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💿June Christy - 「Something Cool」モノラル盤とステレオ盤の不思議 -

SOMETHING COOL

1950年代を代表するジャズヴォーカリスト、ジューン・クリスティのこのアルバムは気に入って良く聴いているのですが、少し違う視点で。

モノラルとステレオ盤

アルバムに2種類存在するのは良く知られています。ジャケットがモノクロで目を閉じているのがモノラル盤、カラーで目を開けているのがステレオ盤と言うのが通説です。

しかも、録音時期も違うのです。モノラル盤は1953年、ステレオ盤は1960年です。

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私の持っているのはジャケットがカラーですので、ステレオ盤と言うことです。しかし、ジャケットの裏にも一切STEREO表記はありません。

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疑問

しかし、どれだけ聴いてもステレオに聴こえないのです。昔使っていたアンプの様に、モノとステレオの切り替えがあればすぐわかるのですが。

聴いているスピーカーJBL PARAGONは、1957年に発表し、翌年から販売されました(私が所有しているのはもう少し後期)。ほぼ同時期にアメリカでステレオのLPレコードが発表されたので、1958年の販売時はモノラル全盛の時代です。ですので、左右の音を中央へ合わすのにベストな形となっています。

そのことに加え、半世紀以上前の録音なのでステレオ技術が足りず、ステレオ盤でありながらモノラルに聴こえるのかと勝手に解釈し、疑いつつも長年聴いていました。

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ウィキペディアにヒント

アルバム『サムシング・クール』は1960年に、再びルゴロの指揮により、同じプログラムで、オリジナルに準じた編曲を用いたステレオ盤が再録音されている。モノラル録音時に比べ、ジューンの喉の衰えにより、歌唱のコンディションが若干損なわれている傾向がある。LPジャケットは、モノラルが「ジューンが目を閉じたモノクローム印刷」、ステレオが「ジューンが目を開いたカラー印刷」とおおむね区別できるが、1960年のステレオ盤発売時点において、すでにカラー版のジャケットがモノラル盤に使われるケースが発生していた。1991年以降の再発盤CDは曲目やモノラル/ステレオ録音の選択によって様々なバージョンがあり、LPでの組み合わせがさらに混在しているケースも見られる。 出典:Wikipedia

???
慌てて、Amazon Musicでステレオ盤を再生しますと、明らかに違っていました。あぁ、やっぱりモノラル盤だったのだ。

何故もっと前にCDをレンタルするとか、YouTubeで確認しなかったのかなぁ。

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ジャケットも楽しめるアナログレコード、好きだなぁ。

〈了〉

※ レコードジャケットの著作権を考慮し、以前の記事における画像サイズを小さくしています。そのため画質が荒くなり、記事の内容が理解しにくい場合があるかも知れませんがご理解下さい。他の投稿も、順にやり直しています。

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