見出し画像

カウンセリングの資格をとった友人との会話でとっても面白い考え方がありました。

一年ぶりに友人と飲みながら私が「恋人作らないの」と聞くと、

「恋人が欲しい自分と、いなくてもいいやって思ってる自分がいるね」

とのこと。

「ん?それって50%:50%ってこと?」

「いや、どっちも100%だね」

「???????」

訳分からん。という顔をすると説明してくれました。

「人は自分の中に100人の自分がいる」

「その100人の自分の中に恋人が欲しい自分と、いなくてもいいやって思っている自分もいる」

「そんな矛盾した自分を持っているのが人間だと思うんだよね」

「だからバランスをとれた物の見方ができるし、相手を分かったつもりにもならないんだ」

はー!なるほど!

これはとってもいいことを聞きました。

家族仲も良好で、仕事も順調なら他人に優しくできますし

家族仲が悪く、仕事も失敗続き、さらに不眠症になっていたらそんな余裕を持つことも難しい。

前者の時は世界は輝いて見えますし、後者ならこの世全体を恨む状態になっているかも。

つまり自分の中に100人の自分がいて、それは自分の状態によって誰が表層に出てくるかは変わってくるということでしょう。

だから人は矛盾する。

状態が変化すれば出てくる自分も変わるから。

では状態はどう変化していくのか、というとそれは『流れ』であって自分一人でコントロールできるものではありません。

だから友人は

「いい人に出会えればお付き合いしたいと思うだろうし、出会わなければそれはそれで自分で毎日を楽しめるからそれでもいい」

以前は人間関係や家族関係でしんどそうな顔をしていましたけど、その影は一切見られず。

それを受け入れている友人はとっても穏やかな顔をしていました。

矛盾した自分がいることを受け入れることができれば、振り回されることもなくなるでしょう。

けども、それを表に好き勝手出してもいいということではありません。

矛盾したことを意識なく周囲に言いまくる人は、特に仕事や指導をする立場の人間がしたら周囲は迷惑でしかありません。

大事なのは自分の中の矛盾に気づいているかどうか。

その上で状況に合わせた適切な言動を行うことができるかどうか。

とっても難しく聞こえるかも。

ようは

『自分がどの視点から発言するのかを決めること』

だと考えています。

この矛盾した考えも持ちつつ、一貫した言動もしていく。

バランスが大事とはよく言ったものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?