プロゴルファーのトレーナーから整体サロン開業へ

 私のゴルフ人生が終了し、第二の人生を考えていた時期。
 
ゴルフの試合で優勝する夢は叶わなかったわけですが、
いちばん近い存在の「貞方プロの優勝を応援したい」。
自分では到底、叶えられなかった夢を託したいと
考えるようになりました。
そこで、私はどんなサポートができるのか？と考えた時、
体を酷使することで蓄積する疲労を
少しでも楽にできるトレーナー的な存在になること、
マネージャー業務と並行して出来たらと考えました。
 
そこで、師匠である大塚大輔氏の治療院で
ストレッチなどの施術を学ぶために、修行することになりました。
 
修行に明け暮れていたある日、
通われている患者様が次々と治って、笑顔で帰っていく姿が
衝撃的であったのと同時に
「施術を仕事にしたい！」と直感的に思いました。

貞方プロに真摯に話をしたところ、
「やりたいことが見つかったのであればそれが一番。だから挑戦したらいい」
と言ってもらったのです。
「ゴルフは一流。かつ人格者」
周りにいるすべての人が応援してしまう。そんな貞方師匠なのでした。
 
第二の人生として選んだ、
整体サロンの開業に向けて修行(準備)している頃、
母が大病に罹り「余命半年」と医師から宣告されました。
大阪の治療院で患者様が治っていく様子を見ながら、
私では治すことが出来ない病気の母を東京で看病することのもどかしさ、
無力感は辛いものでした。

病死である母を医者ではない私が治せるわけもありません。
しかし、心情として、別のかたちで人を助けることが出来たら、
辛い痛みや悩んでいる症状から解放することが出来たら、
それはその方にとって、どれだけ幸せなことなのだろうか。

人に感謝していただくこと自体が仕事になるのであれば、
こんな素敵なことはないのではないだろうか。
母亡き後、そのような感情が強く芽生えました。

世の中に出たら、多くの時間を仕事と共に過ごします。
つまり「仕事は人生」に置き換えられますよね。
だからこそ、「働き方は生き方になる」といっても過言ではありません。
私は施術を通じて人々を幸せに、
施術を通じてお客様が心身ともに健康となるように
その喜びや幸せを共有できるサロンを目指すことを決意したのです。