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上総下総 フセギの風景 

袖ヶ浦市阿部のカシマ人形

等身大サイズのものは東北のもの以外見たことがなかったな。といっても、近くには鹿島神宮もあるし、こちらの方が発祥の地なのかも知れない。

横手のデコラティブなものと比べシンプル、だけどつくりはしっかりしてる。
男女の武者がセットでつくられ、手足の指は何故か必ず4本にするのだと言う。

鴨川市打墨の「綱つり」

村の境界につけられる、厄除けのしるし。
昔、伝染病が流行ったときに、旅の僧侶が教えたのが始まりだという。

大きめにつくった草鞋や草履、杉葉を差した「瓢箪」、唐辛子を挟んだ「ツトッコ」、紙に「大般若十六善神」と書いたお札を吊り下げる。

市川市城之内の「辻切り」

村境のビワの木にくくりつけられる藁の蛇。

「オビシャ」の日につくられる藁の蛇。お札が中に入っている。


成田市印旛周辺の「人形おくり」

悪霊退散や五穀豊穣のために、子どもたちが鹿島・香取大明神の陣羽織をまとった人形をつくり「鹿島香取ミーサイナ、戦に勝手ミーサイナ」と歌いながら村はずれまで移動し、そこでお互いの人形をぶつけ合わせて、最後まで残った人形を境にたてた。

子どもたちがつくる、鹿島・香取大明神。ぶつけ合いに勝った猛者がたてられる。


安房郡鋸南町吉浜の「蟹殻がけ」

家の前に飾ると災厄よけになると、漁師の家によくみられた。

タカアシガニの甲羅に鬼面のような顔を墨で描く


以前に清瀬や所沢、秩父、秋田や福島でもみた、フセギの風景がここにもある。

清瀬のふせぎ

秋田の人形道祖伸

秩父の大わらじ


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