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飯田橋から東京大神宮、千鳥ヶ淵夜桜へ;居酒屋での『刷り込み』カラー・ランドセルの話題からジェンダーレス・トイレについて発想が飛んだことなど

先週末、東京に出かけたタイミングで桜満開となり、数か所で花見機会がありました。

初日は友人と飲むことになり、飯田橋に集まりました。
前回(昨年)この地で呑んだ時には神楽坂側でしたが、今回は逆方向です。

まずは、近くの『東京大神宮』に参拝しました。

都心ということを考慮すれば大きいけれど

境内はそれほど大きくないものの、伊勢神宮と強い繋がりがあり、『東京のお伊勢さま』という位置付けなんだとか。

地方の氏神様も「伊勢神宮にお参りしましょう」と掲げているが、
「日本人の心のふるさと」と加えているのはやはり忠実な……
境内の桜も満開ですが、その根元をよく見ると……
『鉢植え』ではありませんか!

郊外に広大な土地を持つ寺社とは違って、都心の一等地で貴重な境内を守るこうした神社は、四季折々の『にぎやかし』(と表現すると叱られるかもしれないが)にレンタル(?)鉢植え樹木を活用するのは『やむを得ない』どころか、むしろ『名案』と考えるべきなのでしょう。

境内で友人と会い、『魚の旨い店』に:

2次元バーコードから読み取ったURLを通じてスマホから注文するシステム

いくつか話題になったうちのひとつが、小学生のランドセルの色。
私の子供時代、男子は黒、女子は赤とほぼ決まっていたが、今とてもカラフルなのは通学風景で知っている。
男子で赤を選ぶ子も稀にいて、その理由として、戦隊ドラマでリーダー格のヒーローの色はレッドだから、ということだそうで、なかなか面白い現象と思いました。
概念『赤は女子の色』は『刷り込み』ですが、新概念『赤は戦隊リーダーの色』ももちろん、新たな『刷り込み』です。
現代に小学生として生きていたら、もっとも好きな色『紫』を選んでいたことだろう、と想いましたね。

ランドセルを扱うカバン屋さんにとっては小学校がランドセル通学奨励を続けるかどうかが死活問題で、業界ではいろいろな働きかけを行っている等、裏話も面白かった。

ところで、公共のトイレに男女のマークを付ける場合も男性用が黒とか青、女性用が赤とかピンクの色が多く、それがジェンダーをステレオタイプに分類するものだ、と問題化されています。マーク自体も女性がスカートをはいた形になっているのはどうなんだ、などやり玉に上がります。
それについては、
「気持ちはわからなくもない」
と思ってはいるものの、考え事しながら女性用トイレに入りそうになり、こうした色分けマークに気付いてあわてて引き返すことが少なくないため、
『なんでもいいけどわかり易くしてくれ!』
と願っています。
私たちのように既に『刷り込まれ』ている世代は旧来型が便利だけれど、ひょっとしたら名案があるのかもしれない ── 考えることを排除してはいけない、と思うのです。

右のマークは間違えそうだ……
長年の《刷り込み》結果でもあるが……

多様性受け入れの一環として、トイレのジェンダーレス化を訴える人もいます。
そこで思い出したのが、先月、再会したミニシアター『ナゴヤ キネマ・ノイ』に行った時のこと。

劇場内にはもちろんトイレがありますが、廊下で待っている時に隣のオフィスにもトイレがある、との標識に行ってみたところ、ジェンダー共用のトイレでした:

劇場の隣にある無人の(廃?)オフィス
(廃?)オフィス内のトイレ貼り紙
いや、要は『男性用(小)と共用座式が中にひとつずつあり、境界を設けていないトイレ』ということなんだけれど……

このドアの向こう側には、男性用(小)便器と共用座式トイレとがひとつずつ設置されており、両者間に衝立のような物は存在しない。
問題なのは、『トイレ(ジェンダー共用です)』という貼り紙ではなく、内側からドアロックできないことでした。
私の使用中、外から開けようとした人がいたので、咄嗟にノブを抑えたが、女性の場合、ドアから少々距離があるので悲劇が起こるかもしれない。

おそらくここはかつて、常駐メンバーが2-3人程度しかいないオフィスで、一般家庭のトイレと同様、誰が使っているか自明であり、鍵をかける必要がなかったのだろう。

しかし、そこで考えた:
真にジェンダーレス化したならば、そもそも鍵など要らないのかもしれない。
この『貼り紙』トイレはある意味、究極の最先端を走っているのかも?と。
(ま、トラブルが多発するでしょうね……)

居酒屋を出て千鳥ヶ淵まで歩きました。
結構な人出でしたが、既にライトアップの消灯時間20:00を回っていた。それでも十分満開の桜を楽しみましたが、スマホカメラでは(使い方に習熟していないからですが)うまく撮影できませんでしたね。

九段坂のあたりはまだ明るかったが……
お濠沿いはかなり暗く……
でも、けなげに咲く……
東京大神宮の鉢植え桜とは、まったく別の世界です……

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