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億り人到達までの軌跡と再現方法 -前編-

2023年2月6日、月曜日。曇り。
それは突然やって来た。うだつが上がらない社畜であるねこマンは、日曜日のちびまるこちゃんの余韻に浸りつつ、これから始まる1週間を憂鬱に思いながら、おもむろにマネーフォワードを更新した。そして、目にしたのは・・・

マネーフォワードスクショ

前日比80万円、資産1億40万円。
そう、まさに、この10年間3650日、片時も忘れることなく目指していた金融資産1億円、所謂”億り人”の達成であった。(この時の80万円の上昇が円安によるものか、主力のS&P500によりものかは覚えていない・・)
早速TwitterでFIREを目指す同士達(フォロワーさん)に報告し、お祝いの言葉を頂いた。

2023年2月6日 Twitter

本投稿は、一つの到達点に辿り着くまでの振り返り(備忘用)と、FIREを目指している過去の自分、Twitter、Noteの仲間達への道標として、経緯・実現手法を残すものです。(再現性は高いと思われます)


億り人までの資産推移

簡単な自己紹介。
現在アラフォー既婚、仕事が嫌いな所謂、”窓際思考”のサラリーマンです。
上記で再現性が高いと申したのは、ねこマンは所謂エリートと言われるような外銀、コンサルのパートナーといった、超高級取りではございませし、さして出世しているような人間でもない極普通のサラリーマンだからです。※ただし、上場企業に勤務しておりますため、所謂全国平均450万円の年収よりは、高いことは申し上げます。(=1億への到達期間は変わり得る)

資産推移の経緯は以下になります。エクセルに残っている範囲のデータで全て”年度”となります。
ちょうど10年かかったことが改めて分かりました。

2013年    925万円 パワハラ
2014年 1,598万円 パワハラ
2015年 2,447万円 パワハラ
2016年 3,206万円 パワハラ
2017年 3,567万円 窓際
2018年 4,568万円 窓際
2019年 4,629万円 窓際 コロナショック
2020年 6,846万円 窓際 金融緩和
2021年  8,831万円 窓際 金融緩和
2022年 1億40万円  窓際 円安

一億円を目指すに至った経緯

超絶パワハラ6年間

ねこマンはそもそも、金持ちになっていい家に住んで、フェラーリに乗って、毎日鮨を食べる、という生活には憧れておりませんし、むしろミニマルにひっそりと生きたいと思うタイプです。
きっかけは、アラサーの時に、突然上司となった輩(以下Y氏)がおり、こいつがとんでもないクラッシャー上司かつ、サイコパスであり、精神的にもかなり追い込まれたことがきっかけです。

ほんの一例
・早朝のランニングへの迎え強要と同行(6時30に自宅へむかえに行く)
・自分が気に入るプレゼンを完成させるまで夜中だろうが週末だろうが何時間でも残業させられる(ほぼ徹夜)
・更に上長へ説明した際、指摘が入るとまたやり直し(自分では作らない)
・目的不透明の海外出張(中東・南米等大陸問わず弾丸)をさせられる、本人はパスポート紛失で来ない
・土曜日に帰国すると着陸直後に電話があり、会社へ来いとの命令、週末追加の資料作成
・月曜日に出社すると、海外出張のレポートができていない事への詰め
(土日に呼び出されているので当然できていない)
・あらゆる暴言、深夜の暴飲暴食の強要、飛び蹴り等の暴力
・夢を語るまで会議室で2時間監禁(ビックモーターを凌駕)
(生まれた瞬間から惰性で生きているため夢はない、評価最低でいいから出してくれと要望し解放)

ちなみに本人の夢は教科書に載ることだそうだ。
(゚д゚)ハァ? 頭湧いてんのか?民間企業でそんな奴いないだろう。

等今考えたただけでも殺意が湧いてくるような内容であり、これが6年間毎日継続(=小学生人生全てに匹敵)に及んだことです。当然精神的にもかなり追い詰められており一時は退職まで考えたのですが、それでは金もなくなるし、生きていけない。
(一方、こんなサイコ野郎のせいで自分が退場するのは我慢ならんという怒りで踏みとどまった)
転職する気力も削がれていた状況でした。

