林 久美子

シルク関連の博物館で約20年勤務。学芸員として働いている時に父が認知症に!「父が私を忘…

林 久美子

シルク関連の博物館で約20年勤務。学芸員として働いている時に父が認知症に!「父が私を忘れる前に一緒に暮らそう」と遠く離れた実家に帰郷。でもシルクの事もまだまだやりたい。《カイコとカイゴと私》の話で「お蚕さま」と「介護」のことをつづります。シルクライン(SILK LINE)代表。

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《カイコとカイゴと私》はじめに  おとう(父)、時々オカン(母) 登場!

30数年ぶりの実家暮らしのはじまり 「ただいまー」 私は玄関の戸をあけて、大きな声で言ってみた。 奥の居間のテレビの前には、おとうがいた。 「おう、おかえり!」 「おとう、私が分かる?」 「お前、いきなり、なんを言いよるそか? お前は、久美子やろ? オレは娘の顔は忘れん」 とっさ、私はそこにいるオカンと顔を見合わせた。 さっき、オカンは、何年かぶりに会う私を軽トラで駅まで迎えに来てくれて、その時に言ったのだ。 「お父さんは家におるよ。 でも、認知症だから、アンタの顔を見

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