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日本赤ひげ大賞授賞式に参加してまいりました


ごあいさつ


この度、日本赤ひげ大賞において功労賞を受賞いたしましたことをご報告申し上げます。このたびの受賞は、かかりつけ医として、また健康教育や地域包括ケア、医療情報システム普及の担い手として、地域に貢献したことが評価されたものであり、大変に光栄に存じます。

これもひとえに、日頃から支えてくださる皆様のご支援とご指導のおかげと心より感謝しております。

今後も、より一層の努力と精進を重ね、地域医療の担い手としての役割を果たし、地域で健康や生活をささえる仕組みの構築に貢献してまいります。

改めて、厚くお礼申し上げます。


以下は授賞式のレポートです。よろしければご笑覧ください。

日本赤ひげ大賞とは


「日本医師会 赤ひげ大賞」は、日本医師会と産経新聞社の主催により「地域の医療現場で長年にわたり、健康を中心に地域住民の生活を支えている医師にスポットを当てて顕彰すること」を目的として、平成24年に創設されました。「赤ひげ大賞」の命名の由来である「赤ひげ先生」は、山本周五郎の時代小説「赤ひげ診療譚(しんりょうたん)」を基にしており、実在のモデルは、江戸中期に貧民救済施設である小石川養生所で活躍した小川笙船(おがわしょうせん)です。黒澤明監督が映画化したことで広く知られ、貧しく不幸な人々に寄り添い、身を粉にして働く頼もしい医師というイメージを思い起こさせます。(日本医師会ホームページより)



授賞式は3月3日、東京駅ちかくにあるパレスホテルで開催されました。

授賞式の様子


ホテルのエントランス



天候は快晴で、係の方に案内され待合室に入ると、すでに多くの受賞者の先生方が談笑されていました。

待合室では、広島県医師会推薦で同じく功労賞を受賞された森本先生と同席させていただき、先生の島での医療実践や大会長をされているくらはしアクアスロンのお話などのお話をいただき、大変楽しくリラックスできる時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

待合室には、本賞の記事が掲示されていたました。


授賞式には日本医師会の松本会長、産経新聞や太陽生命など協賛企業の代表の方々、賞の選考担当してくださった選考員の皆様、そして、大賞を受賞された5名の先生方がステージ上にあがり、式典が始まりました。

緊張した面持ちで受賞者席に座る中野。周囲には全国から名だたる諸先生方がいらっしゃいました。お隣が以前からお世話になっている新田先生で、声をかけてくださり、大変、安堵いたしました。
式典の開始を待つ大賞を受賞された先生方

岸田総理のご祝辞はこちらの記事をご覧ください。

ご祝辞の後、いよいよ表彰が始まりました。まず大賞を受賞された5名の先生方の映像が映され、その後表彰状授与、最後にスピーチという流れでした。

5名の大賞を受賞された先生方のスピーチはどれも素晴らしく示唆に富むものばかりでしたが、中でも尾崎先生、桜井先生のお話が印象に残りました。

尾崎先生は、診療所に隣接した病児保育所を運営されており、それは日常の臨床の中で見えてきた必要性から解説されたものでした。

桜井先生は、特に女性医師の地位向上のための活動を医師会内で立ち上げられ、現在にひきついでおられました。医療の現場では、医師を支援するという文化は希少であり、当時、難しい立場にあった女性の医師を支援する場の創設は極めて重要と考えられました。そして、このような全国の活動が女性だけでなく、医師個人を支える取り組みに発展させていく動きが今後必要と感じました。

いずれの先生方も初めから現在の取り組みを目指されていたわけではあく、目の前の問題に取り組んでいるうちに、現在の素晴らしい取り組みに繋がったというストーリーが大変感銘を受けました。

以上、諸先生方の長年にわたるご功績や思いなどが込めらた大賞の授賞式であり、深く感銘をうけました。また、長く仕事を続けることの凄みに強く感銘を受けました。

続いて功労賞受賞者はスライドと名前を呼んでいただき、代表の先生がステージにあがり表彰状を授与されました。

会場で使用されたスライドの写真

表彰式終了後に、受賞者の集合写真撮影となりました。

撮影終了後に、日本医師会の松本会長から「史上最年少受賞!おめでとう」と声を変えていただきました。

松本会長は埼玉県医師会のご出身で、会長にご就任される前に一度だけお会いし、ご挨拶させていただいたことがあるだけなのに覚えていてくださり、大変光栄でした。

また、同時に会長のお人柄にあらためて感銘を受けました。



そしてもう一つ。それは獨協医大初となったことでした。高校からの生粋の獨協生としては大変誇らしく、すこしだけ母校に恩返しができると嬉しいです。



授賞式の後、レセプション会場に移動しました。

華やかなレセプション会場と先ほど緊張感とは異なり、参加者の方々は和やかな表情で談笑されていました。

すると、突然の盛大な拍手が…

秋篠宮殿下ならびに紀子妃殿下がご入場されました。

両殿下は、受賞者おひとりおひとりにお声をかけてまわられました。


私たちのテーブルにも足をお運びくださり、秋篠宮様からお祝いのお言葉をいただきました。さらに紀子様からは地域や地域医療の現状についてのお言葉やご質問いただきました。

以下のFNNプライムオンラインの映像では、同じカットに私もお邪魔をさせていただいておりました。

出典_FNNプライムオンライン

ご入場される両殿下
お祝いのお言葉
左上に著者
受賞者にお声をかけていただきました。
加藤厚生労働大臣からご祝辞を賜りました。

以上、出典_FNNプライムオンライン

その後、駆けつけてくださった医師会関係の先生方や、受賞された全国の「赤ひげ先生」たちにご挨拶させていただきました。

さらに、選考委員を務められた、宇宙飛行士の向井千秋さん、俳優の壇ふみさん、早稲田大学特命教授のロバートキャンベルさんらとお話や名刺交換をさせていただき、選考時の思いなどをうかがいました。

特にロバートキャンベルさんには大変暖かいお言葉をかけていただき、素晴らしい時間となりました。

ロバートキャンベルさんと

本当に思いがけない受賞でしたが、このような素晴らしい経験や、全国の赤ひげ先生とのご縁を賜り、大変、貴重な経験となりました。

松本会長のお言葉をお借りすれば「史上最年少受賞」を賜ったことになる私は、この後、史上最も精進が求められる立場であると強く感じました。

特に、諸先輩方の長年にわたる取り組みの凄みを目の当たりにし、さらに、自分に一番欠けている部分を認識することができたことは、極めて大きな収穫になったと感じました。

今回、私のような若輩を推薦くださった埼玉県医師会、ならびに地元の医師会の先生方、日頃からお世話になっている社会医療法人ジャパンメディカルアライアンスの皆様、菜のはなのみんな、地域のみなさま、日頃から応援してくださる友人、そして家族に心から感謝申し上げます。

2023年3月3日 中野智紀 拝

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