海社(みなと)〜元警察官の合気道オタクによる防犯護身研究

犯罪のない社会作り/【防犯・護身意識】向上のために事例から法律を交えてどんな対応がより…

海社(みなと)〜元警察官の合気道オタクによる防犯護身研究

犯罪のない社会作り/【防犯・護身意識】向上のために事例から法律を交えてどんな対応がより良いかを解説/警視庁に約5年勤務(警察学校→交番→合気道指導員研修→機動隊) /現場で受傷しないために身につけた防犯・護身意識/現場で使えるものを目指してたまに戦いに行く合気道オタク

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防犯と護身の階層構造

犯罪から身を守ろうと思ってインターネットを検索すると様々な情報が出てきます。 ・とにかく逃げましょう ・防犯ブザーを持ちましょう ・薄暗い道を通らないようにしましょう ・護身術を習って身を守れるようにしましょう 色んな選択肢が出てくるのでどれを選べばいいのか迷うかもしれません。 そもそも私は犯罪から身を守るための色んな選択肢の中から一つを選ぶことは不適切だと考えています。 走りに自信があるから逃げればいいと思っていても、押し倒されて何もできずに被害に遭ってしまうかもし

    • 正当防衛の境界線

      【護身術】を習う上で 「どこまでが正当防衛で、どこからが過剰防衛になるのか」 という疑問を持つことが一度はあるのではないでしょうか。 今回はそんな「正当防衛」と「過剰防衛」について。 過剰防衛にならない範囲を知ることができれば、どこまで反撃していいか迷うことや、過剰防衛を恐れて下手に反撃できないという状況を回避することができるでしょう。 そうすれば身を守れる可能性が高くなります。 では早速解説していきましょう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 正当防衛 刑法

      • 【集団戦】大将はなんと私w

        2024年1月14日に第五回敬天愛人錬武大会に出場してきました。 この動画は集団戦大将取りルールで、3対3で行ったものです。 動画の試合自体は7:35から始まります。      ↓ 私のチームは 大将は私、海社(合気道) いなもさん(システマ) まさぴんさん(中国拳法) という多国籍武術なチームでした (国籍自体は全員日本です) お相手のくれけんチームは猛者中の猛者が集まっています。 この試合のルールは ・顔面は寸止め ・上段蹴りは禁止 ・各自、ライフポイン

        • "I've tried to explain Aikido."

          "What is Aikido?" When asked this question, how would you respond? From a technical perspective, it might be: - Throwing an opponent without using strength - Using the opponent's force to throw them - A martial art that can be practiced r

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          The Reason Why 'Harmony' and 'Courtesy' are Instilled Through Aikido

          **Title: Exploring Aikido: A Martial Art for Harmony and Courtesy** "**How do you fight with Aikido?**" – A question that might seem a bit controversial at first, considering the fundamental philosophy of this martial art. I've always be

          The Reason Why 'Harmony' and 'Courtesy' are Instilled Through Aikido

          より面白く観るために *ネタバレ注意

          宮崎駿監督「君たちはどう生きるのか」 2度見てきました。 この映画を見て「とても難しい」と思った方は多いかもしれません。 実際、とても難しい。 しかしそれはこの映画を楽しむためのポイントに気づいていないからではないでしょうか。 ということで私がどのような視点を持って「君たちはどう生きるのか」を観たのかについてお話していきます。 ①キャラクターたちの心情を想像する 「君たちはどう生きるのか」が難しい、と言われている理由の一つ、特に前半は言葉による説明がほぼないこと

          エネルギーライン

          色んな武術本を読む中で、私の武術の考え方に大きく影響を与えてくれた著者さんが2人います。 1人は高岡英夫さん(運動科学の創始者) もう1人はJIDAIさん(アートマイム) このお二人の本を読むことで私の中の合気道の抽象度が一つ上がりました。 今回はJIDAIさんの本を読んで私の何が変わったのか、その考えのもと何を実践したのかをまとめていきます。 JIDAIさんの本で私が最も影響を受けたのは「エネルギーの流れ」という考え方。 アートマイムでは小手先の動きだと、見てる

          力んだ結果・・・

          2023/7/8に敬天愛人手合わせ稽古会に行きました。 道着に袴姿で参戦。 先月の稽古で肋骨を痛めてから稽古を控えていたのですが、そんな中でもできたのが 【立つ】【歩く】を研ぎ澄ませること。 具体的には【立つ】【歩く】時に身体から極限まで無駄な力みを取ることです。 私の中での脱力の定義は高岡英夫さんの『脱力とは必要最小限の力みしかしないこと』を採用しています。 その結果、流々舞ではかなりいい動きができました。 Facebookが画質いいかな。 ↓ 逆にグローブ

          精神の成長とは?

