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必勝! 高校デビューのやり方

 どうも、モラトリアム葛藤です。
 本記事は、自身が学生時代に実施した高校デビューの方法を備忘録として文字におこした記事となります。私の学生時代のエピソードというよりは高校デビューを実行するにあたり行った方法が主となります。ざっと37000字ちょっとあります。
 結構長めですが、高校デビューしたい方の助けになればと思い、書きましたのでぜひ見てもらいたいです。では、どうぞ。

はじめに

 今回、私が高校デビューの記事を書こうと思った理由は、高校デビュー攻略サイトの”杜撰さ”が発端となります。
 実際に、Googleで高校デビューと検索をかけてみれば大半はアフィリエイト目的の業者が書いているようなものが多く、陰気キャラの視点から見れば首をひねるような内容のものが多いように感じます。
 もちろん書いてある内容自体は否定しませんし、業者とはいえ人です。大多数の人間には友人がいますし人間関係を円滑に回してる方がほとんどでしょう。そういった方々の記事ですから、参考になる意見もあるはずです。

 ただ、そんなきらきらしたサイトに記載されている内容をみても

「これで本当に成功するの?」 「友達できるの?」

 そんな不安に駆られるような気合とノリで乗り越えるような内容が多いように感じます。

 それもそのはずです。大多数の人間は、陰気キャラが言語化しなければままならないこと(例えば、身だしなみや話し方など)を無意識のうちにやってのけているのです。その無意識部分が理解できなければ高校デビューなんてもの成功するはずがありません。

 ということで、本記事では、私の実体験をもとに高校デビューの方法について細かく分析・言語化し、戦略的に高校デビューの成功確率を上げる方法について書き記していきたいと思います。

※中学時代、作成した高校デビューノートを基に書いています。内容はかなり痛めですが、中学生なのでそういうものです。よろしくお願い致します。



高校デビューとは(本記事での達成目標・定義)

 まず高校デビューとは何か、Weblio 辞書から引用を行うと以下の通りです。

中学生の頃は、それほどクラス目立たない存在だった人が、高校入ってイメージチェンジ行い垢抜けた格好振る舞いをしたり、不良行為手を染めたりすることなどを意味して用いられる語。

出典:Weblio 辞書

 こんな言葉が生み出されるぐらいですから、学校内の交友関係や行事は、上位層の人間、つまりは陽気キャラが中心となって回っていることがよくわかります。目立たない人間とは、存在していないのと同義ということですね。
 実際に私も、中学時代の友人はゼロ。クラスにいてもいなくても変わらない、そんな中学時代を過ごしていました。(そんな学生生活も今振り返ってみれば悪くはありませんでしたが……)

 本記事でも目指すは「上位層の人間!」と言いたいところですが、あくまで「本音を言い合える友人を作ること、グループに所属できること」を高校デビューの達成目標とします。
 つまりは、上位層狙いではなく中間層以上、いわゆる普通キャラ以上を目指すということです。上位層とも話す機会もありますし、下とも話す機会がある、可もなく不可もない楽しく学生時代を過ごせる、そんなボリュームゾーンの地位を目指します。

 理由はなんとなくわかると思いますが、中学時代に最下層の人間をやっていたような人間がいきなり、適切なコミュニケーションをとって、人間関係を構築して、行事でも大活躍して、なんてはっきりいって無理な話です。
 関係を構築するうえで重要なコミュニケーションに”慣れ””が必要なはずですが、この記事を読んでいる皆さんはその慣れを練習する人間関係もありませんよね。家族はもちろん利用できる資源の一つですが、家族の前のようにクラスメイトの前で振舞えないからこそ現状の灰色の学生生活を送っているのではないでしょうか。

 今、記事を読んでいる皆さんは、高校入学時にぶっつけ本番で人間関係を構築しなければならないのです。高校デビューの難しさを自覚するべきです。

 したがって、本記事では、クラス内における普通キャラの地位獲得を最低ラインとして設定し、それを達成目標として作成されています。
 もちろん、自身でクラス内でどの程度の地位の人間になりたいかは自由に目標として設定してもらって構いません。本記事が、高校デビューを考えている皆さんの一助になれば幸いです。


入学前にできること・心構え編

外部環境・内部環境の定義・整理

 この項では、入学前にできる外部環境・内部環境と呼称し、整理を行います。

 外部環境とは、自身でコントロールできない学校生活に影響を与える諸要素のことを指します。本記事では、校則や校風の点です。一度、高校に入学してしまえば変えることが出来ない環境のことを指します。
 本記事を読んでくださっている方の時期(入試が終わっている時期なのか、高校選び時期なのか)がわかりませんが、できれば検討するべき指標です。

 内部環境とは、自身でコントロールできる学校生活に影響を与える諸要素のことを指します。本記事では、体格や身だしなみ、交友関係の作るうえでの姿勢・意識の点です。つまり、高校デビューを成功させるための自分磨きの指標です。

 結局のところ、皆さんを最初に判断するのは校風に染まっていない新入生ですから、外部環境よりも力を入れるべき指標です。外部環境はある程度リカバリーが効きますが、内部環境を怠ると間違いなく高校デビューは失敗します。
 ありのままの自分のせいで現状の学校生活が充実していないんですから当たり前ですよね。

 では以上、二点を中心に説明していきます。

学校選び編(外部環境)

学校選びの概要・整理

 この項では、学校選び、つまりは外部環境の点を記載します。もう高校が決まってしまっている方は諦めて流し読みしたあと、次の項に進んでください。

 さて、本題ですが、皆さんの高校選びの基準はなんでしょうか。
 「制服がかっこいい!・かわいい!」とか、「文化祭の焼きそばが美味しかった!」とか、現実的に「行ける高校が学力的にここしかない……」とか様々あるとは思います。しかし、そんな短絡的な思考のみで高校を決めてほしくはありません。

「進学実績的にここ!」「家から近い高校でいいかな……」

 とか思っている皆さん、はっきりいって”浅い”です。高校選びにも高校デビューを有利にする要素があります。

 高校選びにおいて大切してほしい要素は2つ

①校則が厳しい高校(先生が生徒を統率しているような高校)

②中学時代の同級生が進学しないような高校

 に進学するのがベストです。

 では、具体的にどのようなメリットがあるのか記載していきます。

①校則が厳しい高校に進学するメリット

 高校デビューを成功させるうえで、①校則が厳しい高校に進学するメリットは三点あります。

 第一に、校則や教師に統率されているような高校は校風が落ち着いていることが多く、平穏な学校生活を送ることができる点です。つまりは、いじめがない、あっても陰口程度で済みます。温和な人が多い、もしくはそうならざるを得ない環境ということです。

 誰かを虐げてコミュニティを作る方はどこに身をおいても一定数いますし、そういった方に目をつけられると高校デビューの成功確率が一気に下がります。
 落ち着いた人が多ければ、もしくは落ち着いた雰囲気の外部的な強制があるならば、それだけ自身のノリにあった人を探しやすく、高校デビューの成功確率は上がりますし成功後の高校生活が楽しくなるはずです。
 この記事を見ている方は外向的というよりは内向的な性格の方がほとんどを占めているでしょう。ということで、校則による校風は重要な要素の一つとなります。

 第二に、固有の生徒よりも教師にヘイトが向きやすい点です。人間関係を構築するうえで避けては通れないのが噂話や陰口です。時には、クラスメイトの愚痴が話の話題として上がることもあるでしょう。
 嫌な話ですが、こういった”共通の敵”の話題で話しているときは共感が発生するので、人間関係の団結力や結束力が大きくなるんですね。お手軽に人との距離を縮められる話題なんです。だからこそ、上で挙げたような「誰かを虐げてコミュニティを作る人間」が存在するんだと考えています。

閑話休題。

 クラスメイト以外の愚痴で他に話題に挙がりやすいのが教師です。もちろん教師の方にも立場があるとは思いますが、生徒視点から見ると一番わかりやすい共通の敵です。
 皆さんは内向的な性格の方がほとんどだと思います。初めての友達、昼休みの長い時間など話題の振り方に困る方も一定数いらっしゃるでしょう。だからといってクラスメイトの陰口はしたくない、そんな善良な方が多いと私は信じていますので、共通の敵である教師の話題を振りましょう。(同じ穴の狢ではあるが……)
 共通の敵の話題は、上で挙げたようなクラスメイトの愚痴のように、それとはまったく関係のない趣味の話のように、その人・そのコトを知らなくとも誰でも話題に参加でき、一気に距離を縮められる強力な話題です。
 だからこそ、教師と生徒が対立関係が強い校則が厳しい高校に進むことをおすすめします。

 第三に、身だしなみ・清潔感で差がつきにくい点です。正直にいうと、これが一番のメリットです。このために高校選びをするといっても過言ではありません。

 皆さんは以下の校則を見てどう感じますか。
※実際に私の高校で使用されていた校則の一部抜粋です。

・ツーブロックなどの髪型の禁止や髪染め禁止など髪に関する制限
・眉に髪がかかった髪型禁止
・ワックス使用禁止
・携帯端末の校内への持ち込み禁止
・リップクリームの禁止
・スカート丈の制限
・メイク禁止
・学校指定の服装以外着用禁止

 これを見て

「ブラック校則じゃん」「こんな高校には入りたくないなぁ」

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

 しかし、高校デビューの観点から見ると非常に強力なメリットです。特に身だしなみについての校則、これは控えめにいっても最強です。

 この記事を読んで高校デビューを考えている皆さんは身だしなみ(髪型や服装、メイクのやり方など)にお詳しいですか。予想にはなりますが、この記事を読んでいる方は胸を張ってあると答えられる方は少ないと推察します。
 身だしなみもろくにできず、清潔感のない人間だからこそ、クラス内で最下層の人間をやっているのではないでしょうか。

 後述する内部環境の項でも身だしなみの話をしますが、最低限、下記に書いてあることぐらいはできていてほしいです。

・登校前に整髪剤で髪を溶かし、櫛で髪型を分けて整えている
・自身に合った髪型をしている
・最低限1000円カットで髪型を整えている
・思春期に増えがちなニキビの対策をちゃんと行っている
・皺・染みひとつないシャツを着ている

本記事の内部環境の項より引用

 中学時代は義務教育ですし校則はそれなりに厳しく、上で挙げているものさえこなしていれば問題ないと思います。というか、私の中学だとこれ以外に工夫しようがありません。今の中学の校則事情は詳しく知りませんが、少なくとも私の時代はそうでした。

 ただ、高校は違います。自由度の高い学校だと、上で引用したもの以外にも流行りの髪型やメイク、ファッションを抑えておく必要性があります。髪染めもしている方や整髪料をつけて髪型を整えている方、貴重な朝の時間を割いてメイクをしたうえで登校している方も一定数いらっしゃるはずです。

