栗田一歩/KAZUHO KURITA

手話を撮る人。

栗田一歩/KAZUHO KURITA

手話を撮る人。

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ひとつ終わって、ひとつ始まる。

2021年2月12日、父が他界した。 父の人生が終わり、 僕の人生が始まる。 父のこと 父が食欲がないと訴え入院をしたのは10月の末。2ヶ月間の入院期間で顔を見れたのは主治医からの検査の報告などを受けた時の2回だけだった。3年前に癌を患って続けていた抗がん剤治療の副作用もつらくなったようで、治療をやめれば長くても後2ヶ月との余命宣告を受けた。この後、父の希望で緩和ケアのある病院に転院。そこでは面会が少しだけ可能になり、ゆっくりと話せる時間もできた。 父は30歳の時に鉄

    • エルズルムにて。

      本日より第20回冬季デフリンピック競技大会がトルコ/エルズルムで開催されます。 諸事情により、公表はしていなかったことと、渡航前の感染症対策の検査のため、直前まで現地に行けるかが分からなかったため、この記事は下書きのまま眠らせてありました。この記事を公開できたということは、2月27日より日本選手団の皆さんと共に現地入りできたということになります。 僕は手話と写真を始めてから、デフリンピックの撮影を、人生の大きな目標のひとつに掲げてきました。今回、日が迫ってからの決断だった

      • クリタカズホ3.0始まります

        2024年。 明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 早速ですが決意表明も兼ねた本年一発目の更新です。 僕は毎年、その年の目標を大層に何個も掲げることにかけては全国一位を自負しています。しかしその目標達成率はほぼ " 0 "。知り合いからは「まーた言ってるよコイツ」と思われ続けて早10年。それでも大層な目標を毎年掲げ続けましたが、その達成率はほぼ " 0 "のまま。 そんな有限不実行の漢、クリタは考えました。 何かひとつ…ひとつだけでいい…

        • だからぼくはてんさいしゃしんかをめざす

          「はいチーズサンドイッチ!」 写真を撮る時に、僕はこう声をかけて撮影をする。 おそらく周りの友人はいつもふざけている栗田のことだから、 なんかてきとうなことを言っているんだと思われていることだろう。 実はこのかけ声、僕が尊敬してやまない てんさいしゃしんかのセリフだ。 まずはてんさいしゃしんかについて説明しておきたい。 そこを説明しておかないと、急に天才写真家を目指すなんて言い始めた トンチキなヤツだと思われるに違いない。 てんさいしゃしんかとはSFC用ソフト「MOT

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        ひとつ終わって、ひとつ始まる。

          LISTEN

          "Listen"の語源は古英語の”hlysnan” この言葉には元々「注意を払う」 という意味が含まれていたらしい。 彼女のことを知ったのは、 何気なく見ていたSNSでのこと。 そこには、 僕の知ることがなかった世界があり、 知ることができなかった世界があった。 どうしても話を聞いてみたくなった僕は、 思い切って彼女に連絡をとった。 彼女は広島にいた。 偶然にも8月15日、終戦の日。 台風が迫る中、僕は車を走らせた。 彼女の話を聞くために。 #1 夜 普段から出か

          あなたとのつながりをカタチにします

          カタチがないからこそ大切にする。 でもやっぱりさびしいから、 あなたとのつながりをカタチにしました。 まずはじめにこのカードは僕とあなたがつながったこと証明する大切なカードであると同時に、なんの効力もないただの紙切れです。 財布に入れていてもお金は貯まりませんし、不思議なパワーで病気が治ることもありません。ただふとした瞬間に出会った時のことを思い出せるかもしれません。 カタチにした理由僕は運命恐怖症という病を患っていて、人との出会いと別れに異常な恐怖を抱きます。例えば街で

          あなたとのつながりをカタチにします

          まずは自分にできないことを羅列してみた

          おはようございます。 4月1日からフリーカメラマンという名の実質無職として、人生の再スタートを切ってしまった栗田一歩と申します。 なぜ何の当てもなくフリーカメラマンという名の実質無職として生きていこうと決意したのかは、前回の記事を読んでいただけたら幸いです。 この記事から「毎日更新して情報発信していくぞ」と決意して早1ヶ月。 いかに僕が飽き性で有言不実行な人間かが伝わるかと思います。 そんな僕がカッコつけてフリーランス宣言をしたものの、 本当に大丈夫なのか、 本当に食

          まずは自分にできないことを羅列してみた