けられることにして身軽なまま街に繰り出した。 ナポリ中央駅付近のホテルからアレッサンドロ・ポエトリ通りへ歩き始める。 しばらく歩くと「カプアーナ門」のあたりで雨が降ってきた。 雨脚が強

          ナポリ③〜街ぶら、教会巡りも悪くない〜

          カプリ島〜雨の日に行くのはどうなの〜

          ナポリを拠点にしていろんな場所を回る日々。 今回は青の洞窟で有名な「カプリ島」にいく。 天候は雨。雲行きが怪しい。 フェリーでカプリ島へ早朝、まだ人通りの少ないナポリ中央駅から地下鉄に乗り、港を目指す。ナポリとカプリ島を結ぶ船は、大型フェリー、高速船、水中翼船の3種類あり、今回はSNAV社が運行する水中翼船で島に渡る。 水中翼船は、カプリ島に50分ほどで到着する最速の船でヌーヴォー城近くのベヴェレッロ港から出港する。最寄駅で地下鉄を降り、道中で買ったパンを齧りながらフェリ

          カプリ島〜雨の日に行くのはどうなの〜

          ナポリ②〜迷うなかれポンペイ〜

          ナポリ近郊にある「ポンペイ」へ。 火山の噴火により失われた町は想像より遥かに大きかった。 ナポリからポンペイへポンペイには、ナポリ中央駅からチルクムヴェスヴィアーナ鉄道を利用した。 午前中の早い時間にもかかわらず、チケット売り場は忙しい。 列に並んでようやく自分の番が来ると「ポンペイ」とスタッフに告げる。 英語で内容を伝えたが、「ポンペイ」の一言でこちらの意図が通じてしまう。 購入後、観光客でごった返すホームに降り立ち、ソレント行きの電車を待つ。 乗車して40分ほどで着く

          ナポリ②〜迷うなかれポンペイ〜

          ナポリ〜ゲーテが愛した土地とは〜

          濃厚な日々を過ごしたローマから次の目的地・ナポリへ。 ドイツの文豪ゲーテが残した言葉「ナポリを見てから死ね」はとても有名だ。 一体どんな景色が見られるのか、気持ちが高鳴る。 ナポリの駅はどちらローマ・テルミニ駅からナポリを目指し、意気揚々と電車に乗り込む。 しかし、電車に乗って早々チケットを間違えて買っていたことに気が付く。 この電車は、ナポリ・アフラゴーラ駅に着くものだ。 本来であれば、街の中心地にあるナポリ・セントラル駅が目指す場所だった。 しかし、駅名に同じく「ナポ

          ナポリ〜ゲーテが愛した土地とは〜

          ローマ②〜バチカン市国など〜

          ローマ観光は、2日目、3日目と続いていく。 バチカン市国などをはじめ、さまざまな場所を巡った。 バチカン市国へイタリアの首都・ローマにある「バチカン市国」。 世界で一番小さな国として知られており、世界中から観光客が押し寄せる。 国と言っても国境はなく、ローマの街からあっさり来られる気軽さが良い。 ローマ市内から地下鉄に乗り、Ottaviano(オッタヴィアーノ)駅で下車。 とりあえず、主要な観光地が集まるサン・ピエトロ広場を目指す。 広場には、雨にも関わらず大勢の観光客の

          ローマ②〜バチカン市国など〜

          ローマへ〜ボンボヤージュ〜

          フィレンツェに別れを告げ、「ローマ」へ。 これまでより海外を旅することの大変さを感じた場所となった。 フィレンツェからローマへありがとう① いよいよ、フィレンツェからローマに移動する日。 この街に来て良かったなと思えることがたくさんあった。 まずは、ホステルだ。 ローマ行きの電車に乗車する前、最後にフィレンツェの街を少し歩いた。 ホステルをチェックアウト後、フロントに荷物を預けて街へ繰り出す。 1時間ほどの予定だったが、少し時間をオーバーしてしまった。 ホステルの受付

          ローマへ〜ボンボヤージュ〜

          フィレンツェ②〜日曜日の観光は色々ある〜

          フィレンツェ観光2日目、街を縦横無尽に駆け回る。 しかし、またもやリオンの時のように日程的な問題に苦しむ。 観光しようにも今日は日曜日だフランス・リオンの時は、レイバーデーにぶち当たって計画が狂った。 今回は、毎週必ずやってくる日曜日の存在を完全に忘れていた。 今までどうしていたんだろうと不思議に思う。 どうして日曜日が困るのかというと教会など宗教施設に入れない場合があるのだ。午前中は、ミサをやっているので、一般の人の入場は制限されるらしい。 (後々調べたところ、フィレン

          フィレンツェ②〜日曜日の観光は色々ある〜

          フィレンツェ①〜ピサの斜塔へ〜

          食あたりに見舞われ、幸先が悪いスタートを切ったイタリア旅。 少し落ちこんだ気分を変えてくれたのは、小粋なイタリアーノだった。 ミラノからフィレンツェへ食あたり明けで身体が重く感じるが、バックパックを背負い、ミラノ駅に向かう。 ミラノでは、体調不良のせいであまりいい思い出が作れなかった。 次の目的地「フィレンツェ」は、気分を変えて行きたい。 駅に到着後、ミラノ駅発〜フィレンツェS.M.N駅行きの電車に乗車。 出発間際にイタリア人のおじいさんが、足早に斜め向かいの席へ乗り込ん

          フィレンツェ①〜ピサの斜塔へ〜

          イタリア・ミラノ〜食あたりで寝込む〜

          旅を始めて1ヶ月ほどが経ち、いよいよイタリアに足を踏み入れる。 ミラノを皮切りにフィレンツェ、ローマ、ナポリを巡る濃厚な日々が始まる。 マルセイユ〜ミラノフランス・マルセイユからニースを経由し、イタリア・ミラノに向かう。 高速電車2台を乗り継ぐ7時間50分の長距離移動。 電車に乗っていれば良いものの、さすがに疲労感が拭えない。 乗り換えのためにニースで途中下車し、駅のカフェで昼食をとる。 フランスを代表するリゾート地でゆっくり過ごしたい気もしたが、ここは素通り。 カンヌ、

          イタリア・ミラノ〜食あたりで寝込む〜

          マルセイユ〜2日間で巡る海沿いの街〜

          いよいよフランスを代表する港町「マルセイユ」に到着。 肌寒い気候から打って変わって南国のような暑さがやってきた。 ユーレイルパスでマルセイユへ午前10時36分の電車でリヨンからマルセイユに行く。 いつものことながら発車の1時間前に駅に着いてしまう。 駅のベンチに座り、カフェで買ったパンをかじりながら発車時刻を待つ。 フランスから使い始めたユーレイルパスのおかげで移動はかなり楽ちんだ。 高速電車は大抵予約が必要だが、スマホで簡単に予約できるので苦にならない。 乗車する時もQ

          マルセイユ〜2日間で巡る海沿いの街〜

          リヨン〜フランス第2の都市へ〜

          ベルギー・ブリュッセルからフランス第2の都市「リオン」へ。 思いがけない祝日の存在で計画が少し狂ったのも良い思い出。 パリを経由してリヨンへこのまま北上してオランダに行こうかと思い悩んだものの、予算が心もとない。 そんな事情もあり、当初の予定通り南仏を経由してイタリアに向かうことにした。 まずはベルギー・ブリュッセル南駅からフランス・パリ北駅に電車で戻る。 朝方の電車、斜め向かいの席には、父と小学生くらいの息子で旅する親子。 車窓から外の景色を眺め、お父さんが息子に何やら

          リヨン〜フランス第2の都市へ〜