 そんな中、身だしなみについて今まで大して気にして生きてこなかった皆さんが太刀打ちできるのでしょうか。
 正直いって私には無理だと思います。加えて、知識を得てもそれを評価してくれる人間関係すらない、八方ふさがりですね。一般人と比べても知識面と技能面で圧倒的な差があることを自覚するべきです。

 そんな知識も技能も足りていない皆さんを救ってくれるのが厳しい校則です。
 私が通っていたような校則が制定されている高校に入ることができれば、他者と身だしなみの点で差がつかなくなります。つまり、普通の方ならこなせているはずの身だしなみの基本さえ押さえられていれば、知識と技能面が足りていなくとも、一般人と同じ土俵に立つことができるのです。

 これは自身の弱みを打ち消せる点で強力なアドバンテージになります。だからこそ、高校選びは精査して行うべきなのです。

 以上、①校則が厳しい高校に進学するメリット三点でした。②の説明に進みます。

②中学時代の同級生が進学しないような高校

 これについては私の実体験です。つまりは、失敗談(?)ですね。
 結論から言えば、中学時代の自分を知っている同級生の存在は後々癌になる可能性が高いです。同じ最下層の人間ならまだしも、相手が上位層の人間だと立場が危うくなる可能性があります。

 というのも、入学から授業や部活動などを経て、一定期間経つとクラス外の横の繋がりが大きくなり、自身のクラス内で関係が完結しなくなるからです。つまり、同じクラスの人だけでなく、別のクラスの人たちとも交流イベント(体育祭や林間学校、その他行事)などで交流を取らなければならないときが必ずきます。

 当然、相手は上位層の人間ですから私が所属しているグループメンバーに積極的に関わってきます。正直、その時の気まずさは半端ではないです。当時の心境として、二か月かけて築いてきた人間関係が全て無駄になった、本気でそう思いました。 
 幸い、私の場合はその方が善良な方で中学時代も暴露されずに(裏でされていたかもしれないが)気まずい程度で済みましたが、不安材料はなるべく排除すべきです。
 中学時代を知っている人物がいるならいるで、諸刃の剣にはなりますが、高校デビュー勢だと自らカミングアウトすることも考慮に入れておくべきです。少なくとも私は暴露されてもリカバリーがとれるようにそうしました。

 ですが、やはりその方の性格が悪ければ悪いほど後々癌になる可能性が高いです。上でも申し上げたように、「誰かを虐げてコミュニティを作る人間」は必ず一定数います。できるだけ自身を知っている人物が少なくなるような高校を選びましょう。

高校選び際の検索ツール・意識すべきこと

 ②は注意するしかないにしても①にしては

「じゃあ、どうやってそんな高校探すんだよ」

 そう疑問に思う方も多いと思いますので、ここでは私が高校選びの際に使っていたツールおよび、意識していたことについて記載します。

 上で求めるような高校に入るために重要なのは、校則の厳しさもそうですが、生徒が教師に統率されているかどうかです。当たり前ですが、厳しい校則があっても形骸化していると全く意味ないです。そして、何より教師が厳しいと①で説明した教師にヘイトが向きやすいメリットを享受できます。

 ということで、口コミサイトでの確認が必須となります。星の数が2から3前後だと大体何かしらの欠陥がある高校のこと多く、情報収集を効率よく進められます。
※下記にあげた口コミサイトは審査制ですので、生徒の生の声が一部反映されていない可能性があります。Googleでの口コミや高校の裏サイト、在校生・卒業生の知り合いなど多角的に情報収集を行いましょう。

 口コミのなかでも実際に私が確認していた点は4つ

・校則が厳しいこと
・表立ったいじめが少ないこと(陰口ぐらいどこでもあるので許容)

・教師の態度が横暴であること
・毎月、身だしなみチェックがあること

 となります。

 少し補足します。

・教師の態度が横暴であること
 これはあくまで生徒視点の話です。教師の方にも役割はありますし、校則が破られていれば指導しなければならないのです。横暴である、もしくはそれに近寄ったことが書かれていれば教師によって校則が実効的に機能してる可能性が高いです。事実、私の高校ではそうでしたので確認しておくべき要素の一つです。

 また、実際に入学して特に確認していてよかったと思ったところは

毎月身だしなみチェックがあること
・教師の態度が横暴であること

この二点でした。

 この二点は、本当に生徒からのヘイトを溜めやすいです。
 私の高校の場合、身だしなみチェックに一人でも不手際がある場合は、その場で学年集会の開催、連帯責任で反省文のコンボがありましたので、当初私が求めていたメリットが十全に手に入りましたね。本当に教師が生徒間で共通の敵になります。ムネアツ展開ですね。

 以上が高校選びで意識していたことでした。

高校選びの補足・注意点

 ここまで高校デビューにおいて「高校選びは重要」、「こんなメリットがある!」と騒いできましたが、上の内容をそのまま鵜呑みにしてほしいわけではありません。つまりは、脳死で信じるなということです。
 上に記載したのは、あくまで私個人が考える「高校デビューを成功させるための最短ルート」でしかありません。そのほかの事情は一切、考慮にいれていません。

 偏差値はどうでしょうか。通学時間は?、授業の質は?、進学実績は?、指定校は? 校則が厳しいことによるストレスは? 

 高校デビューの指標は、上で挙げた高校選びの考慮要素の一つだと考えてください。

 高校デビューを優先しないならば、わざわざ学校のレベルを下げる必要はありません。もし高校の杜撰な授業・環境で大学受験に失敗してしまえば次は学歴コンプレックスに悩まされることになります。
 また、遠距離通学になれば途中で何度も高校をやめたくなりますし、移動時間が勉強・睡眠に充てられないせいでかなりストレスが溜まります。ここは甘く見ないほういいです。1時間30分なら往復で3時間です。はっきりいって馬鹿らしいですよね。
 いくら青春コンプレックスだからといって別の懸念点を増やしてしまったら元も子もありません。

 ということで、高校選びについては以上の内容を頭に留めておく程度にしておいてください。あくまで今の自分にあった高校に進むのを前提に進学を検討するのがいいと私個人はそう思います。

入学前の第一印象改善編(内部環境)

入学前の行動概要

 この項では、内部環境、つまり、入学前に意識すべきことや考え方、身だしなみについて説明します。どれも第一印象を良くするために重要なことです。

 高校デビューするにあたり重要な要素は三点あります。
 それは、①第一印象、②コミュニケーション能力、③運です。本章では、丸々①第一印象についての項です。

 本章の説明に入る前に、なぜ第一印象が重要なのか説明しておきます。
 第一印象は、人と関係を結ぶうえで足切り要素持つ重要な指標だからです。つまり、人とコミュニケーションを取るためのスタートラインです。

 第一印象が他者が課してくる一定の基準を上回ってなければ、まず取り合ってももらえません。いくらコミュニケーション能力が高くても、それを披露する場がなければ宝の持ち腐れですよね。

 説明内容は基本的なことばかりですが、一般人が無意識にできていることを皆さんはできていない可能性があります。どうして陽気キャラはクラスの中核を担えるのか、一般人としての心構えは何か、その他身だしなみについて記載していきます。

 事前準備の項ですから、高校デビューを行うにあたる土台の部分です。ここをしっかりやらなければまずスタートラインにも立てません。しっかり対策しましょう。

 やるべきことは大きく3点です。順を追って説明していきます。

①「俺はお前らとは違う……」という考えは今すぐ捨てろ(意識改革)

 変な小見出しですが、読んでる方が思春期真っ最中の中学生の方々だと想定して一応、記載しておきます。高校デビューをするにあたる考え方・意識の項です。

 入学前にこの考え方を捨てなければ間違いなく高校デビューは失敗します。

 皆さんは、自分に友達がいないことを環境のせいにはしていませんか。

 もちろん、「誰かを虐げてコミュニティを作る人」に目をつけられ、いじめに遭っている方も記事を読んでくださっている方の中にはいるかもしれません。そういったことを行動に移すいじめっ子、つまりは犯罪者が九割方悪いです。
 では、残りの一割に気を配ったことはありますか。虐められた・友達がいない原因は、自身の喋り方や身だしなみ、行動などに問題・原因があるのではないかと考えたことはありませんか。

 その問題・欠点こそが、あなたが改善すべき弱みです。

 自分自身を省みてみましょう。知識でも趣味でも考え方でも喋り方でも容姿でも、何でも構いません。そして見つかった強み・弱みをノートに起こし、言語化しましょう。そうすれば、伸ばすべき点、逆に改善すべき点がわかり、高校デビューを達成するための方向性がわかるはずです。

ここからは実体験ですが、私自身、中学時代は他の陰気キャラと自分は”違う存在”だと本気で信じていました。そして孤高でいるものはカッコいいものだと、陰気キャラ同士で傷舐め合いをしているやつらは恥ずかしいものだと、見下してもいました。こんなやついるわけない、ネタで書いているんだろうと思うかもしれませんが、残念ながら事実です。
 他者に合わせるわけでもなく、趣味もあるわけでもない。斜に構えて物事全てに逆張りをするような人間です。今考えても、こんな欠点だらけの人間と関わりたい人間なんているはずがありません。

 ということで、いないとは思いますがこういった考え方・意識は今すぐ捨てましょう。そして、自分の欠点は何か、強みは何かを言語化してみましょう。
 洗い出す際は、現状の自分をよく理解して背伸びしないことが大切です。自信は大切ですが、思い込みは恥ずかしいです。

 皆さんは他とズレている陰気キャラです。
 だからこそ、最下層の人間をやっているのでしょう。

 必ず欠点があるはずです。それを一つ一つ改善していきましょう。意識の改革の第一歩が、スタートラインへと繋がるのです。

②陽気キャラが人気なのかということを観察して知ってみよう

 この項では、陽気キャラにおける素質の特徴について考察します。高校デビューにあたり重要なのはどうして陽気キャラがクラスメイトから人気なのかということを知ることです。

 ここで諦めてしまうような方々は

「顔と運動能力、コミュニケーションでしょw」

 と一蹴するかもしれません。確かに全て重要な要素です。顔に関しては身だしなみに気を遣う以外に対策のしようがありません。

 ですが、顔が微妙にも関わらずクラスの中心にいる上位層の人間はどう説明するのでしょうか。運動能力に至っては自分の努力不足ということを自覚してください。一位になれなくとも、最低限の体力をつけるぐらいなら入学までにどうにかなります。

 努力をして魅力のある人間になろうとしない人間が周りから好かれるわけないでしょう。そのような顔というデメリットを抱えている上位層の人間がどうして周りから好かれているのかを言語化することが大切なのです。

 皆さん個人でもクラスの上位層の人間を観察し、言語化してほしいところではありますが、休み時間中は寝るフリをするのに忙しい方もいるかもしれません。ということで、私が観察した結果についても記載しておきます。

