メタボリズムの夢の跡『磯崎新の謎』
2019年に開催された大分市立美術館『磯崎新の謎』展を振り返る。
大分県出身で同年プリツカー賞も受賞した(そして『豊の国かぼす特命大使』でもある)磯崎新の展覧会だ。
以前に森美術館で開催されていた『メタボリズムの未来都市』を観て、磯崎新らが夢想したメガストラクチャー群に度肝抜かれてたのだけど、大分での展覧会ではアート作品的な展示が多かった印象。
ジョンケージや武満徹とのコラボなどもあり、奥さんの彫刻を組み込んだスケッチなどもあった。
常設展には、ネオダダチームと戯れる若かりし頃の磯崎新の写真が展示されていて、そのとっぽい姿にほっこりする一面も。
しかし、この時代の日本建築家の勢いは凄まじいな。高度成長期とバブルのエネルギーを全部溜め込んで巨大化したみたいな。
とてつもない巨星のひとつ、磯崎新。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?