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理想と現実のロジカルシンキング4

プロ雑用です。
前回は、ACフレームを用いて、
目的を、工程、役割まで下っていきました。

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今回は、さらにその下の各論に近づいてきます。
いよいよ、kintoneアプリに近づいてきました。

歩数は万歩計、自分の重さは体重計、では、仕事は?

何かを成し遂げよう、と思ったら皆さんは何をするでしょうか。
たとえば、ダイエットで考えてみましょう。

ダイエットを決意したあなたは、
その涙ぐましい努力をどのように把握するでしょうか?
体重計に乗ったり、ウェストを測ったりするのではないでしょうか。
また、鏡をみて、自分の体型を確認することもあるでしょう。
いずれにせよ、客観的な何かを参照するはずです。
そのことで、自分の行動が、結果につながっているかを確認するわけです。

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では、これを仕事に置き換えるとどうでしょうか。
前回に続いて、以下の実例で考えてみます。

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あそびを集めるという目的は、新規開拓の役割を持ちます。
また、魅力を伝えるという目的は、商品造成の役割と記しました。

新規開拓の役割を果たし、目的を達成するには、何が必要でしょう?

例えば、サイト未掲載のパートナーが”どれくらい”いるのか?
また、そのパートナーのあそびのジャンルが、
どれくらいの市場規模なのかという情報も必要かもしれません。
そもそも営業活動をしているわけですから、
受注状況も把握するために、活動量や交渉の進捗状況も必要ですね。

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次に、商品造成の役割を考えてみましょう。
当然、製造工程なわけですから、
商品がどれくらい完成したかなどを把握する必要があるでしょう。
つまり、一般的な用語でいえば、生産管理ですね。
また、商品を単に作れば良いというわけではないでしょう。
求められるクオリティがあるのであれば、品質管理が必要かもしれません。

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これはどういうことでしょうか?

何を「見たいか」は、その先に何を「得たいか」という問い

ACフレームでは、役割の下に、
その役割を担うために必要なこととして”指標”を置いています。
つまり、指標というのは、
その役割を担うためには、何を見るのか・把握したいのか、ということ。

もっと端的に言うと、
目標をゴールとした時、KGIを何に置くか。
※KGI = Key Goal Indicator/重要目標達成指標

では、実際に新規開拓の役割のKGIはなんでしょうか?
前述した文章から以下のようなKGIが見えてきます。

サイト未掲載のパートナーがどれくらいいるのか?=見込み顧客の数や規模
あそびのジャンルの市場規模はどの程度か?=市場の情報
受注活動量や交渉の進捗状況はどうか?=受注活動の内容
競合掲載商品がアソビューにも掲載されているか?=競合サイトの情報

このように考えていきます。

だいぶ頭の中がこんがらがってきましたか?😂

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全体を見渡してみると関係が見えてくる

KGIなどの単語も出てきて、難しそうに感じるでしょうが、
最初にあげたダイエットの話を思い出してください。
ほとんどの人が、無意識でこれと同じことを日々しているはずです。

料理を作る時も、ドライブに行くときも、
わたしたちは、普段の生活で、ごく自然に、
目に見えないものを、何か別のものに置き換えて可視化しています。

可視化することで、自分の置かれている状態が把握することができます。
把握できれば、目的のために何をすべきかが理解できます。
要するにそういうことです。

では、実例のほうに話を戻します。
新規開拓、商品造成と同じように、他の役割でも指標を考えました。
そこに目的と工程も含めて、プロセス順にまとめてみました。

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すこし、全体像が見渡せるようになったのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、ACフレームを使ってこうやって考えていくことで、いつでもブレずに考えていくことができる、というわけです。

実在と概念の誤解

そういえば、新規開拓の話の時に、ジャンルの話がでましたね。
そもそもあそびのジャンルってどれくらいあるでしょうか?
調べておく必要がありそうですね。
これは市場情報に関連する話題なので、
”新規開拓”の役割が担うべきでしょうか?

また、パートナーから、掲載中商品の情報を変更依頼が来た場合、
もともと掲載商品(掲載ページの制作)を作ったのは、
商品造成の役割でしたから、製造工程に含まれるでしょうか?

答えを言ってしまうと、どちらの例も、役割に該当しません。
別のふさわしい役割があるでしょう!

なぜでしょうか?

それは、工程と役割がはっきりしているからです。
”購買”工程の”新規開拓”という役割を把握していることで、
ジャンルの数や種類を調べたり把握したりすることが、
役割本来の仕事ではない、と理解できるわけです。

副次的にはありえますし、
実際、同じチームや人が行っていることもあるでしょう。
しかし、それは「分担」の話です。
同時に別々の役割を担っているチームや人は、居て当然です。

間違えていけないのは、
「個人」の話ではない、ということです。

往々にして、個人と、その役割は混同されがちです。
しかし、これらは別々のものです。

いわば、ラベリングのようなものです。

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一人で多くの役割を担う人がいる一方で、
一つの機能を多くの人で分担することもあります。

ここを誤解すると、この後の話が理解できなくなってくるので、
しっかり意識して、個人とは別の、概念として捉えてください。

さて、長くなりましたので、今回はここまで。

次回は、ようやくアプリの話になります。
(あと一回で終わるだろうか…)

次回「武器を作ろう/アプリを見つめる」

それじゃ、また。

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