 私が観察した結果、上位層の人間の外面的な特徴は三点あります。

①何をするにも自信がある
 陽気キャラは、何を行動するにしても自信もって行動できています。自信があるように見えると、人間関係の構築、その後の関係の維持において有利に働きます。
 皆さんはクラスのみんながいる前で馬鹿騒ぎ出来ますか。少なくとも当時の私にはできませんし、皆さんにもできないと思います。しかし、上位層の人間はそれを平然とやってのけます。周りにも聞こえるほどの大きな声で異彩を放ち、爆笑の渦に巻き込む陽気キャラはまさしくクラスの顔でしょう。

 羞恥心が乏しいと逆張り解釈もできるかもしれませんが、クラス内ではその羞恥心の乏しさこそが武器になります。ここが陰気キャラと陽気キャラの決定的な差です。とはいっても、皆さんにいきなりクラス内で奇声を発しろとそういったことを求めるわけではありません。

 なぜ自信が必要なのか。
 自信の乏しさは、自分の実際に行動に現れてしまうからです。

・おどおどしないこと
・腹から声を出すこと
・語尾は強く、声も会話する範囲で大きく話すこと
・胸を張って歩くこと

 ちゃんと意識できていますか。第一印象においても継続的に人間関係を結ぶためにも重要なことです。そして、クラスでの顔になるためにも常に意識し続けなければならないことです。
自分自身の行動・考え方に自信を持ちましょう。

②身だしなみ、清潔感がしっかりしている
 陽気キャラは、身だしなみにがきちんとしています。つまりは、健康的で悪感情を抱かせない見た目の方が多いです。実際に陽気キャラと対面してみてもと嫉妬以外の悪感情は抱きません。身だしなみがよいと第一印象が良くなります。
※身だしなみについては後述するので軽く説明します。

 高校デビューするなら身だしなみの改善は必須です。誰が髪がボサボサで体臭もきつくにきびで顔面油まみれの人間と付き合いと思うのでしょうか。不潔で、髪もぼさぼさで、喋り方にも難あり。役満か何かですか。

 家に帰ったらまず洗顔、風呂には絶対毎日に入る、思春期に増えがちなニキビのケアを怠らない、髪は自分で切らずに最低限1000円カットに行くこと、その他諸々を意識してください。それだけでも印象がかなり違ってくるはずです。
 陽気キャラは身だしなみをしっかりしているからこそ、第一印象が良いのです。第一印象に繋がる身だしなみは、スタートラインに立つために重要な要素の一つです

③姿勢を正しく保つこと
 陽気キャラは、姿勢が良い方が多いです背筋が伸びていると第一印象がよくなります。
 自身の背筋を省みてどうでしょう。猫背の方が多いのではないでしょうか。丸まった背は自信がないように思えますし、印象が悪いです。そして何より姿勢は意識しさえすれば、短時間で印象が良くなるので、コスパがいいです。
 とはいえ、ミーアキャットにように背筋を伸ばせばよいわけでもありません。何事も適度に、少し威圧がかかり、自信があるように、そういった人に見せられる姿勢を意識しましょう。鏡で練習です。

 そして、やはり姿勢の良さも第一印象に繋がります。スタートラインに立つために少し意識してみましょう。

 以上、3点が実際に観察してわかった陽気キャラの外面的な内容でした。 他にも特徴はあるのですが、後述する立ち回り編に入る内容もあるためここまでにしておきます。皆さんも自身でクラスを観察して上位層の特徴の言語化、そして自身の行動への反映に努めてみてくださいね。

③身だしなみ(髪型、にきび、体臭などetc...)

 この項では、上でも説明した身だしなみについて詳しく説明します。重複してる内容が多いですが、第一印象は重要な要素ですのでしっかり読んで自己研鑽に努めてみてください。

 基本的な事項は以下の通りです。

・登校前に整髪剤で髪を櫛で溶かし髪型を分けて整えている
・自身に合った髪型をしている
・最低限1000円カットで髪型を整えている
・思春期に増えがちなニキビの対策をちゃんと行っている
・皺・染みひとつないシャツを着ている

 などなど……ちゃんとできていますか。

 水で髪をとかして手で髪を整えていませんか。自身にあった髪型なら構いませんが、幼少期から変わらない髪型で今日まで来ていませんか。整っていないぼさぼさの髪型で学校に登校していませんか。ニキビの対策もせずに潰したりしてませんか。アイロンもかけていないしわだらけで染みのあるシャツを着ていませんか。そんなもの時間の無駄だと一蹴していませんか。

 一つでもできていない項目があるならば、身だしなみについてもう少し考えてみるべきです。次項から内容をピックアップして詳しく説明していきます。

①髪(髪型、ワックス、髪染め)
 早速、髪型(ワックス、髪染め)について説明していきたいと思うのですが……私の高校は外部環境の項で挙げたように校則で雁字搦めにされた学生生活を送っていました。ということで、正直説明できることが少ないです。 この項は完全に独断と偏見です。信頼できなさそう方は読み飛ばしてください。

 現代の高校生のお洒落な髪型については詳しくありませんが、私の時代の高校生の陽気キャラの髪型といえばマッシュやツーブロック、パーマ(天然含む)でした。実際に当時、中学時代のLINEグループで自撮りアイコンを確認しましたが、上位層の人間の髪型と言えば、ツーブロックかパーマ、髪を分けている方が多い印象を受けました。

 では、私たちもそのような髪形にすべきか。答えは部分的にはNoです。
 私の考えとしては入学初日は今まで通りの髪型でいいと思います。特にワックスの使用、これはリスクが高いと感じます。

 理由としてはファッションも髪型についてもそうなのですが、結局、顔が重要になってきます。お世辞にも誇ることができないような顔の人間が、知識も技能も乏しい状態でワックスや挑戦的な髪に変更することは正直リスクが高いです。美容院で整えてもらえばよいと思うかもしれませんが、ワックスの使用は初心者からすると結構難易度が高めです。家に戻って理髪後と同じ髪型を再現できるとは思わないほうがいいです。
 そして、当然ながら人間関係がゼロに等しい皆さんですから、周りにも髪型を評価してくれる人がいませんよね。もちろん家族はだめですよ。以上を踏まえると、入学までに自身に合う髪型を見つけるのは困難だと思います。

※さすがに生まれてから一度も髪型を変えていない方は変更したほうがいいです。美容院に行ってワックスを使用せずに似合う髪型の相談することをおすすめします。

 一方、髪染めについては茶色などの常識の範囲内のものなら問題ないと思います。入学前に何回か練習すれば違和感なく染められるようになるはずです。補足しておきますが、悪質な高校デビューサイトに書いてあるような金髪やピンク髪などは論外です。間違いなく周囲から浮きます。

 結局何が言いたいのかというと、皆さんは、最低限清潔感を持った髪型で高校に通いましょう。身の丈にあった髪型でいいのです。それでも十分に通用するはずです。その後、自分を評価してくれる人間関係を作り、髪型を変えて立場を強くすればよいと私は考えます。

②眼鏡
 独断と偏見ですが、眼鏡は外したほうがいいです。
これについては顔の相性もありますが、付けないほうが印象がよくなる場合のほうが多いと感じます。上で身の丈にあった髪型と言いましたが、眼鏡だけは例外です。
 理由は、完全に世間のイメージです。眼鏡をかけている人たちが悪いわけではありません。社会が悪いのです。確かに眼鏡のほうがコスパがいいのは事実ですが、人間関係が構築できるまではコンタクトがいいでしょう。
正直、これについてはなぜ陰キャ=眼鏡になるのか、確固たる根拠は出せません。誰か調査してもらいたいですね。お願いします。(他力本願)

 また、フレームの厚い眼鏡が似合う方なら例外です。全高校で統計をとったわけではないですが、少なくとも私の高校で上位層に食い込んでる眼鏡をかけていた方はフレームの厚い黒縁眼鏡でした。これに関しては体感ではなく事実です。意識的に調査も実施しました。(高校生当時の杜撰な調査にはなりますが……)

 しかしながら、逆にメガネをつけることで印象がよくなるタイプの人間、そして、伊達眼鏡という概念があるのもまた事実...…ですのでこれについては自分の顔と相談してください。もしくは人間関係が構築できてから他者から意見を求めるのもよいでしょう。

③にきび
 思春期に増えがちなにきび……中学生の皆さんはかなり悩んだ人が多いのではないでしょうか? 

 にきびも第一印象を決める上で大事な要素のです。にきびだらけで油塗れの顔面の人とにきびがなくスッキリした顔面の人では、どちらと話したいかは明白ですよね。
 今顔面にきびだらけだよという方はすぐに生活習慣を改善し、毎日洗顔を欠かさず行い、にきび用のクリームを使用し、そして何より過度なオナニーは避けましょう。これだけでも少しは改善するはずです。
 一点補足で、オナニーの頻度とにきびによる因果関係はないとする記事が多いですが、間接的には関係があります。にきびの発生する原因の一つになりうるのがオナニーです。実際に医大生の友人に聞いたので間違いありません。性欲が盛んな時期だとは思いますが、少し自分を抑えましょう。

③体臭
 当たり前ですが、臭い人には近寄りたくありませんよね。

 高校は基本制服だと思うので長年使ったことによる服の臭いの心配についてはないはずですが、長年使用した服というのは悪臭の原因ともなります。ワキガなど生まれながらの体臭については仕方ないですが、最低限、お風呂には毎日入り、服を適度に新しくして、身体を清潔に保ちましょう。これしか言えません。

④体格(筋肉)
 これについては持論です。私はこれでうまくいきました。信頼できない方は、読み飛ばしてもらっても構いません。

 上位層の人間といえば、運動神経が良く、スポーツ万能、筋肉があるというイメージが強いと思います。しかし、私としては高校デビューにあたりこの筋肉にリソースはそこまでかけなくてもよいと思っています。
 理由としては入学までに受験勉強の合間を縫って見せられる筋肉を作ることが困難だから、そして、これが本題ですが極端に運動神経・能力が悪いことは自分を引き立てる上で”武器”になるからです。極端な弱みというのは高校デビューにおいて武器になるのです。

 では、具体的にどういうところで武器になるかというと、体育の時間で笑いを取りやすくなります。筋肉のなさは、男だけの更衣室で話題になる筋肉の話題でも通用しますし、実際の体育の授業中でも笑いを取れるポイントを自然に増やせます。
 のちに立ち回り編でも説明しますが、本記事の高校デビューの鍵は自虐といっても過言ではありません。運動神経が悪いという欠点は、高校デビューにおいて武器になるのです。
 太っている人にも同様のことがいえます。
私の体感では、デブは陽か陰で二極化しています。紙一重なんですね。極端なデブは強いです。自虐で笑いもとれれば、その体格でしかできない笑いもあります。つまり、唯一無二の存在で他者で代替不可です。強力なアドバンテージといえるでしょう。

