外資系レイオフ→転職(前)後と思うところ-3 (総括)

というわけで、赤紙をもらってから諸々あって転職し、まぁ楽しく過ごせてはいるし、現職の日々もなかなかに刺激いっぱいではあるものの、現職で体験してることをあまり赤裸々に書くのもどうかな、という思いもあり、いずれ機会があったら別途思い返して別版を書いてみようとは思うのだが、今回は、転職後1年未満でこれを書こうと思ったきっかけと、現時点で思うところをざっくり書いてみようと思う。

なぜ、Note に書いとこうと思ったか

簡単にいうと、「残念な思い」と「納得かも、という思い」が喚起される記事・・・というか情報を目にしたからである。

先に言っておくと、自分は過去に勤めた会社で、今現在嫌いな会社はない。過去の転職のほとんどは「自分のために挑戦する」という意図で転職している。

唯一の例外のG 社にしても、「まぁ、過去に例はなかった、とは言っても外資だし、そういうこと ( マスレイオフ ) はあるわいな」という話だとは思っているし、過去にどこかで書いた(かもしれない)が、僕は勤め先というのを「個人事業主である自分」にとっての一番近い取引先だと思っている(だとしか思っていない)ので、別に終身雇用が絶対必要だと思っているわけでもない。

前置きはこれくらいにして・・・

そんな自分が、以下の情報を見て、「このタイミングで Note に書いとこう」と思ったのは、正直最初「残念だ」と思ったからだったりする。

「働きがいのある企業 2024」

とりあえず、きっかけとして最初にみたのが OpenWork の情報だった、というのもあったが、前職に転職する際も、(外資から外資ではあったが、やはりなんとなく敷居の高さを感じたりもしたので)こういう「中の従業員はどう思っているのか」というのを覗き見してみたりはした。
(海外での評判は高いけど、日本ではあまり。。。という場合もあるし、ギスギスしたところで働くのも続かないだろうし。。。)
で、前職であるG 社は OpenWork に限らず「良い会社」的な位置付けでは常に上位に位置しており、入ってみて「なるほど、これはいいな」とも感じており、誇らしくもあった。
参考までに、上記の情報を見て、2023年(2023年の2月くらいに出た情報)だと、G 社は2位だったのだが

上記の記事では50位以内にも入っていなかった

「ありゃ。。。」と。

確かに、過去にも「ここはいい会社だ」と評価されているような会社(こういうランキングでベスト3の常連みたいな会社)が、何か悪いニュースなり評判で 15位くらいまで下がる・・・とかいうのは見たことはある気がするのだが、いきなりの圏外、というのがなかなか日本らしい(海外がどうなのかは追いきれていないが)と感じて、残念ではあった。。。

まぁ、確かにG社に限らず「給料が高くて満足度が高い外資」的な感覚でいたら、昨年の Mass Layoff は結構大きな要素だったようで、僕がこの情報を目にしたきっかけも「去年は上位の7割が外資。今年は日本企業にシフトされた」というニュースのソースとして上記ページがリンクされていたからだった。

これを見て、G社の株をちょっと保持している自分として改めて懸念した(なんとなく予感はしていたのですが)のは

[ 有能な人が、G社に応募する数が減ることで、レベル落ちるのでは??] 

というところ。
「必要な時に採用し、取りすぎてその後のビジネスに有効でなければ減らして、注力分野の人材を取る」というのは理にかなっているし、外資全体としてはそれも割と普通に起きていることだと思う。
ただ、G社の場合、入る理由として

仕事の魅力(経験や給与) + 「外資にしては社員を大事にしている」(福利厚生面も含め)という印象

がある程度あるのでは、と思っている。

詳しくは書けないのでは、と懸念されるので詳細は割愛するが、G社の福利厚生の中には、「解雇されずに籍を残す(会社都合の退職が少ない)」ことを前提としないと心理的な利として成立しない条項も含まれていた。2019年当時、自分が現職(ややこしいけどG社転職時に受けて内定をもらっていた)と前職を比較して、給与面ではやや不利だったものの G社を選択した理由はその条項だったりもした(特に子供がまだ幼かったのもあって選んだ、と言えば、中の人はわかるかもしれない)。

