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給料のない仕事

私は専業主婦だ。
現在台湾某所にて、年子(♀1歳半♂2ヶ月)の育児に奮闘中である。

第一子の時は、本やインターネットからの情報を元に構成された“育児はこうでなければいけない”という概念にとらわれ、育児に関しては辛い思い出のほうが多かったように思える。

第二子は第一子の経験があるので、少しばかり心に余裕を持って対応できるし、“本通りにはいかない”“他の子と同じようにはいかない”と学んだので、色々な面でOKゾーンが広くなった気がする。

それでも、「あ〜私ってダメだな」と毎日思う。
毎日上手くいかないことの繰り返し。
同居の家に居場所はないし、不満を押し殺して生活してても、旦那と同じ時間を過ごしてても、お給料なんかもらえない。

時間を売ってお金をもらう

お給料とはそういうものだと思っている。
もちろん技術やスキルの高さ又は種類によって、時間の単価は変わってくると思う。
昇給制度なんかも、継続したことにより、経験を積んだことを認められた結果の単価料金のアップ。そんなところであろうか。

しかし育児に関しては、経験によってどんどんスキルアップし、効率も上がるのに、昇給制度なんかない。
むしろ24時間育児について考えてるし、夜中も否応なしに起こされる。にもかかわらず、給料はゼロである。

今日の失敗を活かし、明日はどうしたら良いか考え、それを実行する。試行錯誤の日々である。
毎日の育児では、予測不可能で予定外なことばかり発生するし、それに臨機応変に対応していかなければならない。

上記のことを仕事に置き換えて考えてみると、

【毎日会議で話し合う】
(今日の失敗を活かし、明日はどうしたら良いか考える)

【毎日プレゼンする】
(実行する)

【毎日クレームや、上司・部下・同僚のミスに対応する】
(予測不可能で予定外なことが起こるが、臨機応変に対応する)

【毎日夜中でも仕事の電話に対応する】
(夜中も起こされる)

といった具合だろうか。

毎日プレゼンするには、それなりの準備時間が必要だし、次から次へとやってくるクレームや予想外のミスに臨機応変に対応しなくてはいけない。
さすがに夜は休めるだろうと思っていたら、ところがどっこい何度も起こされるわけだ。
それが毎日である。
しかし給料は支払われない。
こんな条件の仕事、誰もやりたくないだろう。
それが育児‥‥‥‥
そう、育児に対してお給料は払われないのである。

育児の対価

では、どうやったらこんな厳しい条件の仕事を無償でやり続けることができるのか。
育児に対して支払われている物とは何なのか。

よく言う「子供の笑顔を見るだけで1日の疲れが取れる」とか、そういうことを言うつもりはない。
それだけで十分だと言う人は、本当に尊敬に値すると思う。
私には無理だ。

子供の笑顔を見たら、癒やされるし嬉しい。
しかし、寝不足は寝不足だし、疲労困憊は疲労困憊なのである。
子供の笑顔がどんなに可愛くても、子供の寝顔がどんなに愛おしくても、肉体的にも精神的にも疲れは溜まるのである。

私の場合、カフェに行くことが対価であると思っている。
元々カフェ巡りが好きだったこともあり、定期的にカフェに行かないとダメな体質になってしまった。(どんな体質?)
時には子供二人とも預けて、時には小さい方だけ、時には大きい方だけを連れてカフェに出向く。
カフェで思う存分お金を使い(と言ってもドリンク1杯とデザート1つだが)、カフェの雰囲気を味わいながら食事をする。

なので、私の場合は対価というより、ご褒美と言った方が合っているのではないかと思う。
定期的にカフェを訪れ、コーヒーでホッと一息つくことで、日頃のストレスや疲れがすーっと抜けていく気がするのだ。

ストレスの原因

寝不足や疲労がストレスの原因になることは当たり前だが、育児ストレスは育児自体からくるものだけではなく、周りから与えられることも結構あると思っている。

私の例を挙げてみよう↓

○3時までに授乳して洗濯物畳んで洗い物したかったのに、旦那から他の用事を言い渡されできなかった
○旦那が洗い物をやっておくと言ってくれたから頼んだのに、1時間経ってもやってなかったから、結局私がやった 
○義母に、ミルクの量が少ないだの離乳食の量が少ないだの色々言われる
○義父母と衛生面安全面での認識の差がある(チャイルドシートに乗せない等)
○旦那が育児に無関心な気がする
○旦那が寝てる

等々、実際挙げてみたらきりがなかった‥‥これはまたの機会に記事にしよう。

旦那は時間を見て動くことができないので、いちいち「○時までに何をして」と伝えないと、予定がどんどん遅れるのでストレスになる。
やっておくと言ったことをやっていないのも、私は“今すぐ”やって欲しい“今すぐ”やってくれると思っていたが、旦那は“いつか”やるという認識の違いからストレスになる。

私は同居なので、毎日義母から色々言われることがストレスになる。
特に「昔は○○だった」と自分の頃を参考にするよう仕向けてくるが、かなりの時代錯誤なのでどうしたものか困っている。

育児に関してだけでも悩むことが沢山あるのに、周りの人間からのストレスも半端ないとくると、もうお手上げである。

楽に楽に‥‥

子育ては、母親ならできて当たり前という考えはないだろうか。
この考えは間違っていて、多くの場合母親の方が子供と向き合う時間が長いから、結果子育てスキルが上がり、できるようになったという結果論なのだと思う。
“母親だからできる”ということではなく、“時間をかけて練習したらできた”ということなのだ。

私自身、子育てには向いている人と向いていない人がいると思っていて、私は確実に後者だ。
そもそも家にずっといることが苦手だ。
しかし、苦手だからと言って、育児を放棄するわけにはいかない。
その点旦那は、泣き止まなかったら義母か私に押しつければ良いので、プレッシャーもなくいいなと思う。

楽に楽しく育児ができたら、どれだけ良いか‥‥
たまには文明の機器スマホを見せたり、テレビを見せたりして良いと思う。
その隣でホッと一息つける時間があるだけで違う。
離乳食だって、手作りじゃなくてもいいじゃないか。
抱っこ紐やベビーカーで寝かしつけしても大丈夫。
時短のため電子レンジを使っても問題ない。

“こーでもいっか“”あーでもいっか”と、加減ができるようになると育児が少しは楽になる気がする。
楽して何が悪い!

まとめ

上記の内容は、まだ育児経験の浅い私が思ったことを書き出しただけである。
賛否両論あるかもしれない。
育児にお給料は出ないが、「ありがとう」「お疲れ様」と言われるだけで、やったことが認められたと感じ嬉しくなる。
我ながら単純だと思う。

また育児には正解はなく、“自分が良いと思ったことをする”これが正解だと思っている。
本・インターネットからの情報・年配者からのアドバイスは参考程度にとどめ、取り入れるかどうかは自分で判断していきたい。

これが私の仕事、育児である。

#私の仕事

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