 体育祭での心配が出てくるかもしれませんが、その通りです。確かに体育祭での戦犯扱いは避けられません。これはもうどうしようもないです。私は戦犯でした。とはいえ、体育祭が始まるような時期では既にグループは確立しているはずです。高校生活でさほど問題にはならないでしょう。

 また、中学3年間も頑張れなかった人間が筋肉をつけるまで頑張れるとは私は思えません。私はやる前から諦めました。中途半端になるのが1番ダメですし、自分を自虐して笑いを取ることができません。やるならやる、やらないならやらないをはっきりしましょう。
もちろん筋肉をつけるまでモチベが続く、そしてその時間があるというのならやったほうがいいです。その方が高校デビューにおいては有利に働くはずです。強みが多いことに越したことはありません。そのほうは戦略にも幅が広がりますからね。

4.姿勢の意識
 上でいったものと重複しますが、第一印象において重要なものです。常に背筋を伸ばして行動すること、それは自信があると相手にイメージを抱かせられるからっていうのがおさらいですね。
 この姿勢というものは、なかなか改善するものではありません。私自身、入学の4ヶ月前から準備をし姿勢の改善を意識していましたが一切改善することなく入学式を迎えました。ちなみに今でも直ってません。

 入学からの1ヶ月だけでいいです。短時間で取り繕えるという点でコスパ・タムパがいいのです。人前で良い姿勢を保つことを意識してください。学校にいるときだけでいいです。人と仲良くなりさえすれば姿勢なんてそこまで気になるものではありません。少しだけでいいので、頑張ってみましょう。

まとめ

 この項で何が言いたかったか。一言でいえば、それは身だしなみをしっかりしろということ、これに尽きます。そして身だしなみは、第一印象=スタートラインに繋がるから必須だよってだけですね。
 入学前に不確定要素を徹底的に潰し、一般人と同じように見てもらえるようになればいいのです。第一印象を改善して初めてあなたの人間性を見てもらえるわけなのでここはしっかり行動しましょう。

高校での立ち回り編(内部環境)

高校での立ち回り概要

 さて、ここまでは高校に入る前までにやっておくべきについてまとめてきましたが、いよいよ高校での立ち回りについてこの項では説明していきます。①第一印象、②コミュニケーション、③運のなかで最重要の②コミュニケーションの項です。

 上で説明した①第一印象はできていて当たり前、スタートラインを表す要素なのに対し、②コミュニケーション継続的な人間関係を結ぶうえで必須な要素です。できなれば、極端な話、友達を作ることは不可能といっても過言ではないでしょう。

 ただ、こんな記事を読む皆さんですから、さほどコミュニケーション能力の高くない方がほとんどだと思います。当時の私もそうでしたし、今の私も本質は変わっていません。
 ですので、本章では、友達作りやグループでの役割を戦略的に行動を言語化し、目標を達成できるように記述してきます。友達は本来、自然とできるものですが、私たちは長期的に友達を作ることに重点をおいて行動します。

 入学から勝負が1ヶ月です。
 ここでクラス内の人間関係が決まり、学校内でのヒエラルキーが決まります。この人間関係とヒエラルキーは卒業まで持続します。上の人間が落ちぶれることはあっても下層の人間が上に這い上がることはほぼないでしょう。
 中学で最下層を経験している人はわかっているとは思いますが、中2、中3で人間関係面で挽回が不可能なように、高2、高3での挽回はほぼ不可能と思ったほういいです。というか、上に上がった人間を私は見たことがないです。ここで全力を尽くせるかが今後の高校生活を大きく変えると思って過ごしてみてください。

 本章では、友達の作り編とグループでの活動編の二つに分けて記載します。

友達作り編(入学からグループ確立までの1週間程度)

 この項では、入学初日から1週間どう友達を作るかについて記載します。ここで作られた友人関係が結合してグループとなります。正直、1週間でも長すぎですね。クラスによっては3日ぐらいと思っといたほうがいいです。
 とはいえ、友達が多いことに越したことはないので1週間を基準に行動してみてください。その人間関係はいつか皆さんの助けになるときがくるはずですから。もちろん、所属グループが決まれば、友達を大きく増やすチャンスですからそこで活動して親睦を深めてください。

 また、残念ながら他の学生に第一印象で友達として足切りされたような皆さんでも、最初の1週間は皆さんのことを”新しいお友達”として扱ってくれるはずです。なぜなら、初対面の相手からの会話の持ちかけを無下にするのは困難だからです。
 実際に人と関わるとわかると思いますが、初対面の人の頼みを断るのは結構辛いです。嫌な話ですが、無理にでも話しかけれれば最初のうちは嫌々ながら対応してくれるはずです。

 ということで、コミュニケーション能力での挽回も顔合わせから1週間なら可能なので、ぜひ力を入れて取り組んでみてください。最悪、第一印象で”新しいお友達”に足切りを食らっていてもグループに入れさえすればいいのです。目の前の友人もどきではなく、グループの構成員がヒエラルキーを決定するのですから。

 第一目標は友達を作るというより、グループに入り込むこと、これだけ理解しておけば問題ありません。

①誰に話しかけるべきか(ターゲット選定)

 この項では、どういった人に話しかけるべきか、説明します。

 その前に内容から逸れますが先に説得しておきます。
 さて……この小見出しを見て

 「結局それじゃん」「それが出来ないから陰キャラなんだよなぁ」

 と思っている人が多いと推察します。当然ですよね。コミュニケーション能力が低いからこそ、下層の人間をやっているのでしょう。当然誰かに話しかけられる度胸も持っていないと推察します。

 しかしながら、人と話さなければ相手のことなんて一切わかりません。
 友達にはなれません。 現実はリプライを交わさずともいいねだけで仲良くなれるTwitterではないんです。顔を隠して、身分を偽って、マウントを取れる掲示板サイトではないんです。この初日での頑張りが高校三年間決めます。勇気を振り絞ってクラスメイトに話しかけてみましょう。
 相手だって緊張しています。あなただけ辛い思いをしてるわけではないんですから肩の力を抜いていきましょう。

閑話休題。

 では、どういった人に話しかけるべきか、ターゲットとなる人物は二点います。

席が近い人
②中間層から上位層の人間(になりそうな人)

 となります。
 では、順を追って説明していきます。

①席が近い人
 文字通り、隣または前、後ろの人です。とりあえず席が近い人に話しかけてみましょう。
 席が近い人に話しかけるメリットは一つ、授業内のグループワークや授業内でわからない問題をともに取り組むことができます。つまり、一緒にいる時間が単純に長いんです。休み時間外でも深く関わり、仲良くなることができるのは大きなメリットといえるでしょう。

 それにこれから席替えまで何度も話し、グループワークで協力する相手ですから仲良くなることに越したことはありません。積極的に話し、交友を深めましょう。

②中間層から上位層の人間(になりそうな人)
 文字通り、中間層から上位層の人間(になりそうな人)っぽいオーラを放っている人です。陽気キャラの観察をした人なら何となくわかると思います。あとは会話中で入部予定の部活動を引き出すのもいいですね。野球部とかサッカー部は未来における上位層の打率高めです。

 中間層から上位層の人間(になりそうな人)に話しかけるメリットは一つ、1週間以内に確立する大きなグループに入り込める確率が高くなるからです。つまり、上位層に食い込める確率が上がります。

 グループ確立後の話になりますが、未来の上位層の人間とお友達になっておくと何かと都合がいいんです。上位層であればあるほどグループも大きくなりやすいですし、入り込めたあと自身と趣向の合う人を探しやすいです。
 高校デビュー自体は達成目標ですが、なぜわざわざ自身を変えてまで高校デビューはするのかといったら本音を言い合える友達がほしいからでしょう。高校生活を楽しくするために成功後のことを考えて行動してみましょう。
上に食い込めれば友人なんて選びたい放題です。上でも中でも下でも接点作りたい放題ですからね。その点、下の人間は選択肢がありませんから。

ターゲット選定の注意点

 以上、二点です。まあ当たり前のことしか書かれてませんね。これ以外にも自身の達成目標に合わせてターゲットを言語化し、様々な人と交流を取ってみてください。

 続いて注意点ですが、上の補足と合わせ、3点あります。

 注意点一点目は、話かけるべきターゲットは、①席が近い人②中間層から上位層の人間(になりそうな人)です。①または②ではありません。できれば、①かつ②をおすすめします。幅広く交友関係を持てることに越したことはありませんから。
 最悪、②中間層から上位層の人間(になりそうな人)は死守です。上でも説明した通り、下層の人間が上に這い上がることはまずありません。②と交友関係を取れれば、グループに入ることはできるはずなので何とかなります。

 注意点二点目は、明らかな最下層予定の人間だけに話しかけるのだけはやめましょう。 (合間を縫って仲良くなるのはOKですが……)  確かにそのような人間とは境遇が近いことから反りが合いやすいですし、すぐに打ち解けることができると思います。しかし、その最下層の人間に何かの拍子で見捨てられると高校生活自体が詰みます。
 上でも説明しましたが、あなたのヒエラルキーを決めるのはグループの構成員です。グループはいくつもできるはずですが、なるべく上のグループに食い込めたほうがいい。なぜなら上位層から没落することはあっても下層から這いあがれることはまずありません。ヒエラルキーは卒業まで持続し、硬直的なものになります。これは進級し、クラスが変わっても同様です。

 実際に私は上位層からハブられた人間を見たことがあります。最初の半月ヒエラルキートップにいたAくんはのちににハブられていたんですが……その後下層グループには属すことができていました。全部失ったわけではなかったんですね。
 上の人間はプライドさえ捨てれば、下層グループに入れますが元から下層の人間には受け入れ先がありません。
 このことから理解できるように、最初から底辺を目指すのではなく、出来るだけ上のヒエラルキーを目指すという意識を持つことも重要になってきます。できるだけ②中間層から上位層の人間(になりそうな人)に話しかけましょう。交友関係を結ぶのはグループ確定しヒエラルキーが決定した後でもできます。

 注意点三点目は、話しかけてもらうのを待つ”受け身な姿勢”だけは絶対にやめましょう。大事なのでもう一度いいますが、これだけは本当にやめましょう。

実際にクラスのある人と仲良くなった半年後、

「初日のお前とは絶対仲良くなりたくないと思ってたわw」

というのを聞かされた経験が私にはあります。今でもその人とは交流がありますが、正直肝が冷えましたね。

 私たちのような陰キャ顔ではまず話しかけられることは一切ないと思ってください。身だしなみをどんなに戦略的に取り繕っても同様です。隠し切れない負のオーラがあるんでしょうね。自ら行動を起こし、人に話しかけるのです。どうせ元最下層の皆さんです。失うものなんて何もありませんよ。私はそう思いながら行動しました。

