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風景写真をプリントして作品に昇華させるために大事なことのあれこれ(その2)

こんにちは。朱門 (@shumonphoto, instagram.com/shumonphoto)です。
前回は写真をプリントする際のさまざまな問題や準備として必要なアイテムを紹介しました。
今回は予告どおり、実際にディスプレイキャリブレーションとPhotoshopを使ったプリント用のデータの扱い・シャープ処理のかけ方などについて説明していきます。

ディスプレイキャリブレーション

まず真っ先にやるべきなのが、ディスプレイ(モニター)のキャリブレーションです。というのも、作品の色を自分の表現したい色に調整するためにはそれを表示するディスプレイの色が正しいものである必要があるからです。
ここがしっかり出来てないと、プリント結果も期待通りの色に合わせるのが難しくなってきます。
また、経年劣化によりモニターの輝度や色は徐々に変化しますので、一度キャリブレーションしたからとか、工場出荷時に調整されているからと言って安心せずに、定期的にキャリブレーションすることが必要です。

ハードキャリブレーションとソフトキャリブレーション
いわゆるカラーマネジメントモニターと呼ばれるディスプレイの場合はハードキャリブレーションが可能である場合が殆どだと思います。ハードキャリブレーションの場合は専用のソフトウェアと対応したキャリブレーションセンサーを使用することで、モニター内部のLUT(ルックアップテーブル)や、輝度やコントラスト等も自動で制御しながら高精度に調整することが出来ます。
カラーマネジメントモニターではないモニターの場合はキャリブレーションセンサー付属のソフトを使用して、輝度やコントラストを手動で調整していくことになります。

ディスプレイキャリブレーション
EIZOのColorNavigator 7とi1 Display Pro (生産終了になってますが、Calibrite ColorChecker Display Proが後継らしいです)とキャリブレーションセンサーを使ったキャリブレーションの手順を説明します。
※ColorNavigator 7で対応しているキャリブレーションセンサー一覧はこちら

ちなみにソフトウェアキャリブレーションの場合は、キャリブレーションセンサーに付属のソフトウェア(i1 Profiler等)を使用することになります。

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