椎名 珠生

椎名 珠生

最近の記事

がじゅまると金の生る木

ブラウンハンドである。 こんがりと日に焼けたお肌の話をしているのではないのです。 植物を枯らさずにすくすこと育てることのできる人のことを 「グリーンハンド」と呼ぶことがあるそうなのだけれど それを考えると私ってブラウンハンドだなぁという話である。 うん、つまり植物を枯らしてしまうの。 田舎出身だし、家には庭もあった。 庭には植物があったし、夏休みには水やりのお手伝いもした。 加えて言うなら祖母は華道の先生だったりなんかしてたから 植物にはそれなりに触れてきた方なのではな

    • 「聞いて!聞いて!聞いて!聞いて!!」

      「聞いて!聞いて!聞いて!聞いて!!」 とよく親に言っていた。 今日あったくだらない話をしている時にそれはよく発動した。 なお、親は私の話を聞いている。 私が「聞いて!」を連発するより前からずっと聞いているのである。 それなのに「聞いて!聞いて!」とは・・・。 思い返せばあれは 「もっと全身全霊を私に傾けてくれ!」 という訴えだったのだなぁと思う。 母親が晩ごはんの支度をしている時や 父親が何か別のことを考えている顔をする時にその言葉を発していたと思い出したから。 (余

      • 私にとっての「ちょうどいい」ってどんな感じなんだろう

        「ちょうどいい」とは何だろう。 というようなことを最近よく考える。 辞書には 「程度が過不足なくぴったりしているさま。分量や大きさ、時間などさまざまなな物事について言う。 」 とある。 うん、大体そんなような感じで使っている言葉だ、と納得する。 言葉としては間違った使い方をしていないと思うのだけれど 「私にとってのちょうどいい」ってなんだろう?と思うと途端に「?」となる。 きっかけは棚だった。 私はここ数年、化粧を楽しむようになった。 (きっかけは諸々あったけれどそれ

        • 推しが分からないのですよ

          推しが分からない。 いや、「私の推し!何考えてるか分かんないんですよ!」みたいな話ではない。 どんなに好きであろうとも直接知っている人でない限り見えているのはほんの一部だし 直接知っている人(例えば友人や家族や恋人)だって何考えてるのかなんて本当には分からない。 何なら自分のことだってろくすっぽ分からんと思って生きている。 そういうことではなく 「推し」という感覚が分からないのである。 ものすごく好きな有名人はいる。 私はその人のファンである。 「え、ファンを名乗るなら

        がじゅまると金の生る木

          我が家がカスタムバレンタインになったのはですね・・・

          我が夫婦はバレンタインは行わない。 いや、行わなくはないか。 お酒を送り合ったりはする。 けど私が一方的にチョコレートを贈ったりはしないのである。 あれは付き合い始めて最初のバレンタインであった・・・(昔話風) 当時繁華街に勤めていた私は 仕事の合間にチョコレートを物色し 「これなら彼が好きそうだ!!」 と思うものを選んで買いましたのよ。 仕事柄結構繁忙期だったので頑張って時間を作ったのさ。 喜んでくれたらいいなー。 美味しいと思ってくれたらいいなー。 とワクワクソワ

          我が家がカスタムバレンタインになったのはですね・・・

          夜中にジャムを煮る

          感化されやすくて困ってます。 嘘です、困ってません。 なんなら楽しんでいます。 任侠映画を見た後は肩で風を切って歩くし ディズニープリンセスを見た後はちょっと溜めて振り返るし 映画「ロリータ」を見た後は赤いペディキュアを塗ってうふうふする。 とにかく感化されやすい。 中でも感化されやすいのは食事。 はじめて小説「かもめ食堂」を読んだ時は 「海苔が柔らかいおむずびが食べたい!  コンビニのパリッとした海苔のやつじゃなくて!しっとりしたやつ!!」 と、もう眠りに就いていた当

          夜中にジャムを煮る

          長年戦っていた親不知と決別したんですよね!って話。

          少し前、年末の話なんだけど職場の人と 「今年、何しました?」 という話をした。 年末の風物詩。 日々はずるずると流れて行くから、こういう振り返りって 「あらー、私ったらこんな感じなのね!」 と思うことができて結構好きなタイプです。 ていうかこういう話題でもなければ自分の立ち位置がぼんやりしてしまう残念さんなのよね。 そんで振り返って最初に浮かんだのは 「今年!親不知抜きました!!!」 というもの。 もっと他にないのかい・・・?という突っ込みもありそうだけれど 私にとっては大

          長年戦っていた親不知と決別したんですよね!って話。

          私のほどほどはどこか?(今年の目標的な・・・)

          昨年の読書の冊数は結果的に196冊だった。 200冊まであとちょっとだったわー!!という気持ちと同時に湧き上がる「いや、そんなに読んでたの?」という無自覚の読書量に対する驚き。 去年は60冊くらいでいいと思ってたんだけどなぁ・・・予定は未定。 というわけでごきげんよう。 年末年始はあまり遠くには行かなかった。 オンラインで遠くに暮らす友人と忘年会をしたり お取り寄せした蟹をウッキウキで食べたり 年始に向けての買い出しをしたりした年末、 初詣に行ったり 行ってみたかった本屋さ

          私のほどほどはどこか?(今年の目標的な・・・)

