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古典、故事成語016(書経)

若薬不瞑眩、厥疾不癒。

もし薬、瞑眩せずんば、その疾癒えず。

薬はめまいが起きるほどでなければ、その病は癒えない。


※注釈※
薬に例えて、悪い行いを改める機会について説かれています。

似たような言葉として、

良薬苦於口、而利於病。
忠言逆於耳、而利於行。
(孔子)

良薬は口に苦けれど病に利あり。
忠言は耳に逆らえど行に利あり。

良薬は口に苦し、の原典です。


悪い行いを改めるには、悪いと認識しているかどうかがまず重要に思えます。
認識が無ければ、より強烈なショックがないと、なかなか改める機会とならないでしょう。
認識がありつつも、ずるずるという場合は、薬や言との関係性が重要になってくると思います。
同じ言葉であっても、尊敬している人から言われるのと、軽蔑している人から言われるのであれば、聞く姿勢が大きく違ってくるでしょう。
また、自分自身にショック療法を施す事で、一時的には辛くなりますが、良き方向へと改める機会が得られる事と思います。


旧ブログにて2016年05月13日に記載していたもの

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