量をこなすのも【才能】という現代社会
昭和や平成という時代で注目されるには【突出した才能】が必要だったように思える。
それらの才能はわりかし先天的なものが多く、能力のある人がさらに努力して強くなるんだから凡人は勝てるわけがなかった。
それが…最近は【量】をこなすことで注目を集められることが実証されつつあるような気がしている。
例えば、SUSURUさんとかがいい例で。
概要を見ると…
2015年にチャンネルを開設以降、
毎日ラーメンを食べ続ける
という【量】をこなし、データを集めまくったことで今やラーメン評論家のトップランナーとなることができた。
別に【神の舌】的な「特別なスキル」とか、食材を見分けられる「目利きの達人」とか、そういう才能があるわけではない。
ただただ、ひたすら愚直に毎日ラーメンを食べ続けただけなのだ。
それを数年続けたところ有名人(インフルエンサー)になれたということで…。
ちなみに、ラーメン評論家の元祖というか先輩的な人に『ラーメンデータバンク』の大崎裕史さんという方がいる。
インターネット黎明期の時代からラーメンの情報サイトを作成し、以降「自称日本一ラーメンを食べた男」と名乗るほどラーメンを喰らい続けてきた人だ。
インターネットの情報がまともに「使える」レベルになったのは2000年を過ぎたあたり…。
【Web2.0】になったり【iPhone】が誕生してからの話だろう。
そんな世の流の中、いち早くラーメンに目をつけて情報を蓄積し続けることでイベント等には欠かせないブレーンに出世することができたわけで。
おそらく、当時「食べたのに表(ホームページ)に出ていないラーメン」もあったんだろうけど…。
とにかく【量】をこなして知識を蓄えていったのだ。
で、その「量をこなす」というのはラーメンに限ったことだけではない。
うなぎマニアの「高城久」さん。
麻婆豆腐マニアの「藤崎涼」さん
ほか、カレーとか寿司とか…いろんなジャンルでそのものを食べ続ける求道者が存在している。
あと、量をこなせるのは食べ物だけじゃない。
自分と同じ放送作家の寺坂直毅さんは「デパートマニア」として、全国のデパート巡りを趣味としていたりする。
まぁ、【量】をこなしている人の図鑑・名鑑としては『マツコの知らない世界』の出演者を見れば早いかもね(苦笑)。
ってわけで。
何者でもない自分が何者かになりたいのならば、「鉄道」とか「ラーメン」以外の…競合が少ないジャンルで、そこそこの【量】をこなしていけばその願いが叶うかもしれないよ…という話。
かと言って「ゴーヤチャンプルー」とか…そもそものパイが少ないジャンルで量をこなしてもダメなんだけどね(苦笑)。
自分が好きならば「趣味」としてはいいんだけど。
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