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千と千尋の神隠し@帝国劇場

遂に…幕が上がりました。千と千尋の神隠し、観劇してまいりました。

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3月20日

 この日まで最低限の情報しか入れていなかったので、記憶を結構落としている。衝撃だったなぁ。東宝が本気を出したアニメ舞台化の真骨頂を見た、という気持ち。ゼロから創り上げるってどれだけ大変なのか。私には推し測りきれない。まだまだ未完成というか、これからの伸びしろしかない印象を受けて、どこまでいくのか。これからこのカンパニーがどんな旅をしていくのか、楽しみで仕方がない。きっとこれから、ゆとりが生まれてくると、「遊び」が生まれるのかなあ、なんて。パンフもこの日に購入して拝読。クリエイティブ面の情報をあまり入れていなかったこともあって、その熱量に驚き、感動し…。私たち観客の想像力を持って、完成するのが舞台。人の力や想いには勝てませんね。

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3月27日

 職場の先輩と共に連番で観劇。感動を分かち合って、いつも以上に幸せになったので、やっぱり、ひとは一人では生きていけないと思った。(どんな感想?)前回観劇した回とは、カオナシ役がチェンジ。小春ちゃんと辻本さんの違いもよくわかって、同じカオナシでも全然違う。ダブルキャストの面白さ。キャストが変わることで見えるものが変わるので、また新しい出会いがある。それでいて、前回より冷静に見れたので、表情とかよく見えたんだけど。宏規くん、同じ笑顔でも、ハク様のときと、カテコの時で全然違う。演劇中は、神様が憑依している感じ。カテコになるとゆるっと幼くなるの愛おしいな…(本人は大人っぽくなりたいから、幼くとか言っちゃいけないけど、その差が本当に可愛くてですね…)

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3月29日

 初!萌音ちゃん・マリさん・さとしさん!こんだけキャストが変わると違う舞台を観にきたみたいな気持ちになった。それぞれのカラーがあるので、受ける印象が全然違う。違いすぎる。個人的に、今日の公演キャスト、至高かもしれない…。萌音ちゃん×宏規くん、親和性高すぎる。ラストシーンの萌音千尋の涙が美しすぎたのですが、それを柔和な微笑みを携え、穏やかに見つめる三浦ハク。あまりにも完璧だった。そんでもって、カテコですよ、カテコ…!も〜、ずるいって。幸せな時間でした。一人ずつのご挨拶も、キャストの皆さん出てきたのも、ジョンからのお手紙も…全部全部、忘れたくない。目に焼き付けて、心に刻みました。辻本さんのダンスで「ありがとう」の表現。その後真似する宏規くん。かわいい。ご挨拶も、真面目に一生懸命お話ししてくださり、劇場内、あたたかい笑いに包まれる。宏規くん、愛されているなぁ。素敵な舞台ですよ。個人的には、マリさんの挨拶に心を奪われました。お客様は神様、だから、「ここは八百万の神が疲れを癒しに来る劇場なんだよ」のお話し、桜のお話し…。素晴らしいおひとですね。はぁ、今日も、なんて良い日なのでしょう。宏規くん、舞台に立ってくれてありがとう。

ありがたいことに、私はあと一回、大千穐楽を観劇予定なので、どうか、無事に駆け抜けられることを心から願っています。

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◯以下、劇中の細かい壁打ち・備忘録

(一幕)
・ハク様、あまりにも千尋への声が優しい…
 「おいで」、おにぎりのシーン、「これでよし」だからこそ、仕事モードのときのちょっとピリッとしているハクとのギャップにやられる。千尋に向ける感情。慈愛に満ちていて、「これが神様の愛か…」と。「忘れないで、私は千尋の味方だよ」の、後の柔和な微笑みが忘れられません。

・ハクのフーー…吹雪、指先、美しい
 ジョンが一番上手なマジック、って言っていたのこれのことかな?どうやって表現するのか楽しみにしていたシーンの一つだったので、観劇中「わー!!」って心の中で大喜びしちゃった。フーーした後の、しなやかな動きがまた良かった。言葉ではない、動きでの表現が本当に豊かで、宏規くんは本当にすごい。

・ハクの舞……竜になるところの舞…動きが美しすぎる…あまりにも見どころ…
 拍手送りたいなぁ、って毎回思っている。グリースのシャウトみたいに。大千秋楽までにはその文化できるといいなぁ。最初の腕をしなやかに上げる振り付け、伊礼彼方の部屋で千と千尋の話題になったとき、やっていたよね?オーディションのときに考えた動きなのかしら?インタビューでも話していたけど。そして、トリプルアクセル、そこまでの踏み込み、全てが美です。一時停止して、コマ送りで見たい。

・ハク様、手が大きい…触れる…のところ、ぎゅん………おにぎり小さ…
 身長もですけど。本当に彼は大きいね。目を見つめて、丁寧に関わっているのが分かりました。微妙に屈む感じ、好きでした。千尋に対しての誠実さを感じる。湯婆婆に呼ばれて、「ハク様と呼べ」のときは全然屈まないの。対比ですね。