なので、正直自分も、米国で先行して Layoff が走った際(2023年1末から2月)に、その空気感なら転職しようかな、と検討もしていたところで賞金付きで退職することになった、という経緯もあるのは、そんなところである。Layoff が常態化してしまったら自分が G 社を選んだ一番の理由が消えてしまうのだ。

自分が転職の際にポイントを置いた内容はさておき。。。

実のところ、Layoff 自体は「外資にしては社員が大事にされている」という印象から「普通の外資になった」だけなのだが、言い換えると

通常の外資に比べると「新たに有能な人を採用する」際に、切望する母数は減るのでは。。。というのは懸念としてある。普通の外資は「まぁ、外資だからそういうこともあるよね」なので、1万人切ってもあまりびっくりはされないのだろうが。。。海外でどうなのかはよくわからないけど、影響ゼロにはならないんじゃないかな。。。

なんとなく、G社時代に絡んでいた筋の中で自分から見て「貴重な人材だな」と思っていた面々が転職していっているのを見ると、レイオフで人を選んだ(選択が正しかったかどうかは自分の立場で言うとフェアじゃないので言わない)結果、会社としても選ばれる立場になった、ということなのかな、と。

で、「ほぼ1年」の総括

ということで、2023年3月(前触れは2月か?)からの悶着を総括すると、「どこでもやっていける能力(もしくはマインド)を持つ」ことは大事だ、ということを再認識するとともに、できない約束はしないほうがいい、と「他人のフリ見て我がフリなおせ」な気づきのあった一年だったな。。。と。

フェアに「能力と結果」で首切りを行う(部門レベルでマネージャーが頭を悩ませながら口減しをする)場合とは違い、大規模なレイオフは割となんとなくのロジックで決まる(そうしないと1万人とか切れない)ので、「ちゃんとやってれば切られない」ということでもない。それでも切られると気分は良くないが、「あら、残念」くらいで済ませて、とっとと次の取引先(繰り返しの注釈:勤務先をさす)を探したほうが良い。

幸い、今の取引先でもやっていけそうな感触は掴んでいる(まだ年次の評価を聞いてないのでわからないけど)し、在籍中に引退のための下地くらいは作れるといいな。。。と思いつつ、仮に次に何かあったときでも取引先が数多ある、というような状況を作っておかないとね。。。

そして、今の所戻る気はあまりないのだが、G社も自分に負けない程度には頑張ってほしいと思っている(何様・・的な言い方だが、僕個人は成長し続けるつもりなので正直な気持ち)。ちなみに、自分がG社でやってたロールを最近募集しているようだ。自分の上司だった人ももう転職してしまっているので、応募状況から、上で書いた懸念を検証することは簡単ではなさそうだ。そして、今の所自分が応募するには材料がない(どうせなら現職でもう少し経験積まないと次探す意味がない)のだが、ぜひまた「働きがい」とか「Good Place to Work」的なところで上位に復活してきて、株価も上がって(これは個人的な願望も含めて)くることを祈っている。なんか、会社の生い立ちとかなんとなく知った上で言うと、上層部がレイオフ常習者になってしまって同じようなこと繰り返してると本当になくなってしまいそうな気がするので。まぁ、繰り返さなかったところでG社が失ったものはイメージなのかな。まぁ、失った、と言うことなのか、単に変えただけなのかは別として。。

角が立たないように例え話にすると「誠実で、浮気とかしなそうなイケメン」というイメージが、「一度浮気がニュースになったけど、見た目は変わらず誠実そうなイケメンに変わったと。。。取り戻すには、当初のイメージができるに至ったのと同程度以上の時間をかけるか、一度の浮気など問題にならないくらいにイケメン度を上げる、ということだ。

よし。僕もあの頃に負けないくらいイケメンになろう。
書きながら、あれ。。。「イケメン」って言葉まだあるんだっけ??と感じたことは内緒です。

仕事頑張ります。

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