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MDについて

今回は1990年代から2000年代に流行ったMD(ミニディスク)について記事を書きます。
MDについて詳しく書くと長くなるので、概要などはWikipediaなどを参照してください。

カセットテープと比較したMDの特徴

◯カセットテープより高音質。
◯CDと同様にトラック番号があり、曲ごとに頭出しができる。
◯A面B面がないので、録音時間の配分も気にしなくて良い。
◯曲順を入れ替えるなどの編集が容易にできる。
◯アルファベットや数字、カタカナで曲名、アルバム名を登録できる。(ひらがなや漢字は不可)

MD搭載機種の特徴

☆ポータブル機や単品MDデッキを除くと、ほとんどの機種でCDプレーヤーとセットで搭載されている。(CDなしのMDとカセットテープを組み合わせた機種は存在しない)
☆外観やディスプレイに高級感がある。(安っぽさを感じさせない)

デメリット

✕CDからのデジタル録音に関しての著作権に厳しい
→元のCDからMDにはデジタル録音できるが、MDからMDへの録音はアナログになる。(機種によってはCD-RからMDへの録音もアナログになる)
また、高速録音搭載機種の場合、一定時間以上経過しないと同じCDからは高速録音できない。

✕PCを使ってでの編集はできない
→MDに対応したオーディオ機器でないと、曲の入れ替えや曲名入力といった編集ができない。(特にリモコンでの曲名入力は面倒)

✕長時間録音モードは音質が劣る
→USBにおけるMP3などの圧縮形式より音質の劣化がわかりやすい。通常の録音モードであれば音質の劣化はほとんどわからない。

✕時代が終わったメディアであるが故に、現在は家電量販店などではMD対応のオーディオ機器は扱っていない。(記録メディアとしてのMDはまだ扱っているが、非常に少ない上にCD-Rより単価が高い)
→MD機が欲しければハードオフなどで中古品として購入する必要がある。(それでもメタルテープに対応したオーディオ機器や、S-VHSビデオデッキに比べたらまだ購入しやすい方ではある)

車で聴くのは難易度が高い

MDを車で聴くのは、カセットテープを車で聴くよりも難易度が高い。現在は上記の理由でMDに対応したカーナビやオーディオは当然新品では扱ってない。

ポータブル機を車で使うにしても、ポータブル機自体が中古でしか扱ってない上に据え置き機に比べて価格がプレミアになってることが多い。

これに対しカセットテープは新品でのポータブル機の扱いがあるので、まだ車で聴ける方ではある。

CD-RやUSBに記録?

MDに録音した音楽をCD-RやUSBなどに記録する場合は、前回記事の「カセットテープのデジタル化」とほぼ同じような対応になるかと思われる。

ただ(個人的な推測だが)、MDを使ってたユーザーのほとんどは、元の音源がCDで、そこからオリジナルのMDを作成したケースが多いと思う。

その場合はMDから記録するより、可能であれば元のCDからCD-RやUSBなどに記録する方が手間が少なく音質も良いのでおすすめである。(これは前回記事の【番外】に当てはまる)

MDからUSBに記録できるオーディオ機器もあるにはあるが、上で触れた著作権の理由でMDからのデジタルコピーはできないので、アナログコピーになる。