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僕は下手くそだ。だからB3でプレー出来た。

こんにちはシュンです。
今日は下手くそだった僕がなぜ自分より遥かに高いレベルの試合でプレー出来たのかを話していく。

もし今自分の実力が足りていなくて試合に出れないという選手がいたら一つの考え方として捉えてほしい。
これは全ての人に当てはまるわけではない。特に育成年代の選手にとっては成長の弊害となる考え方にもなりうるのでご注意いただきたい。


自分下手くそだなあ。

最近改めて、自分はやっぱり技術的に優れていないなと感じることがある。
それは社会人バスケに参加した時に感じる。

社会人のクラブチームの練習に参加すると、僕よりハンドリングが優れた選手、身体能力に優れた選手、得点を多く取る選手が普通にいる。

素直に「うまい選手沢山いるなあ」と感心する。

それはそうだ。学生時代全く歯が立たないような高校でプレーしてた選手たちだから。笑

もちろん、ほとんどの選手よりは僕の方が技術的に優れていると思う。そりゃそれだけバスケットに打ち込んできたから当たり前だし、それは自信を持っている。

でもざっくりプロ球団が50チームあって、日本人選手がチーム当たり10人と考えるとプロ選手は500人くらい。

僕が当時日本で500人以内に入るくらい技術的に優れた選手だったかというと、全くそうではないと思う。

いや、むしろTOP1000人に入るかも相当怪しい。笑

必要な選手になる

じゃあなんで下手くそな僕がB2やB1のチームと試合できたり、B3のプロチームでプレー出来たのか?

それはチームにとって必要とされる選手をひたすらに目指したからだ

今のBリーグでチームに必要とされるハンドラーはせいぜい2~3人(傾向は変わりつつあると思うが)だ。

それ以外は高いシュート精度、オフボールでの判断、動き、オールラウンドに守れるDF力などが主に求められる。

鳴り物入りで入る選手以外にボールを任せてもらえる時間はそこまで多くない。そして僕は下手くそだったから当然そこを任せてもらうには何ステップも必要になることは明らかだった。

僕にとってプロ選手になることは第1目標であり、そこをなるべく早くクリアしないとその先は無いことはわかっていた。

だから「ハンドラーになりたい」という個人的な欲を捨ててDFとオフボールの動き、チームで自分が求められる事に自分の時間をフルベットした。

プライドの持ち方

技術的には優れているのに上手くいかない選手は変なプライドやこだわりを捨てられずに、相手の要求に答えられない選手だ。

そういう選手がよく吐く言葉はこんな言葉だ

「俺の方があいつより上手いのになぜ使われないのか」

この答えは簡単だ。お前の方がいくらあいつより上手くても、お前のうまさがチームから求められていないからだ。

取るべき手段は3つある。

①圧倒的な上手さで自分のチームにする
②自分が求められるチームに移籍する
③チームから求められる選手になる

大抵の選手は①が無理だから試合に出られていない。そして他チームから求められるような選手でもないので②も無理。変なプライドを捨てられず③も出来ない。

そんな感じで結局終わっていく。

僕は迷わず③を選んだ。僕にもプライドはある。だけど、それは「何としても目標を達成する」と言うプライドだ。

その為なら自分のプレーを曲げようが何しようが構わなかった。僕は下手くそだったし。スター選手でもなかったから。

求められなければ無価値

ほとんどの選手があまり理解していないが、チームから求められなければ(チームにとって)価値は無い。

これは人間の価値を否定するものでは無いので勘違いはしないように。

NBAを見るととてもよくわかる。2,3年前まで得点王争いをしてたオールスター選手が、いつの間にかリーグから消えているような世界だ。

エース級の実力があってもサラリーやチーム状況によってはチームから必要とされなくなり、契約がもらえないなんて言うことはザラにある。

日本のプロリーグはシーズン中に契約を切られることはほとんどないが、プロスポーツの世界とは本来そういうものだ。

自分の実力は関係ない。チームから必要とされるかどうかが最もその選手の価値として表される。

ほとんど試合に出ていなくても長くチームに在籍する選手もいる。それはオフコートでの振る舞いやチームの構築に一役買っていたりもする。そういう意味でチームにとって必要とされることもある。

