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儚き青信号

ああ、儚い・・・
なぜそんなに儚いのか・・・
緑色の人型よ・・・

その点灯時間、約3秒。交差点の歩行者青信号である(@ラオス)。

いわゆる発展途上国の特徴の一つとして、道路の作りが歩行者に親切でないことが多い。というか、異様なまでに不親切だ。
だんだんと街が発展していき、経済発展によって車やバイクの交通量も増え、十分に制度設計がなされないまま道路や信号が整備されていると思われる。道もがたがただし、だいたい車が路肩に止まっているので、歩行者は道路をあるかざるを得ないことも多い。ラオスはまだ歩道がある程度存在しているから、ましかもしれないが・・・

ということで、話を歩行者用信号に戻したい。
家の近所にある十字路の信号。以前書いたことがあるタートルアンという寺院(観光名所の一つ)の参道の途中に位置する十字路であり、車両の通行量もそこそこある。たまたまその交差点の(対角線上の)角によく行くカフェがあるため、どうしても渡らないといけないのだが、それが異様な難易度に設定されている。

なんと、青信号の点灯時間は約3秒。その間に15m程度はある道路を渡らないといけない。歩行者用信号ではなく、短距離陸上選手用信号である。
「やっと青になった!」
と歩き始めたほぼ直後、赤になる。

しかも、その数秒の間の安全が確保されているかと言えば、全くそんなことはない。
なんと、ラオスでは赤信号でも車両の右折は認められている。(そんなことある!?、という方はぜひラオスに来て、ご自身の目でご確認ください。ちなみに、車両は右側通行です。)
つまり、歩行者の青信号の時でも、たいしてスピードを緩めずに自由気ままに曲がってくる車両を避けなくてはいけない。至難の業である。

ということで、結局はその信号に従うよりも、ちょうど車が切れているタイミングでダッシュで渡る方が合理的。最近はだいぶその見極めが上達してきている気がする。やはり、何事も練習が肝心だ。

ビエンチャン全体を見渡しても、歩行者には優しくない。信号があまり機能しておらず、トゥクトゥク(いわゆる三輪バイクのようなもの)が堂々と信号無視をしてきて、ひかれそうになるなんてことは日常茶飯事である。

ということで、日本でもそうですが、海外にいる時でもくれぐれも交通事故には気を付けましょう、というお話でした。そして、基本的には車両での移動をおすすめしたい。たまに欧米の方々が自転車で観光しているのを見かけますが、見ているこちらの心臓に悪いので、ぜひ控えて頂きますよう・・・



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