【VR体験会】夏らしさを味わってもらおうと思ったら、懐かしい思い出を呼び起こした話。
皆さんこんにちは!システムソリューション本部(以下、SS本部)のTNです。
この記事では、7月に行われた「VR体験会」についてご紹介します。
高齢者にもVRで夏を楽しんでほしい
シグニフィ株式会社の主な3つの事業部のうち、「システム部門」と「ヘルスケア事業部門」が協力し、シグニフィが運営する生活リハビリデイサービス「りふり柴又店」でVRゴーグルを使った映像上映会「VR体験会」を開催しました。
VR(Virtual Reality, 仮想現実)とは、大まかに言うと、「コンピュータが作り出した映像の中に入り込んだような体験ができる技術」のこと。つまり、今回の企画は「まるで動画の中に入ったような体験ができる上映会」ということになります。
日頃、思うように外出しづらいデイサービスを利用する高齢者の皆さんに、「VRで夏らしい体験をしてもらおう!」というところから企画がスタートしました。
りふりでのVR体験会は今回が2回目。 りふり亀有店で開催した1回目の体験会が好評だったため、「柴又店でもぜひやりたい!」という話が持ち上がり、今回の開催に至りました。
体験会で上映する映像を探してプレイリストを作ったり、当日の手順をマニュアル化して実行したりといった部分を担当したのが、私たちSS本部のメンバーです。
当日のプレイリストはこちら。
1本2分ほどの動画×5本で、一人あたり計10分ほどの長さです。
お祭りや花火大会など、夏らしいラインナップとなりました。
VRで人気の動画は?
当日の流れは、こんな感じです。※一部抜粋
参加者の皆さんは、りふり柴又店のご利用者さんです。
4日間の開催期間中、1日平均15名が参加してくださいました。
VRについてよくわかっていなかった参加者の皆さんも、実際に体験してもらうと、目の前に流れる映像に歓声を上げたり、思わず手を伸ばしたり、思い思いに楽しんでいました。
特に人気があった映像は「キリンのエサやり」です。
最初は映像の迫力に驚いていた方も、慣れてくると楽しそうにキリンの動きを見上げていました。
「キリンさんってまつ毛長いし、目も大きくて美人なんだね」との感想もありました。
思いがけないVRの楽しみ方
さて、ここからは、運営スタッフとして体験会に参加してみて感じたこと、発見したことをご紹介します。
VR体験会は4日間でしたが、その間に、一度体験された方が再び体験しに来てくださることがありました。(楽しんでいただけてよかったです!)
再体験される方の中には、今回のプレイリストとは別の動画を希望される方もいらっしゃいました。
そういった方には、「犬が好きだから犬の動画が見たい」「沖縄の海が見たい」「桜が見たい」「台湾に行きたい」などなど、見たい動画を教えてもらい、その場で動画を探して体験していただきました。
その際、動画を見ながら「実は昔、大きめの犬を飼っていて…」「沖縄ではないけれど、四国の海に潜ったことがあって…」と、昔の体験を話してくださる高齢の方がいらっしゃいました。
自分とは異なる世代の方のお話を聞く機会はあまり多くない私。興味津々で色々質問をしていたところ話が盛り上がり、気付けば動画がずいぶん進んでいた、ということもありました。
VRは新鮮な体験をするための技術だと思っていたのですが、昔の記憶や思い出を呼び起こすこともできるのだなと感じました。
VRゴーグルと眼鏡
VRゴーグルの使い方についても発見がありました。
VRゴーグルは、基本的に目の周囲を覆うように装着します。水泳用のゴーグルのレンズの部分が、映像が映し出される箱になっているようなイメージです。そうすることで、周囲の視覚情報がカットされ、映像体験に集中しやすくなるのです。
そのため、眼鏡をかけている方には眼鏡を外してゴーグルを装着してもらうのかなと、私は思っていました。
ですが、今回の体験会で、眼鏡を先にVRゴーグルに嵌めておいてゴーグルごと装着する、という方法を知りました。この方法であれば、眼鏡を使用されている方も、クリアな視界でVRを体験することが可能です。いつもの視力で迫力ある映像を鮮明に見ることができたのも、VR体験を楽しんでいただけた要因の一つになっていたのではないかなと思います。
ちなみに、このことを発見し、教えてくれたのも、眼鏡をかけたメンバーです。
その他にも、VRゴーグルを使用してもらう際の注意点をチーム内で共有できたり、体験後に利用者様から「ありがとう」とお礼を言っていただけたりと、SS本部としても貴重な体験ができました。
体験会に参加してくださった利用者の皆様、ありがとうございました!
体験会運営に携わった皆さんもお疲れ様でした!