2020年は私のような外食大好き人間にとって、非常に困難な1年でした。しかしそんなことよりも、この未曾有の局面において様々な適応を実行した飲食業界の皆さまには感服・感動しかありません。本当にお疲れさまでした。少しでもお役に立てるように2021年も食べ歩いて参ります！

それでは今年も「出会えてよかったお店 - 年間Top10」をまとめたいと思います。あくまで"初回訪問"のお店かつ、順番に意味はありません。

JULIA/外苑前

美味しいし、クリエイティブだし、お店もお洒落だし、なによりご夫婦おふたりの人柄とか最早ビジュアルとかも含めて全部好き笑　たぶん奥様がシェフで旦那様がソムリエだからか、あまりジェンダーを感じないお店というか。良い意味でエロくなくて、品と適度なカジュアルさがある。sioの感じにも近いのかな。男女でも、あるいは同性同士でもきっとこのお店に温かさに触れられるでしょう。コロナ禍中に発売開始したチーズケーキもいまでは即完になっているようで、ますますこれから人気店になっていくんじゃないかなぁ。

想いの木/神楽坂

神楽坂に住んでたころよくランチで行ってたけど、ディナーで行ったのは今年初めてということで。ちゃんとしたカレーディナーになると銀座とか八重洲のソコ・ココが思い浮かぶ方も多いと思うのですが、こちらのお店は落ち着きもサービスもホテルライクで、そしてインド料理初心者からマニアまで幅広いレンジで討ち取ってくれるようなメニューラインナップも安心感すごい。グルメな目上との久々のサシ飯、ちょっと落ち着きも欲しいなんて時におすすめ。

一心ラーメン/四谷

幾枚の海苔が形作るコロッセオ。丼の表面に層を成すアブラはさながら男子の夢が踊り狂うステージのようだ。卵黄、刻んだ玉ねぎ、にんにく、チャーシュー。まさに・・・スタミナの精鋭！メンマやキクラゲも可愛らしくショーに華を添えている。"日本一細い"という麺＝ハコブネに乗せて、一気に喰らえ。飛ぶぞ？（真面目な話、パンチは欲しいけど二郎系は量がしんどいみたいな時に最高）

ア フェネステッラ/軽井沢

暴言かもしれないけど・・・軽井沢ってディナーむずかしくないですか？笑 別荘とかホテルで食べるのが前提っていうこともあると思うんですが、マーケットしている層に対してはもう一声というか。そんななか、気を吐くイタリアンを見つけたという事案。売りのナポリピザ以上に、あまり見ないイタリア野菜のサラダや、これまた稀有なショートパスタ（ストロッツァプレーティと思われる）をつかった華やかなパスタが見れて楽しかった！

BANDARA LANKA/信濃町

たぶんスパイス狂信者たちにはとっても有名なお店だと思うんですけど。スリランカ料理というワクワク感もさることながら、ビュッフェ（食べ放題！）で楽しめるし、なのにサービスも内観もとってもよかったりで、トキメキが止まらない。もちろんご飯もとってもおいしい！ひとつのレジャー、ある種のアトラクションに近い感覚でデートとかに良いかもですね（何様ですか）最近はコロナ対応でビュッフェしてないらしく、要事前確認。

茶禅華/広尾

ミシュラン三つ星とりましたね・・・！その直前に滑り込めてよかったとしか言えない。本当にとってもおいしかった！食事の味だけで言ったら今年ベストかもしれません（って普通に言ってるけどミシュラン三つ星、ってなると「そりゃそうだろ」ってなっちゃうから評価って残酷ですよね）。なかでも"秋香る春巻"はうますぎて胃から声が聞こえた。「やばくね？」って。終盤に「なんかちょっとだけ出しましょうか？」って一口マーボー出してくださる感じも気取ってなくて嬉しい。

アンポルテ/四谷

スイーツって、全体の味のなかでどのくらいを甘味に配分するかというバランスと、一切れの値段がピンキリすぎる世界観のなかでの納得感が大事じゃないかと思うんですが、これがもうドンピシャで！どれも上品で、いろんな味がするし、お会計も気持ちいい。メニューもよく変わるし、なにより「ケーキ屋たるもの子供達に夢を」のスタンスがとても愛おしくて、近隣の子供達に向けた取り組みをたくさんやってる。家の近くにほしいケーキ屋ランキング人生1位。

L'aube/東麻布

シェフとパティシエが並列で輝いていることがとてもわかりやすいキッチンのレイアウトとメニューの構成！まるで西野七瀬と白石麻衣が腕相撲しているような、GDとTOPが徒競走しているようなワクワク。ランチで行ったけど、アミューズからデザートまで美的感覚が注入されまくっていて目で楽しい。特にデザートは男性でも「う、うわぁぁ・・・！」と目ピカ胸キュンなプレゼンテーションです。サービスも笑顔溢れてて良き良き。

魚磯/伊東

「山の上の回転寿司」という魅惑的な言葉に惹き寄せられ・・・。2020年はスーパーの寿司から高級寿司まで、相当寿司を食べたけど、そのなかでこのお店はコスパの観点で圧巻でした！ネタによる質のバラつきはしょうがないけど、違和感あるものはなかったし、アタリのネタは普通に「うぇい♡」って声出るくらい美味しい。ネタも大振り。18貫＋ビールで3,500円はだいぶびっくりした。（金沢まいもん寿司もコスパいいけど魚磯は個店というのがすごい）

王十里/銀座

ホルモンとミノを激推ししている焼肉店なわけで・・・そりゃもうホルモンとミノが激ウマなわけです。特にホルモンは、食感と味の濃さにとにかくびっくり。ちいさーく裁断されてもはや油揚げみたいになっちゃってるそこいらのホルモンとは比べるべくもないですね。一品料理系もおいしいので、肉は焼かずにホルモンとミノのみ、ほかは料理で固めるのが楽しいかも。たしかこの訪問時は節約期だった気がするので（笑）、次回はもっと満喫したい。

終わりに。

2020年は職場を移し、ビールの仕事をはじめました。こりゃ仕事にかこつけて食べまくるしかない！ということで気合は十分です。皆さまぜひお誘いお願いします。
そして。最高に美味しくて大好きな神保町の焼鳥「蘭奢待」。女将の早すぎる旅立ちにご冥福をお祈りしつつ、大将の新しいチャレンジがいまからとても楽しみです。

オマケ

入れたかったお店たち。
北京烤鴨店・・・北京ダック食べ放題も楽しいし、頼んだものがだいたい想像している味なのも安心。嫌なことあったら駆け込んで爆食いだ。
IVO ホームズパスタ・・・キレイなんて死んでも言えない"ぐっしゃぐっしゃのパスタ”が逆に映えるという、時代の極致。（と言っても老舗）
たでの葉・・・おいしかったし、確実に唯一無二のお店ですが、、、同じ価格帯と比べてしまうかも。成蔵現象。今度は魚もいただいてみたい。
焼肉ケニヤ・・・おいしいし、お店独特のバイブスも出てる。けどみんなの話からもっともっとスパイスの魔窟みたいなものを期待しちゃってたかも。