どう振る舞うかは自分の目的次第

ここまで自分がチームに必要とされるかどうかを軸に話してきた。

自分自身がそうして来たからだ。

だけど、それが正解だとは微塵も思わない。それは自分の目的や目標次第。

僕はどうしてもプロになりたかった。だから必要とされるプレイヤーになる事を考えていた。

だが、エースとしてチームを引っ張ることが目標だったりするならばまた話は別かも知れないし、スター街道を目指すなら、自分が最高の選手だとチームに理解させるくらいの考えでいることも正解かも知れない。

ただ、僕は下手くそだったから、チームプレイヤーになり、下手くそだったからこそほんの少しの時間ではあるがプレーすることが出来た。

育成年代はどう振る舞うべきか

この話は僕みたいに成人したプレイヤー向けに話してきたが、育成年代の選手はどうだろうか。

たまに学生からこんなメッセージをいただく事がある

「3&Dプレイヤーになりたいですどうしたらいいですか?」

おそらく渡邊雄太選手のようにNBAで活躍する3&D選手が誕生したからだろう。

渡邊雄太選手を目指すのはとても素晴らしいと思う。人間的にも素晴らしく、弛まぬ努力の末ロスターを毎年勝ち取っている僕も大好きな選手だ。

だけど勘違いしないで欲しい。

全ての若い選手はエースプレイヤーを目指すべきだ。

なぜならあ、3&Dで活躍している選手は、プロに行くまではバリバリのエースだった選手がほとんどだからだ。多分学生時代からずっと黒子のプレイヤーでプロになりましたという選手はいないと思う。

僕だって学生の時はメインで試合に出ていたし、ワンマンチームでこそなかったがメインスコアラーの1人だった。(高校3年で島根県1回戦負けだったけど)

あまり得点をとっていないNBA選手でも、そこらのリーグに入れば平均20点くらいとる化け物だ。

先日NBL(オーストラリアのトッププロリーグ)の試合を見に行ったが、元NBA選手はバリバリにエース級だった。

つまり、プロになりたいとか高いレベルで活躍したいならば、ローカルのレベルでは最前線で活躍するプレイヤーである必要はあると思う。そこでの経験や試合感は必ずバスケ選手として必要になってくるからだ。

鶏口牛後とは言うが、どちらも経験することで、自分のスタンスを確立し活躍するためにどうすればいいか考えた末の3&Dプレイヤーだと思う。最初からそこを目指すのは個人的にはおすすめしない。

鶏後で終わっても良いなら問題はないが。

上を目指すなら常にエースになろうと努力してほしい。

最後に

今回言いたかった事は「今のチームでプレータイムをもらう為に」どうすればいいかを考えると、チームから必要とされるプレイヤーになる事を考えなければならないと言うことだ。

僕は下手くそだった。だからこそ、そこに真剣に向き合った。
僕と社会人バスケなどで一緒にプレーしたことある選手は思うだろう。

「あいつあんま上手くない」と。

そりゃそうだ。僕は上手いからプレー出来た選手ではない。下手くそだからプレー出来た選手だから。

練習で1本もシュートを打たない日もあった。けど、やるべきことを遂行する選手ではあったと思う。

まあ、それも完璧ではなかったから、その後に繋がらなかったのだとは思う。
もっと上を目指していたからもっと上手さも必要だったとも思う。だけど自分の限界値は突破出来てたとも思うし、後悔はない。

あと絶対に勘違いして欲しくないのは、上手くなるための練習は欠かした事はない。僕は超上手くなった。ただ、元が下手すぎただけだ。笑

今でもほとんどの人よりは上手いと思う。是非1on1を挑んでもらっても構わない。多分その辺の選手に負ける事はないと思う。


取り止めのない話になったが、皆バスケがんばろーぜって言いたいだけです。

ではまた。

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