シャチはシャチでも金鯱ではなく……
夏休みに突入した小学生とふたりで、名古屋港水族館に行きました。猛暑の中、悪くない選択です。
この水族館の「売り」はシャチのショーです。国内でシャチを飼育しているのは鴨川シーワールドとここだけ、しかもここには国内最大の個体がいます。
この日、シャチ・ショーもイルカたちのショーも見ましたが、さすがにシャチは巨体で、スピードと躍動感と芸達者なイルカとはまた別次元の重厚さがあります。
さて、以前少し書いたのですが、名古屋地区の人びとの《金シャチ愛》はハンパなく、校章からお座敷芸、電子マネーから自衛隊守山駐屯地のマークにまで及んでいます:
そこまではまだいいのですが、ここ名古屋港水族館は、開館の目玉として、シャチの導入にトコトンこだわり、無理をしたのに間に合わなかったり大金を費やしたりと、いろいろ物議を醸しました。
「こだわり市長」の存在もからんでいるのでしょう。
でも、金シャチの鯱は空想上の動物で、Killer Whaleのシャチとは別物なんですが……ハイ、もちろん、すべてわかった上でやってるんですよね。
若い方のシャチ、アース君は4億8000万円だそうです。
「金シャチ」信仰、おそるべし。ほとんど「こじつけ」か「シャレ」に近い世界ですが、それで経済が動いている……。
土産物店でも、イルカやベルーガ以上にシャチくんは人気のようで、私が引率した小学生も、迷わずシャチを選びましたね……。
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