②会話のキャッチボールの方法と話題提供について

 ターゲットを決めたらいよいよ実践です。この項では、一体一の会話において意識すべきことについて記載します。グループに入れ込めさえすればよいと上で強調しましたが、友達と良好な関係を結べることに越したことはありません。
 実際に私が意識していたこと・卒業から歳を重ねて使えると感じたコミュニケーションの仕方
について記載します。では、順を追って説明します。

①声はハキハキと聞き取りやすい声で気持ち大きめな声で話すこと
 見出し通りです。この声というのもコミュニケーションを取るうえで重要な要素のひとつです。私が陽気キャラを観察したところ上位層の特徴として、とにかく声がでかいです。そして何より声が聞き取りやすい、これが上位層です。
 せっかく勇気を振り絞って話しかけてもボソボソ喋っていては相手に不快感を与えますしまず会話になりません。聞き返しは会話を止める原因となりますし、二回繰り返せば気まずくなります。初対面同士ならなおさらです。
 相手だって友達がほしいんです。ここで、「外れな陰気キャラに話しかけられたな」と思われれば相当心象が悪くなります。声は気持ち大きめでハキハキと聞き取りやすい声で話すことが大切です。

 一応、補足しておきますが早口すぎるのもやめましょう。
オタク特有の早口とはよくいいますが、本当に早すぎる人たまにいますからね。はっきりいって滑稽です。

 入学までに普段から鏡の前や家族の前ではっきりと話す練習をしておきましょう。入学初日に実践するよりかはマシです。

②最後まで話を聞き、返答すること
 見出し通りですが、私ぐらいの歳になってもできてない人が多いです。相槌を取りながら最後まで話を聞き、話し終わったら返答しましょう。
なぜなら、人は話を遮られると不快に思うからです。同調や疑問、否定全てにおいてそうです。最後まで話を聞き、聞き終わったら返答しましょう。最初のうちは意見が割れるような話題は少ないと思いますが、同調または疑問で返して会話を盛り上げ、広げるのがいいです。

 また、基本的に会話が苦手な方読書には多いと思いますので、話題を振るのも難しいと思います。100%相槌に徹するのは愚策ですが、ある程度は聞き手側に回り、会話を発展させることを皆さんには推奨します。私はそうしました。

③返答は原則、同調又は疑問で返すこと
 見出し通りです。返答でとにかく会話を盛り上げることに重きをおきましょう。グループができれば誰かしらから話題は絶えず提供されますから、入学から1週間の10分休みを切り抜けられればいいのです。
特に疑問は返答として完璧ですね

 同調は
「中学は部活動○○なんだよね~(話題提供)
「へぇ~すごいね!(同調)
「いや、それほどでもないよ~(謙遜)
「……」
「……」
「……?(話題切れ)

会話終了

 とそのまま話題が続かないことが多いです。

 ですが、疑問は話を確実に広げてくれます。それに自分のことを聞かれて嫌な人なんてなかなかいませんからね。話のなかで相手の気になる点を疑問としてぶつけてみましょう。

 疑問は
「中学は部活動○○なんだよね~(話題提供)」
「へぇ~すごいね!(同調) ということは、大会とか結構いいとこまで進んだりしてたってこと?(疑問)
「いや、そういうわけじゃないんだけど、個人のクラブ活動では~だったんだよね」
「すご!(同調) じゃあさ、うちの中学は○○が強かったんだけど……(自身の情報開示)中学時代強かった部活とかある?(疑問)
「○○と○○が強くて……あ、そうだ、うちの学校でも同じ部活が強くて~……あなたはどこの部活に入ってたの?(話題の提供)
「そうなんだ!(同調) わたしは、○○に入っててこういう活動を~してたんだよね」
「それって、○○ってこと?(疑問)
「そうだよ、だから~……」

鐘の音 会話終了

 このように無限に広げられます。
 言語化すると脈絡ない話題のように思えますが、会話なんてそんなもんです。少し難しめの入試の会話文の問題とか見てもらえればわかりますが、会話の話題は永延とずれていき、最終的には全く別の話をしてるような文章が多いですからね。
 現実でも同じです。少しでも話題にかすっていれば、疑問として投げて大丈夫です。

 また、疑問を投げかける際には自身の情報開示をしながらするとさらに話を広げれます。というより情報開示は必須ですね。一方的に相手に話をさせるのは初対面同士では結構負担が大きいです。

 とはいっても、いつも疑問で返せるわけではないと思います。皆さん会話には慣れていないはずですから。どうしても同調を連続で繰り返さなければならないときは、別の話題を考えておく必要があります。自身が話せる話題に引き込むのです。
 話題については後述もしますが、普段からネタ帳を作って思いついた話題は書き留めておくといいでしょう。

③相手の話を頭ごなしに否定することは絶対にやめること
 こちらも見出し通りですが、これも私ぐらいの歳になってもできてない人が多いです。上で返答する際に同調や疑問で返すことをおすすめしましたが、なんでもかんでも自分が正しいと思いたいのか否定してくる人間がいます。否定が悪いわけではないんです。

確かにそういう意見もあるよね。でも、私は○○と思うな」

 この範囲の返答なら問題ありません。ワンクッション入ってますからね。

いやそれは違うよね。私はこう思うわ」

 これは論外です。
 もちろん、冗談でする軽い掛け合いなら問題ありません。否定によって話が盛り上がることはありますから。否定は憶えてほしい会話技法のひとつです。
 しかし、否定は一対一のコミュニケーションで使う技法ではありません。否定は原則、グループ内で使う技法です。何より入学から1週間、初対面同然の人に否定を使うメリットは正直薄いです。多少の不快感を伴うものですから。
 一対一のコミュニケーションで使うにしても相当仲を深める必要があります。まあ、最終的に互いに否定しあえる、そういう人たちと卒業後も長く関わることになるんですが……。

 話を戻しまして、現実は、Twitterでも知恵袋でも2chでもないんです。自身の意見を通したくて否定に否定を重ねる人がいますが、真っ先に集団からハブられます。自身がマウントを取りたいならインターネットでやってください。以上。

④相手にも話を振ること(マウントを取らないこと)
 見出し通りですが、これもできてない人が多いです。自分の話自体は別に問題ありません。中学時代真面目に取り組んでだことを話題として振れることは誇るべきでしょう。自分が話題を振る際にも話しやすいことです。

 しかし、相手の立場に立ちましょう。誰が相手の話ばかり聞きたいと思うのですか。
会話(自慢を主軸にする場合)は、自慢→謙遜→話題の提供→話題の広がり→自慢(相手の話題ターン)……で成り立つものです。それが、自慢→自慢→自慢→自慢……とおだてられ、調子に乗り、相手に話す機会も与えずに話していても会話のキャッチボールとして成立しません。相手としてもいつまで同調してればいいんだ……って感じですよね

 必ず相手にも機会を与えましょう。友達は、壁ではありません。

⑤会話のキャッチボールを意識すること
 見出し通りです。上で説明しつくしてる気はしますが、一応説明します。会話で意識すべきはキャッチボールです。話題を一個投げられたら返答を一個返します。時々、こちらからも話題を投げ、返答をもらう、こういったイメージですね。

中学は部活動○○なんだよね~(話題提供)
「へぇ~すごいね!(同調) ということは、大会とか結構いいとこまで進んだりしてたってこと?(疑問)
「いや、そういうわけじゃないんだけど、個人のクラブ活動では~だったんだよね」
「すご!(同調) じゃあさ、うちの中学は○○が強かったんだけど……(自身の情報開示)中学時代強かった部活とかある?(疑問)
「○○と○○が強くて……あ、そうだ、うちの学校でも同じ部活が強くて~……あなたはどこの部活に入ってたの?(話題提供)
「そうなんだ!(同調) わたしは、○○に入っててこういう活動を~してたんだよね」
「それって、○○ってこと?(疑問)
「そうだよ、だから~……」
 鐘の音 会話終了

出所:②最後まで話を聞き、返答すること

 ②で挙げた例の通りこんな感じで会話をし続けます。同調と疑問、話題を提供する際に自身の情報開示、内容に少しでもかすっている話題の提供を繰り返し続けます。最初ですから多少無理に話題を広げても問題ありません。相手も緊張していますし、話題がないほうが辛いです。
 また、相手が話している際には楽しそうに相槌を取りましょう。相手の話に興味があり、話を聞いているんだなと実感がわかせることができます。

 ただ、キャッチボールと意識すると途端にできなくなる方も多いかなと思います。私なんかは特にそうですね。キャッチボールしろと言われたときに定義から入ってしまうような人間です。

「話題の提供といってもどこまで喋ればよいのか……」
「話題の広げ方はどうすれば……」


 という方もいらっしゃると思いますので、部活動で極端な例を一例だします。

「ぼくはバレーボールが好きなんだよね。(主題) 
所属理由は、背が高くて自分にあっている部活だと思ったからだよ(所属理由) 中学では、部長やってて、部員は40名ぐらいいたかな。(話題1)  ポジションはセンター(話題2)で、最後の滋賀県(話題3)の大会では県大会まで進んだよ。(話題4) バレーボールの魅力は、最初は腕が痛くなるけどチームワーク力が問われるんだよね。(話題5)上手く返せたときにはまじで楽しいよ(返答)」

「ぼくは中学時代、バレーボール部に所属してたかな~。(主題) 背高いしな(所属理由)」

 本当に極端な例ですが上と下、どちらが会話を続けられそうですか。

 人それぞれだと思いますが、多くの方は下を選ぶと思います。なぜ上が返答しにくいか、0から100まで全て喋ってしまっているからです。もう返す言葉がないんですよ。
 これでは相手に同じ話題を渡すこともできず、部活動の話題は終了です。本来なら相手の部活での役職やその部活のポジションの話など、キャッチボールをすれば相互にやり取りを重ねれるはずなのに、一度に全て話したので一つの部活の話題として処理されます。「すごいね」で終わりでしょう。

 対して、下は10から20程度しか話していません。もしくはそれ以下かもしれませんね。
 内容を絞ることの利点は、相手が疑問に思うことを質問でき、対話を重ねながらいくらでも会話として引きのばせます。
 相手の所属部活、部活動の規模、所属理由、役職、出身地、どれくらい強かったのか、魅力は何か、など様々な見地から会話を広げれます。話題の切り口が多いんですよね。相手が気になってくれさえすれば、相互にやり取りを重ねながら互いを知ることができます。

 つまり、キャッチボールの本質は、足りないことを恐れるなということです。気になったことは疑問として相手が質問してくれます。それはこちらも同じで、気になったことを疑問として投げかけましょう。
 それがキャッチボールだと私は考えます。

