時間と数、数字と文字、記号と絵について 下村奈那『10㎝を1秒とする(178-42-14)』
下村奈那『10㎝を1秒とする(178-42-14)』。
群馬青年ビエンナーレでみた作品。
グリッド上に墨で滲ませたり幾何学的な線や図が描かれていて、その端々に数字が記されている。
タイトルにあるように、長さと時間がテーマになっているみたいだ。書は時間を内包している。楽譜のようでもあり、計測器のようにもみえる。
この作品の中で気になったのは、数字の書き込みだ。どうして「数字」を書き込んだのか。長さや時間を表しているのかもしれないが、線描を記号に引き戻してしまうような手付き。