          「武道をしていると精神的に成長する」 という言葉はよく聞きます。 武道をしているのに暴力的な人は精神的に未熟だとも。 ではそもそも 『精神的に未熟とはどういうことなのか』 『精神的に成長するとはどういうことなのか』 『精神的に成長するとどうなるのか』 考えてみたい。 『精神的に"未"熟』 という言葉から対義語を選ぶと"成長"ではなく “成熟"でしょうね。 『精神とは未熟な状態から成熟していくもの』 成熟して"いく"のならば、その先に得られるものがあるはず。

          三つ目の段階

          「武術」「武道」と聞くと 「身体能力に関係ない」 「男女関係ない」  というのはある意味お決まりで言われることですよね。 私は大学時代にそこに魅力を感じで合気道部に入りましたし。 とはいえ 「身体能力に関係ない」 「男女関係ない」  とは何を根拠にそう言っているのか、という具体的な話をしようとするとちょっと難しい。 格闘技だって運動が苦手な人も練習を積み重ねていけば強くなっていくし、身体能力も高くなっていくでしょう。 その自覚できる閾値に到達するまでの時間に個

          凪の心

          5/28(日)敬天愛人錬武大会 上段突きあり・投げありルール 上段突き一点、場外一点での敗北。 試合中は必死でしたけど、滑って転んでジタバタしてたのを後日動画で見て笑いました。 負けた試合こそより深く分析。 1番の問題点は『間合いの管理』 原因は『焦燥心』 といったところかな。 『間合いの管理』は全くできていませんでした。 試合映像の切り抜きはこちら↓ 接敵と同時にいきなり殴りにいっていますね。 身体の重心が浮き、姿勢も崩れ、安定性がなくなっています。

          『構え』の意味

          5/28(日)敬天愛人錬武大会に出場してきました。 結果は 短刀VS素手       勝利 上段突きあり・投げあり 敗北 となりました。 いやーみなさん強かった。 昨日は自分の動画を見返して課題点の洗い出しをしていたんですが、短刀VS素手の時に解説の方が 「独特な構えをしていますね」 と言っていました。 上記のような構え方ですね。 私もこんな構えをしたのこの試合で初めてです。 そもそも私の考える『構え』とは、 その時に想定される状況に対して、よりベ

          幹に戻る

          5/28に開催される異種格闘技の大会である敬天愛人練武。 素手 VS 短刀   お相手はキックボクサーの方 上段突きあり、投げありルール   お相手は中国拳法家の方 人生初の公式前にドキドキしながらも、同じ大会に出場する方々と大会に向けた稽古をすることになりました。 5/27(土)で3回目ぐらいな。 流々舞(目突き、金的寸止めルール) 寝技なしのグローブをつけたスパー 寝技ありのグローブをつけたスパー フェイスガードをつけた試合形式 という内容で中国拳法家、空手家

          身体操作の枠組み

          合気道の稽古をしていると面白いことがありました。 以前私の稽古会に武道未経験の女性と極真空手経験者の女性が来ました。 ますは受身をやってもらうと、未経験の女性は10分程度で受身の形ができるようになり、極真空手経験者の女性は週一の稽古を一か月弱やってもなかなか形にならず。 私の言語化能力不足もあるでしょうが、「どうしても思った通りに体が動いてくれない」と言っていたのが印象的でした。 武道を経験している方が身体操作という面では優れていると考えていたのでとっても意外。 そ

          二つの流派に繋がる点

          私が今までに学んだ合気道は 大学で学んだ光輪洞合気道 警視庁合気道指導員研修で学んだ養神館合気道 の二つ。 この二つの流派に繋がる理合があるんじゃないかと考えているところです。 ここからは私の視点で、私自身が体感してきたことから生まれた仮説に過ぎません。 光輪洞合気道をされている方からしたら「その考え方は開祖と違う!」となるかもしれませんし 養神館合気道をされている方からしたら「その段階ならまだまだ未熟だ!」となるかもしれません。 現段階の私の考えであってこの先

          “正中線を取る”の発展段階

          “相手の正中線を取る“ 武をしていると必ず聞く言葉でしょう。 正中線を取れれば有利に攻防を進められます。 つい先日の月に一度の身体操作の練習会。 男性看護師の方に認知症の患者さんに殴られたり蹴られたりするので適切な対処法を教えて欲しいとのことで。 攻撃してくる患者さんが怪我をしてはいけない 看護師さん側も怪我をしないようにしたい しかも患者さんは高齢な方が多く、下手に力を加えると倒れて怪我をするかもしれない。 かなり雁字搦めの条件ですね。 そこで私が提案したの