 一点補足があります。上で挙げた例は主題と理由で成り立っています。

「ぼくは中学時代、バレーボール部に所属してたかな~。(主題) 背高いしな(所属理由)」

 この例では、主題に対する所属理由を無難に言っていますね。

 この所属理由を、

「ぼくは中学時代、バレーボール部に所属してたかな~。(主題)滋賀県(話題1)の県大会まで出場したんだよね(話題2)」

 と変えてみたらどうでしょう。

 はい、出身地の話題と部活動の強さを話題として提供できますね。このように主題に対する話題もしくは理由を付け加えること自身が会話進めたいようにある程度話題をコントロールすることができます。
 友達になればこんなこと意識しなくてもいいですが、今回の想定はあくまで入学初日から1週間ですからね。考えながら喋る機会も多いでしょう。話題を途切れさせずに円滑に会話するために頭に留めておいてみてください。

⑥初対面の人と会話する際のネタ帳を作っておくこと
 見出し通りです。上では聞き手側に回ることを推奨していますが、同時に自分から話しかけることもこの記事では推奨しています。自分から話しかける際には、必ず話題が必要です。ということで、これはどちらかというと入学前の準備になりますが、話せる話題を作っておきましょう。しっかりノートにまとめて言語化することを推奨します。

 とはいえ、どんな話題がいいのと迷う方も多いでしょう。同時の私のノートから一部抜粋します。

・中学時代の部活動
・入部予定の部活
・出身地の特徴
・出身校の特徴
・出身校の強い部活動
・入試での話
・担任の先生の所感
・得意科目・苦手科目の話(近くの人限定話題)
・趣味の話

 以上です。なんか少なくないかと思った方いるかもしれませんが、実際、初対面と話す際はこんな話しかしません。一つの内容を詳しく話せるように準備しておきましょう。

 部活動の話ならその部活動での強さ、ポジション、どんな人がいたか、など言語化しておく必要があります。たまに練習試合などで学外知れ渡ってる強い人の出身校だとその話で盛り上がることもあります。私の場合は、その人とあたかも友達だったように話しましたね。(実体験)

 出身地であれば、有名な観光スポットとか特徴とか、そのあたりですね。出身地によっては相手が食いついてくる可能性があるので、しっかり押さえられるようにしておいたほういいです。逆も同じで相手の出身地に詳しいと話が盛り上がることもあるため、そのあたりの知識も拡充したうえで臨むとなおよいです。まあ正直、出身地なんて際限ない知識なので私は都市の名前と観光地覚える程度に留めました。

 では、何点か注意点があるので、補足します。
 一点目は部活動の話です。
残念ながらあまりいいイメージ持たれない部活動もあります。それは、卓球部と文化系の部活動全般です。今の価値観と私の時代の価値観は違うかもしれませんが、私の時代は少なくともそうでした。
 理由は、世間のイメージです。小学校、中学校前半までは足が速い人がモテますよね。つまり、運動できる人は良いイメージあると世間一般に根深いと感じています。高校に入ると、これに加えて頭の良さなどがモテの指標に加わってくるわけですが……依然として運動ができる人の人気は高いように思えます。

 話を戻しまして、この持論に対して確固たる根拠は出せません。統計取ったわけではないですからね。これは私の偏見です。
 とはいえです。確かに偏見だと一蹴することもできると思いますが、皆さんはサッカー部やバスケ部とコンピューター部どちらに良いイメージが湧くでしょうか。前者ではないですか。言葉・活動内容に善悪はなくてもイメージで語られるのは残念ながら避けられないんですよ。

 ということで、上で挙げた部活動に属していた場合は、皆さんの得意な話題ではないことになります。文化系部活はまだしも卓球部は強豪校でもない限り、特にイメージが悪いです。実体験ですが、卓球部はグループでの話題の中でも結構馬鹿にされてました。なんででしょうね、謎ですけど。誰か調査お願いします。(他力本願)
 自分からはこういった振らずに他の話題を振りましょう。聞かれたらもちろん胸を張って答えて大丈夫です。言い淀んでいるともっとイメージ悪くなりますからね。

 二点目は、趣味の話です。
 ランニングやサッカーなどスポーツ系や料理などさまざまな趣味があると思いますが、マイナーな趣味は避けるべきです。
 マイナーな趣味...…それはアニメやネット、萌え漫画のことです。(私の当時のマイナーな趣味でいえば、ニコニコ動画やFPS、日本史など) 今のZ世代の方々は多様性を重んじる世代と聞いているので、もしかしたら問題ないかもしれません。周りの様子を見て言うのもありですね。

 サブカルチャー=陰キャラということを言いたいわけではありませんが、実際、現実ではそのような傾向が強いと私は思っています。少なくとも私がいた高校では、表面上はアニメオタク、サブカルチャーオタクはあまりいいイメージを抱かれませんでした。
 実際に入学から1週間友達作り実施しましたが、アニメやネット、萌え漫画のことを話題に出す人はいなかった記憶しています。いないわけがないでしょう。全員がスポーツ好きなんてありえないんですから。意図して話題から遠ざけていたことは明白です。

 それにアニメなどのマイナーな趣味の話は完全に仲良くなってから、つまり、グループ確立後でも遅くはありません。仲良くなってから趣味に対して嫌悪感を抱かれることは稀です。加えて、グループ内にも1人は貴方と趣味が合うような人が必ずいるはずです。私の場合はいました。ということで、マイナーな趣味について話すのは完全にグループが確立してからにしましょう。

 一応言っておきますが、LINEアイコンやホーム画面、プロフィールコメントでオタク全面に出ている方も無難なモノに変えておきましょうね。バレますよ。

友達作り編の補足・注意点

 最後に各項目で伝えきれなかったことを何点か補足します。

 一点目は、自己紹介についてです。自身の実力を超えた変な自己紹介の仕方はやめましょう。あまりにも受けを狙ったような自己紹介はのちのあなたの首を絞めます。
 クラスメイトと交流を取る前の正式な自己紹介です。クラスメイトは、あなたが自分に見合う人間か見定めていますよ。そこでくだらない事項紹介で滑ったら終わりだと思ってください。ウケを狙うにしても適度にやってくださいね。私は無難に名前と出身地、部活動について話しました。

 二点目は、入学前にSNSで繋がっていることの重要性についてです。これからの世代は、生まれたときからデジタル技術に触れ、それを活用するデジタルネイティブだと認識しています。
 実際に、Twitterで#春から○○高 と検索してみれば結構な数の検索数がヒットします。入学前にコミュニティを繋がれるチャンスですから、高校用のアカウントを作っておくことに越したことはないと考えます。(私は実際に会ったときとのギャップで落胆されるのが怖く、作りませんでしたが……)
 もちろん、インターネットだからと危ない言動はやめましょう。入学後、自身の首を絞めますよ。

 三点目は、クラスラインには必ず入っておきましょう。仮に高校デビューが失敗してもクラスラインは貴重な情報源であり、他者と接点を持つうえで強力なツールです。割といろんな場面で役に立ちます。
 高校デビューにはあまり関係ないですが、一部ハブれてる人がいるんですよね。学校生活が結構辛そうだったのでその人に合意を取ったうえで、何食わぬ顔でグループに追加させましたけど……このときヒエラルキーの闇を見ました。
 何が言いたいのかといえば、下層の人間側に回らないように注意ということです。のちに回ってしまってもクラスラインだけには入っときましょう。グループはLINEを送らずに黙ってるだけでもいいんですしね。

 以上が入学から1週間、意識して動くべきことです。

 この記事を読んでいる人のなかにはこれは大丈夫だと読み飛ばしたものもがあるかもしれませんが、必ずもう一度よく読んでください。一般人が無意識にできることを皆さんはできないから下層の人間をやっているのでしょう。自分の力を決して過信しないでください。

上の内容は中学生向けに書いているので多少異なりますが、自分も日常生活の中で上で記載したようなことを意識して行動しています。それでも失敗することはあるんですよ。意識してなければ私の人間関係はもっと悲惨になっているでしょう。だからこそ、意識して行動してみてください。高校3年間が決まる最初の1か月で失敗しないように。

 また、慣れてくれば意識するといっても頭の隅に留めるぐらいでいいです。上の内容を意識すればするほど行動が機械的になってしまいます。なんならできるなら最初から頭の隅ぐらいでいいです。必ず意識はしてほしいですが、意識しすぎてほしくありません。一般人ができていることです。いつかは無意識に、自然に、できてもらわないと困りますからね。私はできませんけど。
 少しでいいです。会話においてはこういう手法があったなと思って行動してもらえれば幸いです。

グループでの立ち回り編(入学から1週間~1か月程度)

 この項では、グループ活動で意識すべき役割や行動について説明します。

 入学から1週間経てば、個別の友達とのやり取りも少なくなりグループでの活動が増えるでしょう。グループに入れて一安心……と思いきやそうでもありません。
最初にできた大きなグループは1か月から2か月の時間をかけて分裂し、一つ一つのグループの規模が縮小します。つまり、規模が小さくなった分、関係がより密になります。一年間過ごすグループがここで決まるんですね。大体期末テスト週間前には確定していたと記憶しています。

 分裂する際にも自動的に仕分けされるわけではありません。そりゃ人間関係ですから、ある程度の個人個人の親密度グループにふさわしい人間かどうか選考・考査が行われたうえでメンバーが決定されます。
 いっても、文字通りのそんながっちりした選考じゃないです。気に入らない人間に対して周りからの態度が露骨に冷たくなったり、グループ内で特定個人の陰口が蔓延(小規模グループ確立後に多い)するのです。つまり、それとなく別のグループに行けであったり自然消滅を促されるわけですね。グループにいるのが気まずくなるまでそういった態度を取られるわけです。

 また、小規模グループ確定時に特定の個人との親密度が足りてないせいでどっちつかずになり、結果、孤立というのもあります。全員から無関心というやつですね。結局のところ、グループが分かれた時点でいずれかのグループに所属しなければなりませんからある程度の親密度は必須です。

「いや、性格悪すぎ!」と思うかもしれませんが、言語化すると悪質さが目立つだけで日常的に自然と行われるものです。イメージは自浄作用に近いですかね。多分、陰口以外は上位層の人間も無意識にやってると思います。それでも性格悪いと思いますけど。(念押し)

 話を戻しまして、本章ではグループでの役割、その役割の説明および、行動について記載します。基本的には、友達作り編で意識してもらいたいことを踏襲してもらいつつ、グループ独自での動きについてピックアップして説明していきます。
 では、順を追って説明していきますね。

