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自ら「問い」を立て考察する

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人の脳は「問い」を立てることで、それに答えようとする形で思考が前に進みます。興味の赴くテーマで自ら問いを立て、それを気ままに論じていく。
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2022年6月の記事一覧

マナーや作法について「型だから」「そういうものだから」では納得しない新入社員にどのように伝えたらよいのか?

お客様への訪問する場面や名刺交換の場面において、マナーや型というものが存在します。 ビジネスマナーについて、「型だから」「そういうものだから」と若い世代に教えてもあまりうまくいかないことがあります。これは"最近の若者"の特性なのか、いつの時代の若者もそうなのかは議論が分かれるかもしれませんが、「マナーだからやれ!」と言われて若手社員が納得を得られないのは事実です。 特にZ世代の特徴としてであるのか、「根拠なき押し付け」に対する強烈な嫌悪感があるのだと思います。 多様性や

営業は、お客様とぶっちゃけ話ができてからがスタートなのかもしれない

最近お客様と接するときに意識していることがあります。それはタイトルにもある通り、お客様と可能な限りぶっちゃけ話ができる機会を探ることです。 先日、私が参加したあるワークショップで自己分析をしたときに自覚したのですが、利害関係のない友人やコミュニティの人とはリラックスして会話をしたり、心で相手を聴くことが当たり前にできるのに、営業としてお客様と接しようとすると、どうしても身構えてしまうと感じていることに気づきました。 利害関係があるからというのは1つの要因ではあると思うので

20代後半の今、何に優先的にお金を使いたいか?

お金というのは人生を豊かにしたり、誰かをハッピーにするための活動に充てることができたりする「ツール」であるということを以前書きました。 お金の使い方には、その人の価値観がよく表れると言われます。「お金を何に優先的に使いたいか?」という問いに対して考えることは、自分の人生の価値観そのものを考えることに近いのではないかと思い、改めて整理してみることにしました。 お金の使い方は、年代別や自分の人生のフェーズによっても異なってくると思います。20代が後半に差し掛かった今、何にお金

論理的思考力は筋トレだ(後編)

前半では論理的思考とは何か、また人はどのようなプロセスを経て思考力のようなスキルを身につけるのかということを書きました。そして、思考力の類は一度学んだだけで習得てきるようなものではなく、繰り返し使うことで使えるようになるものだといういことをお伝えしました。 しかし多くの場合、この「繰り返し使う」ことが難しい場合が多いのです。 特に企業においては、社員が論理的思考ができるようになることで、組織としての業務効率を上げたり、コミュニケーションを円滑にしたり、ビジネス上の成果を上げ

論理的思考力は筋トレだ(前編)

論理的思考力という言葉を私が初めて知ったのは、おそらく大学1年生の頃だったと思います。今は研修会社で働いているということもあって、論理的思考力のコンテンツなどが商材なので、毎日のように触れるわけなのですが、この「論理的思考力」という言葉は、どれくらい一般的に聞く言葉なのでしょうかね。 論理的思考力とは、ロジカルシンキングとも呼ばれますが、物事を構造的に考え、アウトプットするような思考力のことを指します。構造的に考えるとは、物事の全体を定義した上で「構成要素」と「構成要素間の

過去の後悔や、未来への不安の扱い方

今日は、久しぶりに凹むことがありました。 何に凹んでいるかというと、過去の行動について(厳密に言うと行動しなかったこと)についてです。 「もっと事前に〇〇しておけばよかった、はぁ。」という類のものです。 久しぶりに1時間位凹んだのですが、凹んでいても仕方がないのでできる限りの対処をしました。 ここでふと気付いたのですが、未来の不確実なことに対して不安を感じ居心地が悪いということはよくあるのですが(というは基本的に多くの時間がそうなのですが)、過去の自分の行動に後悔をする

キャリアとは過去から、現在、未来への連続したプロセスであり、人生そのものである

先日、あるワークショップにて、自分のキャリアについて改めて考える機会がありました。 「人生においてキャリアとは何か?」という広い問いでした。人によって様々な回答が出ました。人生におけるキャリアを考える人もいれば、仕事におけるキャリアを考える人もいました。人生そのものという回答もありましたね。 私はこの問いに対して、2つの感覚を言葉にしました。 ①「自分で意思決定したものを、正解にしていくプロセス」 ②「振り返った時に、全てが今につながっているなと感じられるもの」 言葉