・萌音ちゃんの「おとうさん」「おかあさん」豚になるところ…
 普通に考えて、辛すぎる場面で。初めて千と千尋の映画を観たのは幼稚園の年長とかだったんだけど、この豚になっちゃうシーンと夜の街が賑わいだすシーンが本当に怖くて。隣に座っていた母の腕に顔をうずめて、川でうずくまるシーンになるまで顔を上げられなかったことを思い出した。萌音ちゃんの千尋の慟哭に近い叫び。すごいわ、萌音ちゃん。演出として、身体が透けているシーン、ゆらゆら後ろに影みたいな動きしているの良いよね。すき。

・リン、千を迎えるところ、何度見ても惚れるな〜…………
「なあに?」の言い方。リン様、あまりにも最高の姉御。マジで飾らないひとすき。リンが風ちゃんで良かった。本当にピッタリだよ。

・オクサレサマがお帰りになるところ、めちゃくちゃ涙出た…
あそこのシーン、生オケ相まって、とてもすごかった…ここ、わりとオリジナルの譜面だよね?東京公演千秋楽、妃海風ちゃんがすっごくすっごく良い顔していて、それを見て泣いた。♪およそなきなき神々の〜 音源欲しいです〜!!!!

・夏木マリさんの湯婆婆、「ほ、本物だ〜?!?!」感 こないだ拝見した大竹しのぶさんを思い出す感じ 大御所女優…


・橋本さとしさんの釜爺もすごく良い〜〜…言い回しの違いが結構あってよかったな〜開演前の挨拶もオリジナリティ

・カオナシがすごい良い
 演じることによって、映画では感じられなかった彼の存在の意図が見えたり…。誰の心にもいるよね、カオナシ。

・新井海人くん、良いね
 いやぁ、アンサンブルさんの凄さを感じた。元々、レミで存じ上げていましたが。

(二幕)
・銭婆の「一度あったことは忘れないものさ 思い出せないだけ」「いい名だね。名前を忘れずに。」のシーン
最初に「贅沢な名だね」と言って奪われ、それでも取り戻した自分のこと。環奈ちゃんは、環奈ちゃんが泣きそうで、私も泣きそう。萌音ちゃんは、萌音ちゃんが泣いていて、大泣きした。舞台化されて初めて、残る言葉、繋がる言葉が多くあったなぁ。この作品において、“名前”って、多分いろんな意味が含まれているんだろうなぁ。


・「ミギハヤミコハクヌシ」、二人が舞い降りるところ………はぁ…
 人力で飛ぶと思っていなかったのでびっくりした。マンパワーに、人の手で作ることに徹底的にこだわったんだなぁとつくづく。千尋に対しての慈愛溢れる声……丁寧に手を繋いで空を飛ぶの…おでここつん…はぁ…(クソデカ感情)
・油屋についてから、段に上るまで、手を繋いで歩くの、ときめく


・ラストシーン、優しく背中を押して、見送るハク様…
 八つ裂きにされる未来をひっくり返し、現世に戻る気満々ですね。三浦ハク…強かすぎる…負けん気の強さが宏規くんのエッセンスが出ていていいね…。儚さを吹っ飛ばしているよ。

・最後〜!!!!まさかのふぅ?!?!
 ハクから千尋への祝福の魔法に見えたよ…柔和な微笑みやばすぎてぎゅんとした………。最後に見られるお顔が本当に素敵で、演出の良さに感謝した。


・カーテンコール、だいすき
3/20、宏規くん、朴璐美さんとわちゃわちゃしてたね。仲良しなのね。3/29の挨拶のときもお隣で、絡んでいて可愛かった。
おばたのおにいさん、「ま〜きのっ」に毎回笑う。お兄さんのブログ・YouTube、必見ですよ。愛に溢れています。

奥さんと夕ご飯食べながら話す動画も面白かったし、バレンタインデーの動画も面白かった。

3/29、辻本さんがダンスで「ありがとう」ってやっていたのとってもよかったなぁ。そのあと、宏規くんの時に真似していて、ちょっと見ただけであそこまでできるの…やっぱり彼は天才だと思いました。

願わくば、宏規くんの誕生日公演がすごかったとみたので、それを拝みたい(欲が深い)(東宝さん、何卒…)

毎回スタンディングオベーションで拍手を送れるのは幸せですね。カテコの時のカンパニー全員の晴れやかさが大好きです。

はぁ、こんなに幸せになって、たくさんパワーをいただいて、「来てよかった」「生きててよかった」と思える時間が尊いです。宏規くん、今日もたくさんたくさんありがとう。

ものすごいプロジェクトに参加したんだなぁ、とつくづく。そんな中でも遜色なく実力以上のものを発揮する宏規くんはすごいです。

これからも、どうか健やかに、舞台に立ってください。

次回会うのはFCイベ!楽しみ!!MIUラジオのメッセも考えなければ。

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