①グループでの役割説明

 本章では、グループでの構成員ごとの役割について記載します。
 私が中学時代、上位層のグループ構成員を観察した結果、それぞれの構成員は一定の役割を演じていることがわかりました。実際に高校に入学し、初めてグループに所属しましたが結構信ぴょう性は高いと思います。
 したがいまして、この項は、『入学前の第一印象改善編(内部環境)』の『陽気キャラが人気なのかということを観察して知ってみよう』延長線の項です。

 皆さんにもぜひ構成員ごとのそれぞれの役割を観察し、ノートに言語化してもらいたいところではありますが、整理の必要もないロッカーの整理に忙しい方もいるでしょう。
 ということで、私が観察した結果についても記載しておきます。私が考えるグループの役割は四つあります。

①リーダー格担当(1人か2人)
②ギャグ担当(複数人)
③弄られキャラ担当(複数人)
④情報担当(複数人)

 このなかでどの立場の人間が一番高校デビューしやすいポジションなのか、それぞれの役割も合わせて説明します。

①リーダー格担当(1人か2人)
とにかく面白く、笑いも取れますしクラス内での発言力も強い役割です。席替え直後における昼食の集まりでも、自然とそのリーダー格の周りに人が集まります。言い換えれば、グループより先にその人がいるからグループが形作られている立場の人間って感じですね。休みだとグループ自体が静かだったりします。めちゃくちゃ強権です。

②ギャグ担当(複数人)
後述する弄られキャラを弄ったり、自ら率先して笑いを取りに行く役割です。極端に頭・運動神経が悪く、授業中の問題行動多めです。どちらも観察した結果、わざとやっている可能性が高いです。また、グループ内での話題提供なども請け負っているように思えます。そして、プライドが高い方多めです。自身が下の人間から弄られるのを嫌う傾向があります。

③弄られキャラ担当(複数人)
 授業中に天然でバカみたいな行動を取ったり、恥ずかしいエピソードを話たりと笑いを集める自虐特化型の役割です。基本的には自虐芸が多いです。                                                                                      弄ってもらう時にはオーバーリアクションは必須です。ギャグ担当と異なるところは弄ってもらうことで本領を発揮します。逆に弄ってもらわなければ全く面白くありません。                          

④情報担当(複数人)
 クラス内外、部活動のゴシップネタなどの情報収集・話題提供を行う役割です。いわゆる耳が早い人間ですね。どのグループとも仲が良く、他のクラスのグループや女の子のグループとも仲がいいです。いないこともありますし、情報しか提供できないならいなくてもいい担当だと感じます。大体他の役割をやりつつやっているイメージです。

 以上が私が観察・盗み聞きして得たグループでの役割です。

 ここで注意してほしいことは、これは社会学のM.ウェーバーでいうところの理念型というものです。必ずこれに当てはまり、個人がこの役割に沿って行動するわけではありません。リーダー以外は、場面ごとに役割が変わったりします。実際に私は③弄られキャラ、④情報担当と複数やってましたしね。場面によっては、ギャグやらされることもあります。

②グループでの役割選定

 さて、この四つの役割の中で皆さんがなるべき役割はなんでしょうか。
 私が強く勧めるのは③弄られキャラ担当です。なぜなら、実力が見合わなくても勝手に存在価値を高められる役割だから。正直、めちゃくちゃ美味しい役割です。この役割に属せるだけでグループに所属し続けれられます。

 人間関係に乏しい皆さんでは、自ら笑いを取りに行くこと(ギャグ担当)は困難でしょう。やるにしてもそれ相応の練習と経験が必要です。私が最初期に笑いを取りに行くときは黙って5分間ウケるどうか考えてから笑いを取りに行ったりしていました。
 かといって、リーダー担当は隠し切れない負のオーラからして難しく、なおかつ構成員から慕われる人間である必要があります。皆さんには無理でしょう。情報担当にしても人脈を作るのは結構大変です。私なんかは部活動でクラス外の情報集めまくったりしてスマホのメモ帳にまとめたりしてましたが、安定して情報を得れるようになったのは期末テスト前くらいです。

 一方、弄られキャラは、グループ内で弄られるだけなので負担が少ないです。何もしなくてもリーダー格担当とギャグ担当が弄って存在価値を見いだしてくれますし、人間関係が乏しくコミュニケーション能力が低い皆さんでもグループの構成員として認めてもらえる役割です。控えめにいっても美味しすぎる役割でしょう。強くお勧めします。

 ただ、一点、注意してもらいたいのがこの立ち位置、人によってはかなりストレスが溜まるかもしれません馬鹿にされ続ける役割ですからね弱みに自分の感情を制御できないがある人にはおすすめできません。まあそんな人間、まず高校デビュー以前の問題だとは思いますが。
かなりの精神力が必要なことは覚悟しておいてください。私はそこまで気になりませんでしたけど。

③グループでの役割確立方法

 ということで、私は「これ以上の役割ないだろ」ということで率先して弄られキャラの役割に立てるように行動しました。では、どのようにしてその役割を確立したのか記載します。

 授業・グループ内で”わざと”バカもしくは天然の入った発言をしたり、簡単な問題を間違えたりしてみましょう。推薦を使わず大学は一般入試で行くつもりなら”わざと”中間などの大事なテストの点数で低い点数をとってもいいです。体育の時間なら持ち前の運動神経のなさを存分に発揮してもいいでしょう。

 つまり、

「こいつは弄ってもいいな」
「弄ると自分にも利点があるな」

とクラスメイトにそう思わせればいいのです。上で挙げたやり方はあくまで一例です。結果的に弄ると面白い存在だと認識させれば勝ちです。どんな方法でも構いません。自身の合う方法を模索しながら行動してみてください。
 そんな具合でいくと自然と弄られキャラ担当になります。

④グループで行動する際、意識すべきこと

 この項では、グループでの役割を確立したあと、意識すべきことについて記載します。いよいよ終わりが近づいてきましたが、上の話も全部そうですが私の持論が主です。自身の状況・性格と相談しながら行動してみてください。

 グループで行動する際に意識すべきことは大きくわけて3点です。

①ギャグ担当と蜜月の関係になろう!
上で弄られキャラをおすすめしましたが、この弄られキャラ担当、弄ってくれる相手がいなければグループでの立ち位置が弱いです。だからこそ、「弄ると自分にも利点があるな」 と他者から思わせる必要があるのです。

 弄られキャラは、ギャグ担当とセットの役割です。ギャグ担当は弄られキャラ担当を弄ることで笑いを取ることができ、弄られキャラ担当はギャグ担当その他から弄られることで存在価値を示せます。
 ですので、個人的に仲良くなっておくことに越したことはありません。上の友達作り編で示した内容よりも踏み込んだ話題などでギャグ担当の方と一対一のコミュニケーションを積極的に取っておきましょう。
一か月間の目標は、弄られることでグループ内でなくてはならない存在になることです。こいつとギャグ担当がいると面白くなると、周りにそう思わせればいいのです。

②他の弄られキャラ担当を弄れるようになっておこう!
上で申し上げた通り、相手がいなければ弄られキャラは立場が弱いです。他者依存の役割なんですね。ということで、自分でも弄ることができる人間をグループ内で見つけておく必要があります。

「いや、ギャグ担当の人も似た感じだし仲が良ければ弄れば?」

そう思う方も多くいると思います。ただですね。ギャグ担当の人って上で説明したようにプライドが高い人が多いんですよ。自分の面白さに自信があるんでしょうね。根本的に弄られキャラ担当を下に見てる人間もいます。これは、中学の観察結果と高校での実践で確信しています。こいつが陰口流したりしますしね。
 弄ってもらうため、こちらからも馬鹿な発言をした際に否定(ツッコミ)できるように、対等の関係を築く必要があるのですが、それだと小規模グループが確立する期限1か月までに間に合いません。

 だからこそ、他の弄られキャラ担当を弄れるようになっておきましょう。多少、集団内でも発言できる人間だと思わせるダメ押しです。できれば、小規模グループ所属確率がぐっと高まります。
 上と同じですが、弄られキャラ担当は他の弄られキャラ担当を弄ることで笑いを取ることができ、他の弄られキャラ担当は弄られキャラ担当から弄られることで存在価値を示せます。どちらかというとこっちのほうが蜜月かもしれません。永久機関かな?

こうすることで弄られキャラの範疇は出ないものの、自分も笑いが取れるということをグループ内に示すことできます。そして、他の弄られキャラも美味しいポジションですから同じグループに最終的に属しやすいです。未来のことも考えても美味しいですね。

 では、どのように弄るのか。
 これに関してはギャグ担当の弄り方をみて勉強してみることをおすすめします。具体例と何を目的に弄っていたか、狙いは何か、何がウケていたか、を家に帰って言語化しノートにまとめれば、明日から実践することができるはずです。

③ウケを狙う際に意識すること
見出し通りです。
 弄られキャラは黙っていてもギャグ担当が勝手に弄ってくれるので非常に美味しい役割ではありますが、会話には参加しないといけません。
そして、自分でボケなければならない状況に発展したりすることもあるでしょう。いわゆる、無茶ぶりもないわけではありません。

 さて、そのような状況に直面してしまった場合、意識すべきことは

・脳内でその発言が面白いか検閲してから行動に移すこと
・失敗を恐れず、思いっきりボケてみること

 以上、二点です
 初めに、考えることができる時間があるときは必ず脳内でその行動を検閲しましょう。そして、行動に移しましょう。皆さんは、中学時代の人間関係のなさでコミュニケーション能力が乏しいはずです。他者と笑いの感性がずれている可能性も否定できません。
 したがいまして、よく考えてから行動します。滑るって結構きついと思いますよ。分裂後に孤立する確率も高くなります。 

 そして、全力でボケてみましょう。オーバーリアクションのほうが高確率でウケます。これは間違いありません、オドオド恥ずかしがりながらボケても集団の雰囲気を乱しますし滑ります。
 話は変わりますが、上位層の人間の観察をしているなかでギャグ担当の方がしているボケ、面白いと思ったことありますか。私は一度も面白いと思ったことはありません。でも、クラスメイトのみんな笑ってますよね。なぜでしょうか。
 それは内容というより雰囲気で笑いが起きていると私は推察しています。電車内で見ず知らずの高校生が爆笑しながら話している内容なんて聞いても面白くないでしょう。関係・接点がない者、つまりは部外者が見ず知らずの人の話を聞いても面白くないんですよ。

 では、逆を考えてみたらどうでしょう。関係・接点がある人のボケはどうでしょうか。多少は面白いと感じることがあるのではないですか。つまり、グループ内でのボケは一定のボケ補正がかかります。ゲームで例えるならパラメーターボーナスですね。

全力でボケてみてください。きっと大丈夫です。
 それに、オーバーリアクションのボケは仮に滑ったとしてもギャグ担当の方がフォローを入れてくれることが多いです。ですので、チャレンジしてみてください。何事も実践です。
 下層の人間には厳しい...…と思うかもしれませんがやってるうちに慣れます。というより、やらなくては生き残れません。最初はできないのが当たり前です。グループ確立までの一か月だけでいいですから全力で頑張ってみましょう。