加えて、メンタルがやられている状況で人生を左右するような大きな判断はしない方がいいと考えたからです。
(当時は整体師等も考えておりましたが自分に合っているかも不明でした。)

まさに、

三菱◯機、電◯、ビッ⭕️モーターも真っ青な地獄、キングオブブラック

そう、言うなれば、

現代のアウシュビッツ

ねこマン日記より抜粋

とも言うべき状況でした。本投稿”ねこマン日記”は、アンネの日記と双璧をなす悲劇の記録なのです。

元来、出世欲等皆無の自分でしたので、そもそも労働とは

・生きるためには金がいる
・従って、働く
・働くからには、楽しくやる(方がまし)

程度の考えのねこマンは、社会、会社に対して深く絶望しました。その反動から強固な財務基盤を確立し、アウシュビッツからの脱出を目指す事にしました。32、3歳くらいのことです。

調べると高配当株式と言われる利回りは税前で4~6%程度(AT&T等)でしたので、税後3.5%(ROI)としてざっくり

1億円あれば、あとは節約しながらバイトでもしながら暮らせるな

と思ったのを覚えております。(当時FIREという概念はまだ日本ではなかった)この時、この株式投資という判断が、後の億り人へつながる鍵になろうとは、当然知る由もなかった・・

サラリーマンはクソゲー(現代の奴隷)

そもそも、お前の能力・努力が足りないのでは?とのご指摘がありそうですが、その1名を除き、そのようなパワハラは経験がありません。
無論やる気、能力は高くはないとも自覚はしておりますが、平均程度でしょう。
会社全体としてはコンプラにも力を入れ始めており、自浄作用はさほどない(もみ消し等頻発)にしても、これ程の異常な人権侵害には遭遇したことはありません。

つまり、裏を返せば、皆さんの環境が現在ホワイトであったとしても、あらゆる人が、この手のクラッシャー上司に当たることは等確率である、ということです。
サラリーマンの特性上、”指揮命令権限”を、狂人に握られることは”詰み”であり、

全労働者に等しく発生するリスク

と考えます。これが上司、業務ガチャと言われる所以であり、ねこマンがサラリーマンはクソゲーと確信する理由です。(もちろん、50%くらいの人は遭遇しない幸運に恵まれるかもしれませんが確率論です)

生殺与奪の権を握られているという意味では、古代ローマ時代、大航海時代後の植民地支配下における奴隷となんら変わりのない構造であるというのがねこマンの結論です。(現代ですとロシアがそれに近いでしょう)

窓際志向へ(ステルス窓際化)

加えて、ねこマンのキーワードとして、窓際があります。
これは、過去のパワハラを踏まえ、会社は信用できない(特に人事部は、管理責任を問われるため隠蔽方向に動く)という点に加え、そもそも累進課税の日本においてある一定の水準を超えると手取り額は、飽和していき、部長になろうが、然程変わらないという事実を知ったからです。(せいぜい200万円でしょう)。

旭川いじめ殺人事件と構造は同じです。
そうであれば、くだらない自己承認欲求など捨てて、圧倒的財務基盤を確立し、出世は度外視して、

・いやな事は極力やならない
・無駄な飲み会
・ゴルフ
・社内政治には参加しない
・評価のために自分を追い込まない

そう、10年前の圧倒的パワハラ、圧倒的絶望が、ねこマンを変えたのです。今思えば1つの分水嶺でした。

無論、現代の企業はそれほど甘くなく、明らかに手を抜いたり、アウトプットが低すぎるといじめ、リストラの対象となりますから、あくまでマインド上の話でありますが、それを毅然とした態度としてある程度は体現することにしました。

以上 後編へ続く・・・


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