興味を持ってもらうなら「相手の自分ごとの中」に入ろう。
• 広く関心を持てない
• 関心がないことをつまらなく思う
自分の「興味」に沿うものを選び、沿わないものは捨てることは情報が多い今において自然な姿勢かもしれません。
一方で、「他者に興味を持ってもらう」ことも同様に難しくなっています。なぜならば情報が多いからです。相手のことなど気にしていられません。
では、人は何に一番興味があるのでしょうか?
きっとそれは「自分」のことですよね。自分に関係がないと判断すれば興味がうすれ、いずれ無くなるわけです。
つまり、「興味」とは「自分との関係性」のパラメーターなのでしょう。
そう考えれば
なのかもしれないですね。
名著『コピーライティング』は、人に「じぶんごと」と思わせるための教科書
名著『コピーライティング』は「売れるコピー」が持つ特徴を3つにまとめています。
• 得であること
• 新規性
• 好奇心
つまり、「得で新しくなんだか気になるもの」が売れるコピーとなります。なんだか急にものが欲しくなる瞬間って確かにこういう感情になりますよね。
これってそのコピーによって「急に自分ごとになった」瞬間だと思うんです。
iPhoneは半期に一度新しいモデルが出て、新機能が追加されます。このコピーは「なんだか何でもできそう」な気持ちにさせてくれます。3拍子揃ってますね。いまはスマホに求めることがみんな分かってきたので熱が冷めたのではないでしょうか。
相手に「自分事として扱ってもらう」と急に興味を持ってもらえるし、逆に「関係ない」と思われてしまうと同じ速度で関心がなくなります。
そう、iPhoneのようにね。
名著『影響力の武器』いわく、「みんなが好きなものは私も好き」
• みんなやってるよ
• みんな買ってるよ
• みんな知ってるよ
なんだか周りに置いていかれたようですごく不安になります。
この言葉は「社会的証明」と呼ばれ、「みんなが認めるものを良いとする」人間の特性を利用する方法です。
つまり、わたしたちは自分が選んでいるものも「みんな」に合わせているわけです。流行が移り変わるのは「みんなを追ってしまう」習性からくるのでしょう。
同じ時代を日本で生きた皆さんは「やたらiPhoneが欲しかった」時期を経験しているはずです。
なぜほぼ同じ機能を持ち安いAndroidではなく、iPhoneなのか。それはみんな持ってるからです。
とどこかで思っているはずです。だからほぼ同じ機能をもつAndroidが1/3の値段であっても、高くてもiPhoneを買ってしまうのです。
「みんなの興味」にフリーライドする
ならば「自分の興味」は「みんなの興味」からも影響があると考えられます。
「みんなの興味」を「じぶんごと」として知らぬ間に扱ってしまうのです。
相手に興味が持てなくても「みんな好き」なものについて語れば場が持つのは、この「みんなの興味」を利用しているからでしょう。
「みんなの興味」とは「自分ごとにしている人が多い領域」なのです。
興味を持ってもらうなら「相手の自分ごとの中」に入ろう
ずっとアイドルオタクが不思議でした。なぜ他者をあれくらい応援できるのだろうか、と。
でも今はわかります。
アイドルオタクはきっと自分を応援しているのです。自分をアイドルに重ねることで間接的に「自分を応援している」のでしょう。
つまり、アイドルは「じぶんごと」にさせることがとても上手い人々だと考えられます。
物を買ってもらうにも、話を聞いてもらうにも「相手が自分ごと」と見なさなければ興味を持ってもらえません。
誰だって、既に興味がない素振りを見せたにも関わらず、その世界を語り続ける人に興味なども出ません。
ですが、「私にもできそう」や「わたしも得しそう」なことは自分ごとになり、興味が持てるようになるのです。
難しい話をするより「私にもできそうなこと」を話す人のほうが興味を持たれやすいわけです。
興味を持ってもらうなら「相手の自分ごとの中」に入ろう。
以上
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