『年収が2倍になると人は何%幸福度が増すのか?』 の問いで語られるストーリーの裏に見落とされがちな点

いくらお金を持っていれば人は幸福になれるのか、そして実際に自分の年収が上がったとき幸福度はどれくらい高まるのか?というのは永遠の問いかと思います。 一般的に言われている研究結果は次のとおりです。 カナダのブリティッシュコロンビア大学のエリザベス・ダン准教授とアメリカのハーバードビジネススクールのマイケル・ノートン教授の共同研究によると、年収が2倍になったときの幸福度の上昇率は、9%なのだそうです。 おそらくこれを聞いた人の多くは、思ったより低い!と思ったのではないでしょう

ワーディング化することで、概念がくっきりと意識下に置かれるのではないか

私は毎朝西野亮廣が配信しているvoicy(西野さんの朝礼)を聞くことがルーティンとなっています。毎日本当に示唆に富む話を聞くことができるのですが、今日の配信の中で気づいたことがありました。 それは、適切なワーディング化(=まだ世の中にない概念を言葉にして表現する)ことで、その概念や考え方が意識化に置かれるのではないかということです。 今日の配信のテーマは、「本当のホピタリティとは何か」というテーマでした。趣旨としては、次のような内容でした。 ”重すぎる自己満のホスピタリ

営業として面白い人は、どのような人か?

私の職種は、無形商材の法人向け営業にあたります。社内で営業のロープレを行う機会があり、その中での気づきを整理しておきたいと思います。 真面目そうで品のいい営業という印象というGoodなフィードバック。だが、今回のシチュエーションでそれだけでは弱い・・・ ロープレを終えてフィードバックをもらったのは、真面目そうで品の営業が来てくれたという印象だったというGoodなフィードバックでした。不快にさせるようなコミュニケーションではないという点で、最低ラインは合格ですが、ちょっと弱

noteの毎日更新は、人生の解像度をあげるのではないか

昨日はnoteを毎日投稿することで感じている変化を「言語化力」の観点から考えてみました。 実はnoteの毎日投稿には自分自身の言語化力を上げていくこと以外にも、メリットがあると考えています。 毎日生活をする中で起こるあらゆることに対して、その捉え方や感じ方の解像度が上がっているnoteを毎日投稿しようとすると、アウトプットするためにネタを考えることが習慣になります。 何かをアウトプットしようとするときには必ずインプットが必要です。自分が感じたことや考えたことについて、何

「言語化」を意識して、noteの毎日更新を2週間続けて感じていること

このnoteの投稿で、14日連続の投稿となります。 考えていること、感じていること、学んだことを言語化してアウトプットするというプロセスをある程度毎日続けてみると、自分自身にどのような変化があったのかを内省してみようと思います。 noteに毎日アウトプットすることを始めたきっかけnoteで毎日アウトプットを始めた明確なきっかけがあります。 私は企業向けに人材育成を支援する会社に勤めており、実際に研修の場に立ち会うことがよくあります。とある企業様の新入社員研修において、私

尊敬すると感じる人の特徴を3人で挙げてみたら、三者三様で面白かった話

今日は「同世代でキャリアについてざっくり語り合う」という会がありました。集まった3人で1時間Zoomで語り合う中でとても興味深いと感じたことを書いていきたいと思います。 それは「尊敬する人、すごいなぁって思う人ってどんな人か?」という話題でした。 一人ずつ挙げてみると、三者三様でしたが、どれも確かにと感じる観点でした。誰がどれかということは書きませんが、発言した順番でその3つの観点をご紹介できればと思います。(その人が語った内容を踏まえ、私の考えも交えて加筆しています)

不安になっているときは、大体自分でボールを持ちすぎているときである説

仕事をしていると、不安に苛まれてなかなか仕事が手につかないということはありがちです。 不安に感じているということの解像度を上げて考えてみたいと思います。 人によって何を不安に感じるかは異なるかもしれません。私が不安に感じる状態を言語化して見ると、「これからの起こる不確実な事柄に対して、対処できるかどうかの確信がない状態」かなと思います。 対処できるかどう確信がないとなぜ不安に感じるのか、ということもまだまだ掘り下げがいがあるところではありますが、そちらはまた別のテーマの