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ヨガはゴールから入ると痛い目を見る

コロナ渦でヨガ教室も閉鎖となり、ヨガをする機会がなくなっていました。
「ヨガしたいのに」
そういう思いに囚われると居てもたっても居られなくなり、
YouTubeやInstagramで「ヨガ」を検索してみた。
世の中には色々とヨガのポーズを教えてくれる優しい人が多い。
深謝。
早速有難く見させてもらうことに。
この時まで同じ26ポーズをヨガ教室でやり続けてきたため、未経験のポーズがほとんどだった。
せっかくだからチャレンジしてみようと思い、
Instagramで4倍速くらいのスピードで動く先生の動きを真似てみた。
「他のヨガってこんな早く動くのか?!」
「こんないきなり足を開いて足の付け根が痛いが、、これも練習だ!」
「身体が訛っている。筋力が足りてない」
そんなことを考えながら、Instagramのヨガをガシガシやっていた。

その翌日。
痛い。これは筋肉痛だな。よく頑張ったもんな!

数日後。
まだ痛い。歩くのも痛い。
足の付け根をぐるぐる回すとある方向だけ激痛が走る。
これは怪しいぞ。

1か月後。
治りませんでした。
結局、謎の痛みが何なのかを聞きに近所の整形外科へ行った。
レントゲンを撮ってもらい、先生はその結果を診て満足げにこう言った。
「生まれつき股関節のソケット部分が浅いんだよね!それだよ、それ!
 股関節に負担がかかるような、長時間歩くようなことはしないようにね」
「ヨガ8年もやってるんだね!もうヨガの先生になれちゃうくらいなのにね」
残念だね、、とまでは言われなかったが明らかにそんなニュアンスで言われた。

しばらくしてからInstagramには倍速再生できる機能があることを知った。
4倍速で動いたらそりゃ身体痛めるわな。知らないでやっている人、、いないか笑

もう一つ、ヨガの勉強をしてから気づいたのだが、ヨガのポーズをいきなりやるのは危険だということ。
最初は身体を温めたり、ポーズのリハーサルのような動きをウォーミングアップとして行った上でポーズに入る。身体を慣らす時間が必要だった。
また、身体の調子に合わせて段階的にポーズを取っていくこともできるのがヨガなのだ。そもそもヨガは手足の長いインド人男性のものだったから、短足胴長で力も弱い私がいきなりやってできるワケがない。
いきなりポーズの最終形態をしようとすると、身体は動かないし無理に伸ばそうとして筋肉や腱が断裂したりすることがある。

たくさんのヨガ動画を見つけた時に投稿してくれた人たちに感謝したが、
少し恐怖を感じた。
危険なことを発信しているかもしれないと。
私レベルで身体が硬い人は多くないかもしれないし、そもそもチャレンジする無謀な人もいないかもしれないが。
ウォーミングアップやポーズのバリエーションがあることを伝えないと、痛い目を見たりヨガを嫌いになる人がいるかもしれない。

ちゃんとヨガを伝えたい。

生まれつきの特徴により、ヨガの先生のようにビヨーンと足を広げることは不可能だけど、ヨガはできる。伝えられる。

そんな思いを胸に抱えながらヨガインストラクターになった。



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