④グループでは聞き手に回ろう!
 今更ですが、コミュニケーション能力とは、なんでしょうか。非常に抽象的な概念だと思いませんか。何をすればコミュニケーション能力が高いのか、わからない方も多いと推察します。
 私が言語化するだけでもコミュニケーション能力には、話す力、聞く力、説明する力などさまざまな種類があります。一対一のコミュニケーション能力においては原則、全ての力が求められますね。能力のパラメーターに優劣はあれど会話のキャッチボールをしなければなりませんから。

 さて、本題ですが、集団内では全ての能力が求められるわけではありません。話題の提供してくれる人もいれば、率先して場の雰囲気を良くしてくれる人もいます。一対一のコミュニケーションと違って自分がやらなくてもやってくれる人がいるんですね。

 では、弄られキャラ担当がコミュニケーション能力のなかで皆さんが意識すべき力は何か、それは聞く力、つまり聞き手を意識して行動することを推奨します。
 友達作り編でも説明した通り、相槌やリアクションですね。極論、相槌さえとってれば黙っててもいいです。弄られキャラ担当は何もせずとも話題の途中で他の人が弄ってくれたりするので発言の機会は十分にあります。相手に気持ちよく話をさせる、これを意識して相槌、疑問を投げながら行動してみましょう。

 そして、黙っている時間はボケをする際の思考に充てましょう。他の役割と違って思考できる時間が長いです。ボケに関して能力不足の皆さんでも、それを補うことができる時間を確保することができるはずです。

④癪に触っても空気を乱すような発言は慎もう!
これは正直書くべきか迷いましたが、基本も忠実にできていない方々を読者として想定していますので、一応記載しておきます。
 私は、上位層の特徴を観察するとともに最下層の特徴も観察し言語化していました。最下層に足りていないのは上でも散々説明した通り、身だしなみとコミュニケーション能力ができていない、これは事実です。

 これ以外にもう一点あります。最下層の人間は自分の感情を制御できていないように思えます。人間性に難ありです。
嫌なことは嫌とはっきりいえる、それこそが友達だと思う方もいるかもしれません。実際、事実ですし、Twitterなら拍手喝采でしょう。ですが、はっきりいいましょう。少年漫画の読みすぎです。理想論です。考えが極端すぎます。 

 極端な例ですが、いきなり激高したり、空気の読めない行動をしてしまったことありませんか。ないならいいですが、急に不機嫌になる方いますよね。自身の顔に出ていませんか。親しい仲にも礼儀ありといった言葉はありますが、最初の一か月ぐらいは何とか抑えましょう。場の雰囲気を乱すやつが高校デビューなんてできるはずがありません。

 上位層の人間は不快に思っても顔に出さず、流すことができます。場の雰囲気を乱すことはありません。ここが陽と陰の決定的な差だとも感じますね。

部活動に入っておこう!(番外編)

 集団で意識すること、というよりは部活動に入るメリットについて述べる項です。番外編ですね、どうしてもねじ込んでおきたかったのでここで述べます。
 端的に述べます。部活動には入っておきましょう。
 体育系でも文化系でもどっちでも問題ありません。
確かに運動部はモテる可能性が高いですが、文化部に入ったからといって排斥されるわけではないです。文化部はイメージが悪いと上で話しましたが、中学校卒業直後の延長線だからこそ、第一印象に影響があるだけです。高校からはどの部活に入ろうが障害になりにくいと感じます。

 では詳しいメリットは四点あります。
 第一に、人間関係が非常に密です。クラス制と異なり、部活動は3年間ほぼ毎日同じメンバーと顔を合わせます。合宿なども挟めば、それだけ親密になりやすいです。実際に私が未だに卒業後の連絡を取っているほとんどは部活動のメンバーです。高校生活を楽しみたいなら間違いなく入っておくべきです。

第二に、他クラスの情報が手に入りやすいです。つまり、クラス内で使う話題目的ですね。情報担当の立ち位置に食い込めれば自身に有利な内容でグループ内で話題を展開できます。これもメリットといえるでしょう。

 第三に、クラス外の横の繋がりを強くできます。部活動は他クラスとの横の繋がり、ひいてはクラス内外の人間関係に影響を与えます。人脈はそれだけ価値があるものです。クラス内では、こいつと関わってると自分に利益が出る、他クラスの上位層と接点をもてる、そう思わせればいいのです。
 なろう小説だとよくありますよね。冴えない陰キャラがなぜか上位層と関わっていて周りが驚愕されるシーン、あれです。そんなもん小説の中だけだと思うかもしれませんが、損得勘定で動く人も構成員の中には意外と多い印象を私は受けました。

 また、部活動メンバーは進級時に同じクラスになれたとき、人間関係構築において強力なアドバンテージとなります。3年間のヒエラルキーが決まるとはいいましたが、進級すれば多少なりとも人間関係の構築をもう一度頑張らなければならないのは事実です。そんなときに部活動メンバーは人間関係の構築に大いに役立ちますからね。入っておくことに越したことはないでしょう。

 第四に、部活動はクラスと違ったヒエラルキーが築かれやすいです。高校デビューが失敗したときの保険です。部活動はクラス内外のヒエラルキーに影響を与えるといいましたが、クラスから部活動のヒエラルキーに影響を与えることは少ないと思うんですよね。これは完全に体感になりますが、仮にクラスで失敗しても放課後作られる独自のコミュニティで生きることができます。まあどちらも失敗したら潔く諦めましょう。

 最後に裏技ですが、サッカー部に入っておくと上位層に食い込める可能性が高くなります。サッカー部の肩書は半分ステータスに近く、所属しているだけ人間関係においてアドバンテージになります
 実際に同じクラスで、サッカー部所属の忌避感持つような顔・性格を持つ人物がいたんですが、周りから嫌われているにもかかわらずクラスが変わるまで決して孤立することはありませんでした。
 これは高1~高3まで続いています。実際にその人物から近況を聴きながら観察したので間違いありません。私の持論になりますが、サッカー部はサッカー部所属というだけで一定の地位を獲得するかもしれませんね。(私はド素人だったので入りませんでしたが……)

グループ行動のまとめ

 本章で何が言いたいか、高校デビュー勢は弄られキャラ担当をおすすめする、それだけの話です。弄られキャラは能力がなくともできる美味しい役割です。ぜひおすすめします。

 さて、皆さんを安心させるために一点、補足しておきます。
 読者のなかには弄られキャラは、虐められているのを弄られと勘違いしていてるだけの滑稽なやつだと思っている方いませんか
 Twitterなどでこういった意見をよく見ます。弄られキャラは、グループにも入れていないにもかかわらず、上位層に弄られという名の虐めで関わることができているからグループに入れている思い込んでいるキョロ充以下の勘違い陰キャだと。

 断言しましょう。弄られキャラはちゃんとグループに所属できますし友達も作れます。現に私自身、弄られキャラを狙って高校デビューしましたが、そこで作った友達とはいまだに連絡を取り合っています。つい先日もご飯を食べにいったりしましたしね。
 確かに上で挙げたようなそういった側面もあるかもしれません。ただ、そういった人たちは弄られキャラの美味しい立ち位置にかまけて対等な人間関係を作ろうとしてこなかっただけでしょう。私からすれば、自分が努力してやってこなかったことを自身の勘違いのせいにして他人を僻むのはいい加減にしてほしいぐらいですね

 再度言いますが、弄られキャラでも対等な人間関係を構築できます。ちゃんと行動すれば高校生活も楽しむことが出来ますから安心して弄られキャラになってくださいね。

 本章は以上です。

終わりに

 かなり長くなりましたがこれが正真正銘最後の項です。お疲れさまでした。高校デビュー、私のnoteでは普キャデビューにおいて意識する心構え、立ち回りは以上となります。

 さて、残念な話を二点しなければなりません。

 一点目、それはどんなに取り繕っても高校デビューは普通にバレます
 外部環境の項、『学校選び編(外部環境)』『②中学時代の同級生が進学しないような高校』で私は高校デビューを周りにカミングアウトしたといいましたが、どんな反応をもらったと思いますか。

「いや、なんとなく知ってたけど……笑」

 高校デビュー、普通にバレていたんですね。雰囲気とかそういうのから陰キャだとはわかっていたと周りから全会一致でいわれました。必死で取り繕っていてもバレていたんです。

 では、高校デビューは意味がないことなのか、そうではありません。中学時代、友達がゼロで灰色の学校生活を送っていたような私でも、基本的なことさえやれば彼らは受け入れて接してくれたのです。中学で、下層だったとか陰気キャラだったとか関係ありません。
 そんなもん高校に入ればすべてリセットです。全て元がつきます。人間関係のステータスは高校に引き継ぎません。だからこそ、大丈夫です。安心して努力して、人間関係を構築して、友達を作って、存分に高校生活を楽しんでください。バレたって気にすんなってことです。周りは、元ではなく必死に取り繕って努力した今のあなたを見てくれるはずですよ。

 二点目は、上位層のノリが皆さんの場合、結構辛いかもしれません。私の実体験ですが、ノリが全く違います。つまり、根本的に自分と合わない人種が多かったということです。
 あっちが根が陽ならこっちは陰です。話していても会話で齟齬が多く、楽しくないんですね。笑いのノリが根本的に違うんです。

 では、高校デビューしたことを無駄な努力だったと私は後悔しているか、全くしていません。高校デビューをしたからこそ、コミュニケーション能力が向上し、その地位を使ってさまざまな人と関わり・接点をもてるようになりました。そのなかで本音を言い合える一生涯の友人だってできています。
やらずに後悔するよりはやって後悔しましょう。同級生は多いです。大学よりは自由度は低く、閉鎖的なコミュニティですが、それでもあなたと相性のいい人は何人もいるはずですからね。
私は高校デビューをしてよかったと胸を張って言うことができます。

 ということで、私がこれにて伝えたいことは以上となります。
 あれ? ③運について説明は? と思っている方がいるかもしれませんが、運は運です。私は少なくとも人間関係に恵まれていたと思います。こういった巡りあわせは運ですしどうしようもないことです。受け入れましょう。

 最後に後ろ髪を引っ張るような内容を書いてしまい申し訳ございません。何事もデメリットはありますからね。ただ、それでも私は高校デビューをおすすめします。中学時代、楽しめなかった青春をここで取り戻しておきましょう。

 さて、これを見て高校デビューをしようと決心した方がいれば幸いです。
成功するかもわからない高校デビューに挑戦しようとする態度、敬意を表します。ぜひ頑張ってくださいね。良い高校生活を……。

以上、モラトリアム葛藤でした。

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