          【日記】今年の読書目標(目安)と現在の進捗w

          今年があと1ヶ月しかないとかマジで?! という気持ちでいっぱいです。 どうも、お久しぶりです。こんにちは。 さて、今年もあと1ヶ月ってことでふと思ったのです。 今年の目標って達成率どんなもんだろう?と。 今年の目標だの〇歳の目標だの立てたけど達成できたかどうかも分からないままぬるーんと過ぎていく日々・・・ってなりませんか。 私はなります(なるのかよ) だって1年間の目標って忘れない?! 1年て長いじゃん!!(言い訳) 特にここ数年は緊急事態宣言だの円安だので やろうと思っ

          【日記】今年の読書目標(目安)と現在の進捗w

          私の私による私のための休日~はじまりは蜷川実花~

          去年の年末くらいから「私の私による私のための休日」というのを生活に導入している。 それは何かというとまぁ文字通り私が全面プロデュースの私だけが楽しい休日のことである。 例えばある予定のない休日の朝、目が覚めて「あ、今日はお休みか~何しようかな、二度寝しようかな」と思う日がある。それはそれで幸せ。(いや、二度寝は最高に幸せ) でも友達とディズニーランドに行くよ!なんて日にいつもより早い目覚まし時計より早く目を覚まして、前日までに考えていたコーディネートに身を包んで、化粧は瞼に

          私の私による私のための休日~はじまりは蜷川実花~

          こちらがラッキーボーイと呼ばれた男です

          前回はキジトラ猫の律さんを迎えた時の話をしたけれど、我が家にはもう1匹猫がいる。 白黒ハチワレのルパンさんである。 こちらも保護猫と呼ばれる子ではあるのだけれど 律さんをお迎えした時のような葛藤とかドラマみたいなものはない(笑) 律さんをお迎えして1年が経過した頃、我が家ではもう1匹猫を迎えようかという話が持ち上がっていた。 律さんは幸いなことに我が家に馴染んでくれた。 毎日絶えず可愛い。 そして彼女は野良だった時分家族と暮らしていたから、もしかしたらほかの猫がいた方が良

          こちらがラッキーボーイと呼ばれた男です

          私が猫さらいになった日

          うちには2匹猫がいる。 キジトラのメス(7歳)と白黒ハチワレのオス(5歳)。 どちらも近年では保護猫と呼ばれるようになった元野良猫だ。 我が家にとってのファースト猫はキジトラの律。 彼女は、以前暮らしていた町の地域猫で、私は地域のボランティアの方に委託される形でほかのご近所さんと共に彼女とその家族の世話をしていた。 彼女は、家族の中でもいっとう警戒心が強く、食い意地が張っていた。 ごはんを差し出すと他の猫は私の足元でもぐもぐと食いつくのに、彼女だけは 「食べたいがお前のこ

          私が猫さらいになった日

          愛のベクトル

          寝室で寝そべって本を読んでいた。 顔も洗って歯も磨いて、その日は顔面にスリーピングマスクまで塗りたくって あとは寝るだけという状態、 枕元には猫がいて一通り毛繕いも終わって丸まっている。 猫も寝る準備万端だ。 眠る前には本を読む。 寝室では眠る以外のことをすると脳がベッドの上でも活動モードになってしまうから ベッド以外のものを置かず、眠るためだけの部屋にするのが好ましい。 ということは知っているものの、眠る前の読書は子どもの頃からの習慣だ。 その日読んでいたのは猫が出て

          愛のベクトル

          アボカドのグラタン

          小学校も高学年になると、子どもの世界にも広がりや意思ができてくる。 小学5年生のある週末、私は家族旅行よりも当時やっていたミニバスケの試合に出たかった。 レギュラーとして試合に出られるかどうか境目くらいの技量で この試合でいい所を見せられるかどうかも今後のレギュラー争いの重要なポイントな気がしていた。 試合には出たいけれど、 そのために家族旅行を中止にしてくれとは言いにくい。 とはいえ私だけ家に残るなんて選択を親が許してくれるはずもない。 大人の手を借りずできることが増え

          アボカドのグラタン

          スクランブルエッグ

          オーストラリア、ブリスベンの駅を出て、丘をずいずい登って公園を突っ切ったところにそのホテルはあった。 ヨーロッパっぽい石造りを模した建物で シーツはピンク色を基調としたモザイク柄。 それまで家族旅行で行ったことがあるのは温泉旅館がほとんどだった私は 「外国に来たって感じ!!」 と鼻息が荒くなるほど興奮していた。 小学6年生、初めての海外旅行だった。 家族旅行で海外に行ったことがあると言うと 「お金持ちなのねー!」 と言われることがあるが、そんなことはない。 きちんと円高

          スクランブルエッグ

          ミスドのゴールデンチョコレート

          おばちゃんの部屋の窓際にはトルソー、大きな台の上にはミシンが数台。 台の向こうにはベッド、そしてベッドの上にはおばちゃんが飼っている真っ白で優しいオス猫が目を細めて丸くなっている。 祖母の家で過ごす長期休暇の間、私は毎日その部屋に通った。 母方の祖母の妹(本当は大叔母さんに当たるのだけれど、若かったこともあって私はおばちゃんと呼んでいた)は 当時祖母の家に住んでいて、サービス業に従事していたように記憶している。 彼女は多分、私の人生において最初のガールズトークの相手だ。

          ミスドのゴールデンチョコレート