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カラダの悩みは疲労が原因?

私たちが抱える身体の悩み(コリ、張り、痛み、浮腫み)といった症状が病気と外傷(怪我)でない場合、その殆どは筋疲労による筋肉の柔軟性低下が原因であります。仕事のし過ぎであったり生活習慣により疲労が蓄積した結果、身体が硬くなってしまうのです。プロスポーツ選手に目を向けてもやはり病的疾患や外傷性の場合は少なく、体を酷使することで起きる筋肉痛や関節痛に悩まされている人が多く見受けられます。つまり、症状の主要因は「疲労」であるということです。

この対処法として世の中には様々な治療方法がありますが、運動生理学に基づくと「全身の血液循環量の増加が無ければ効率よく疲労物質や発痛物質の代謝は行われない」ということが学術的に定義されています。
これはどういうメカニズムかと言いますと、まず硬く柔軟性の低下した筋肉には疲労・発痛物質が溜まっているわけでありますが、これらを身体から除去するために働く物質は血液であります。血液には新鮮な酸素と栄養素を全身に運搬し、不純物や老廃物を持ち去る役割があります。つまり、傷んだ筋肉の修復に酸素と栄養素が使われ、そこに溜まっている不要な物質を除去するということになります。従って、新鮮な血液をたくさん患部に送り込むことで筋肉(身体)は早期に回復することが想像できるかと思います。

これを実現するためには全身の血流量アップが必要不可欠であり2つの方法があります。「自分で能動的に運動する」もしくは「受動的に運動を受けてもらう」のどちらかです。前者は一般的にクーリングダウンと呼ばれるものでランニングや水泳、エアロバイクなどの有酸素運動を軽く息が弾むほどのスピードで40~60分程度行うことを指します。しかし、冒頭のような症状(例えば腰や膝が痛い、首の寝違え、全身の倦怠感etc…)を抱えている方に「症状を効率良く改善するために全身の血流量を上げることが大切なので今から小一時間走ってください」というのはナンセンス、現実的には不可能でありこれはプロアスリートでも嫌がることであります。

そこで、当サロンでは後者、受動的に運動を受けていただくシステム「ゼロ負荷クーリングダウン」を実践しています。「セイフプレーン」と呼ばれるベッド状の機器の上に寝ている間に、機械が勝手に走る・泳ぐといった全身代謝運動を発生させます。受ける側は寝て脱力していただき、機械の動きに身を任せるのみです。説明いたしますと、セイフプレーンはベッドに寝た状態で体幹部を揺動させながら両足、両腕を交互に上下運動させることにより、さもウォーキング、ランニング、スイミングなどを行っているかのような運動を発生させます。体幹および上肢、下肢の各関節や骨格筋の動作が連続的に運動状態になることを指します。例えば、歩行時の基本動作とは足を交互に踏み出し、それと共に体幹部の回旋運動が反復的動作として行われる動きであり、このスピードが上がることにより走行状態になります。
このように、寝ている間にクーリングダウンを行うことで、身体に負担がかからない状態で疲労・発痛物質を代謝できるのであります。

このシステムには4つの特徴があります。
1.能動運動とは正反対の受動運動を行うことで心拍数や呼吸数を上げずに運動することができる
2.筋肉の伸び縮みが起こることで血流量が増加する
3.痛みがあるため自分で運動できない人も痛みがでない状態で動かすこと、運動することができる
4.一定のリズム、一定の範囲内で規則正しく反復運動が行われることにより自律神経が安定し副交感神経優位の状態となる

膝の曲げ伸ばしを中心に歩く、走る運動
股関節を緩める運動
足腰を揺動させる運動

次投稿では、
セイフプレーン4つの特徴をご説明いたします。

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