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「努力」とは「怠惰」である

こんにちはシュンです。
今日は努力とは怠惰であるという、字面だけ一見すると矛盾が生じているようなお話です。

数ヶ月前に山口周さんのvoicyを拝聴した際にこのタイトルでお話をされていました。僕自身共感するところが多かったので、内容含め僕の経験も踏まえてお伝えしていきます。

頑張ってるけど結果が出ない。という人は参考になる内容だと思います。


努力とは

僕はこの話でいう努力の定義は、「思考を伴わない労働及び作業」のようなものかなと解釈しました。(数ヶ月前の話なので細かに記憶している訳ではないですが。)

「毎日3時間の練習で監督の厳しい指導のもと、全力で走り、プレーする毎日を繰り返しているがそれ以外は特に何もしていない。」これは努力と呼ばれるものだと思います。

強豪校ほど練習回数が多く、練習時間が長く、きつい練習を乗り越えていくのは努力以外の何物でもないでしょう。努力できない人はまず途中で退部するか、うまくサボりながら練習をこなしていくでしょう。

僕は受験勉強はめちゃくちゃ努力しました。学校以外の時間で8時間の自習、土日は12時間以上の受験勉強をバスケ部引退後の夏頃から冬の受験まで数ヶ月間、毎日必死で勉強しました。これを努力と呼ばずなんと呼ぶでしょう。

努力は怠惰

これだけ必死でやってきたバスケットの練習や受験勉強という「努力」を「怠惰」なんて言われた日には「は?」としか思わないでしょう。人によってはブチギレる言い回しかもしれません。

しかし、ここでの怠惰とは「思考を伴わない」努力のことです。

毎日「与えられた練習を頑張る」だけになってはいないでしょうか?
自分が上手くなるために、チームが成長する為に、どのような練習が必要で、コーチが考えている練習の意図は何で、自分がどこに目的意識を置いて練習しているのかなど、同じ練習でも身になるものになっているかどうかを自分で考えてやることがとても大事です。

「努力」以外にやる事が山ほどある

もっというと、自分の目的や目標のために、どこの学校に行けば良いのか、部活とクラブチームどちらが良いのか、県外の方がいいのか?などバスケの練習以外のことも考えなければなりません。

もし県外の名門に入る必要があるなら、学費はどうするのか?返さなくていい奨学金をもらうには勉強もいい成績を取るためにもっとやるべきなんじゃないか?親を説得するだけの熱意を伝え、条件を含め交渉するべきなんじゃないのか?

など「努力」以外にいろんな「やるべきこと」があります。

これらの行動や思考をせず「ただ監督に言われた練習を頑張る」という「努力」は圧倒的に怠惰なんじゃないでしょうか。

もちろん、たまたま目の前の環境が自分にフィットしていて、たまたまそこで結果を残して、たまたまプロになる人、目標を達成する人も多くいると思います。でも、そのたまたまを期待して「努力」だけしているのは非常に怠惰なんじゃないかと思います。

僕も怠惰だった

学生時代、僕は部員の誰よりも「努力」していると思っていました。実際朝練は誰よりも最初に行っていたし、部活できない日は1人で走ったりしていました。でも結果は中3までベンチ入りもできなかったし、高校3年の時は1回戦で負けて引退しました。

僕は全国大会というものに出てみたかった。インターハイとかウィンターカップっとかに憧れはあった。でも、自分が練習を頑張るという「努力」しかしなかった。だから当たり前の結果だと思います。

もっと強い公立高校に受験で行くこともできたし、チームのメンバーに自分からミーティングを持ちかけて全員で目標に向かうこともできました。もっとバスケについて自分から学ぶこともできたし、それを親にお願いすることもできたと思います。

「努力」はもちろん素晴らしいし、必要な事だけど、それだけでは怠惰なんだと過去を振り返ると思います。

就活を頑張る

山口周さんの話の中で、就活に触れられていましたが、これはとてもわかりやすいなと感じました。

大学4年間が終わると、ほとんどの学生が大手リクルート企業が作った新卒入社での就活という「努力」を始めるが、これこそ正しく「怠惰」である。と。

本当に努力できる人は他の様々な選択肢を考えるでしょう。自分で起業する、個人で稼ぐ、そもそも大学4年でというタイミングじゃなくても、いつでも働く事はスタートできるのです。

僕は学生の頃は何も考えていない「努力」だけのアホだったので、大学院に進んで2年で大手企業に就職するために推薦をもらうか就活しようとしか考えていませんでした。思考を放棄した「怠惰」な人間だったのです。

思考と行動が大事

もちろん僕は今も大して頭は良くないし、何かに成功した人間でもないです。

でも今は自分の意志で、考えて、行動して必要な努力を自分ですることが多少はできるようになりました。

学生の頃には出る事の出来なかった全国大会は社会人、地域リーグで出ることが出来たし、端くれだけどプロチームと契約して試合することも出来ました。

お金がなくて諦めていたけれdずっといいきたいと思っていた

ただ「努力」をするだけでは、生まれ持った能力値に左右されて自分の目標達成が生まれた環境と才能の運ゲーになってしまいます。

少しでも自分のやりたい事や目標に近づき成長していくには「怠惰」な自分を捨てなければなりません。

僕も少し気を抜くと「怠惰」な自分どころか「努力」もできない自分になり下っってしまいます。定期的に自分の目的と目標、日々の行動をお見直していく必要があります。

最後に

学生の時は周りに「努力」している人ばかりだから、その外側にはなかなか気づきづらいです。僕みたいにあまり頭の良くない人は目の前に見えることが世界の全てだと勘違いして「怠惰」でい続けてしまうでしょう。

そんな人たちの気づきに少しでも役立てていれば嬉しいです。

これを最後まで読んでくださった方は山口周さんの書籍やvoicyを聞いてみてください。僕も大学の時からの友人に勧められて手に取りましたが、思考の深い話が聞けてためになることが多いです。

ではまた。

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