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競輪の数学

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競輪の予想に数学を取り入れてみよう
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【5車連携でも決まらない理由】競輪の数学Vol.4

【5車連携でも決まらない理由】競輪の数学Vol.4

数学的に失敗が読めた大宮記念の関東5車連携2024年の記念がここまで3節開催されましたが、決勝では大宮で5車、和歌山で4車、川崎で5車による地元地区連携という極端な構成になっていました。

しかし、大宮では平原の2着までで失敗、和歌山は近畿4車が4着まで完全上位独占で大成功、川崎では番手郡司が勝利し成功も2,3着は他地区という結果になりました。特に大宮記念での完敗はXの競輪TLが大荒れに荒れており

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【なぜ周長の短いほうが先行有利なのか】競輪の数学Vol.3

【なぜ周長の短いほうが先行有利なのか】競輪の数学Vol.3

競輪はコースについてあまり深く考えてるファンが少ない競輪ファンは他の公営競技のファンと比べて、とにかくデータに無頓着であることが多い。コースについての研究ひとつを取り上げても、競馬やボートと比べて明らかに何も研究が進んでいないのだ。

競輪の場合、漠然と「直線が長い・短い」「カントがきつい・ゆるい
」「周長が長い・短い」くらいしか考えられておらず、なおかつ、それも適当な感覚でしか予想に活かされてい

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【番手はどれだけ楽になるのか】競輪の数学Vol.2

【番手はどれだけ楽になるのか】競輪の数学Vol.2

番手は楽になるというけれど「どんだけ」?競輪ファンなら誰もが知ってる「番手は脚を貯められる」ということ。前が風除けになって楽になる「らしい」のだが、実際問題、それがどれだけ楽になるのかは適当な感覚でしか語られていないのが現状だ。

実は楽になる程度はすでに計算されている。自転車競技はロードレースを中心にではあるが、日本よりヨーロッパのほうが盛んで、スポーツとしての基礎知識レベルで、風圧の軽減率につ

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【上がりが0.1秒違うと何が変わるか】競輪の数学Vol.1

【上がりが0.1秒違うと何が変わるか】競輪の数学Vol.1

上がり12.0の平均速度は60km/h1周400mの標準的なバンクにおける上がりタイムで考えます。

【上がりタイム】最終周回のB(バック)からG(ゴール)までの区間における選手ごとの通過時間

つまり、1周400mのバンクでの上がりタイムとは、Gまでの200mにおける時計になります。競馬に言い換えればラスト1Fですね。

このことから、上がり12.0(秒)では平均速度は16.666…m/sであり

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