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仮説の立案方法

とあるセミナーでの質問に、うまく答えられなかったので、再度本を読んで、考えをまとめてみたのだけど、まだ消化仕切れてないので、本家のブログに書くのはあとして、ここで意見をもらいたいと思い記します。

リーンUXにおけるループの最初、仮説の立案についてまとめた物です。

先に概要をかくと、仮説は以下のように作っていくようです。

・前提条件をまとめる
・課題ステートメント(目標のようなもの)を作る
・仮説をブレストする
・仮説に投票して絞り込む
・作った仮説を検証する
・仮説に整合性のあるペルソナを作る
・仮説を表にまとめる



仮説の立案方法

リーンUXでは、以下の繰り返しでプロダクトのUXを向上させる

仮説の立案→デザイン・開発→MVP→リサーチ・フィードバック→仮説の立案(戻る)

仮説の立案で間違えると、その後のイテレーションが無駄になる。それだけ仮説は重要。そこでここでは仮説の立案方法についてまとめます。

仮説の立案方法
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まずは、前提条件をまとめる
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まずは、仮説の前提となる条件をまとめます。代表的なものは次の4つ

・ビジネスの成果(仮説の妥当性を判断するため)
・ユーザー(ペルソナ)
・ユーザーの成果(ユーザーが得たい成果)
・機能(ユーザーの目的を達成すると思われる機能)


次に、仮説を決めるスタッフを召集する
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ビジネス担当(経営者、マーケティング、コンサル)
UXデザイナー
開発者
リサーチャー
ユーザーサポートの担当者(重要)

など

事前の準備
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以下のものを用意する

・現行のプロダクトの利用状況
・プロダクトのユーザビリティレポート
・過去の課題に対する取り組みと成果


課題ステートメントの作成
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スタート地点として次のステートメントを作成する

・プロダクトやサービスの目標
・ビジネス上の課題
・明示的な改善要求

これらを、下記のようなステートメントとしてまとめる。

「[ サービス/プロダクト名]は[この目標]を達成することを目標としている。
しかし、このサービス/プロダクトは、[その目標]を達成しておらず、私たちのビジネスに[このような悪影響]を生じさせている。

[測定可能な標準]に基づき、ユーザーの成功率を向上させるためには、どのように[サービス/プロダクト]を改善すれば良いか?」

新規のプロダクトの場合も同様なステートメントを作成する(ここでは省略する)


課題ステートメントから仮説を構築する
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以下のステートメントテンプレートにもとづ、仮説ををまとめる

「私たちは、[このステートメントは正しい]と考えている。
そして、マーケットから以下のフィードバックを得たとき、そえが[正しい/間違っている]かどうがを判断できる。
[定性的なフィードバック]、[定量的なフィードバック]、[主要業績指標の変化]」

そのために、以下の要素をまとめる

・ビジネス上の成果
・ユーザー
・ユーザーの動機

ブレインストーミングで仮説に投票する
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あつまってもらった、スタッフに仮説を付箋に書いてもらい、机にならべる。
これに、スタッフ全員で投票する。投票にはM&M'sのチョコレートが最適


票があつまった仮説が正しいか、AARRRによって検証する
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AARRR(アー)は海賊の叫び声に似ているので、海賊指標という。評価軸は以下のとおり

Acquisition:新規ユーザー獲得
Activation:利用開始
Retention:継続利用
Referral:紹介
Revenue:収益化


ペルソナを作成し、仮説のユーザーを立案する
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プロトペルソナ(プラグマティックペルソナ)をブレインストーミングで作成し、仮説と照合する。
プロトペルソナは、A4の紙を4つ折りにし、開いたそれぞれのマスに、顔の絵、職業や年齢、ニーズやペイン(不満点)を掲載する。
それを、仮説ででてきたユーザーと照合し、あっていたら、次のデザイン・開発ステージで利用する。


最後に機能的仮説の構築を行う
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付箋をつかったブレストで、いままで出てきたアイデアを、以下のグループにまとめて、表にする。

・我々の[ビジネス成果]は
・[ユーザー]/[ペルソナ]が
・[ユーザーの成果]を
・[このソリューションや機能]で実現できるはずだ

この表をペルソナを含む仮説として、次のデザイン・開発フェーズに移行することになります。


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サクッとUXデザイン診断
キゴウラボ
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